デフォルトとは、IT用語としては初期(ゼロ)の状態を示す用語で、金融業界などの法律用語としては、破綻や債務不履行を指します。
金融業界で用いられているデフォルトリスクとは、そういう意味では債務者の破綻や発行者の破綻、また債務不履行により元金が保証されない、もしくは回収不能となるリスクを言います。
一般的な意味としてのデフォルトは、自己破産や財務悪化による回収不能を言い、クレジット会社や銀行などではこのデフォルトリスクを最優先した信用調査が行われます。
また、企業においても代金未払いなどを想定して取引先の財務状況を把握するのは当然であり、その為の調査機関も存在しています。
自信過剰バイアスとは、アメリカで行われた心理研究の成果によって生まれた言葉で、投資の世界でもしばしば使われます。
この自信過剰バイアスの意味は、自分の能力に関して根拠がないにも関わらず妙な自信があることをいいます。
投資の世界では、自分の分析や判断が正しいと信じ込み、短期間での売買や他者が買わないようなボロ株などを購入しては損失を出す人を、「自信過剰バイアスが高すぎる」と評しています。
ビジネスや健康管理においても自信過剰バイアスの高い人は、思っているように成果が出ない、高血圧で低体温という大病予備群症状を持っているという検証結果が出ており、心理と健康状態の因果関係に関しても研究され、心理学の研究においては危険性に警鐘を鳴らしています。
イベントドリブンとは、一つの投資戦略で「イベントドリブン戦略」とも呼ばれています。
主に株取引において、対象の企業の経営的イベント、例えば新商品発売や事業買収などで株価が動く事に注目して、株式を売買し利益を得る方法です。
通常の思惑ではなく、経営的イベントを利用するために、イベントの直後が重要です。
ただし時期を誤ると利益売りのトレンドとなり、大損する事も有ります。
株式に限らず、投資の世界は思惑通りには行かない事が多いものです。
このイベントドリブンも、上がり始めたら相場は終わりと冷静に考えないと上手くは行きません。
味付け買いとは、株式や先物取引などにおいて、マーケットメイクを目的として現在の取引額よりも高めの買いを継続的に入れる事により市場の活性化を狙った行動全般を指します。
マーケットメイクとは、市場を自ら作りだそうという試みであり余裕資金が有れば効果はある程度期待できます。
ただどんな思惑で何をしようが、それを逆手に取る上手の相場師もいて思惑通りにはいかない事が金融市場の難しさなのです。
こういったそれぞれの思惑で市場は形成されているのです。
本当の利益を取れる人は、市場全体の動きを冷静に読み判断できる人で、これには相応の経験が必要となります。
キャピタルゲインとは、投資による成果の一つで投資額を上回ることで得られる利益を指します。
多くは未公開株を購入し、その企業が上場を果たすような時に多額の利益を享受できるものです。
また、株式の場合は同時に配当というボーナスも大きなキャピタルゲインのひとつになります。
尚、新分野の企業の未公開株だけを扱う投資機関をベンチャーキャピタル、また実際に投資判断を行う人をベンチャーキャピタリストと呼びます。
ベンチャーキャピタルは成功すれば数十倍のゲインを得られますが、ゼロになる可能性も高く、ベンチャーキャピタリストには投資対象の企業や事業を正確に評価する能力が求められます。