センチメントとは、経済の3原則の統計・ファンダメンタルズ・マインドとなり、センチメントはマインドに相当するもので投資市場全体における「心理要素」を指して言う言葉です。
経済要素のマインドの「心的要因」に対して、センチメントは「市場心理」と解釈します。
このセンチメントは極めて読むのが難しいのです。
特に大きな災害やニュースが無くても、突然のように乱高下するとき多くの場合にこのセンチメント要因が絡んでいます。
ちなみに、英語の"Sentiment"の翻訳は、「情」や「感情・心情・気持ち」といった意味があります。
さて、このセンチメントを操り、思った通りの相場に意図的にやろうと思えばできます。
これをマーケットメイクと呼びますが、一歩間違えると「風説の流布」などという犯罪になりますので要注意です。
イールドカーブとは、イールド曲線とも呼ばれる指標で縦軸に金利または利回り、横軸に期間または残期間として、一定の期間における金利や利回りをマークしていきその点を結んだ表を言います。
この表は、一つの投資指標として相場のトレンドを読む際に多用されます。
期間は、1年(短期)、5年(中期)、10年(長期)の3種類が主に用いられます。
長期のカーブに対して短期、中期のカーブは下回る場合が多く、短期投資のタイミングを計る時には必須の指標の一つとなります。
また、先述のように長期が短期・中期を上回る曲線を順イールド、下回る場合を逆イールドと呼んでいます。
基本的には、順イールドでは長期保有が原則となります。
ティックバリューとは、取引の対象の「刻み値」が1単位変化した際に、投資額に対してどれだけの利益がでるかという指標を言います。
ここで、「刻み値」とは、変動する価格の最小単位を指し、円であれば1円、米ドルであれば1セントということになります。
このティックバリューは、先物オプションやFXなどの取引で使われる指標で、最小変化での利益や損失を見極める重要な指標の一つとなります。
仮想通貨では、ベース通貨ごとに売り買いのペアマッチ取引が行われることが有ります、その際にもこういった運用指標という概念が必要になってくるものと思われます。
ここで、ペアマッチとは法定通貨でいうところの為替に相当する基準です。
アルゴリズムトレードとは、コンピュータを駆使して過去のトレンドから最適な売りと買いのタイミングを算出し、自動的に売買できる取引をいいます。
一般的に大手の金融機関がこの方式で運用し、対象の金融商品が乱高下するような相場では、1日で数十億円を稼ぎ出す事も稀ではありません。
株やFXなどでは既に一般的になってきており、個人向けの簡易システムを構築してシステム販売益を得ているIT企業も少なくありません。
それぞれ独自のアルゴリズムを構築しますが、その運用益はアルゴリズムの精度に大きく左右します。
最近では、AIを取り入れたアルゴリズムが台頭してきており、アルゴリズムトレーダーによって相場が勝手に作られていく場合もあります。
また、こういった他のAIトレーダーによって作られた相場を、更に逆手にとって稼ぎ出す賢いAIを搭載したAIトレーダーも存在しています。
キャリートレードとは、金利の低い通貨で調達し、金利の高い通貨を購入して預け入れることにより利益を得る金利差取引の事をいいます。
ここで、キャリーとは金利のことを言います。
また単に金利の高い通貨を預け入れるだけではなく、多くの場合は債権や不動産などとセットで運用し、さらに金利差の恩恵を得る手法をとります。
特に現在日本円は、世界的にも最も金利が安い通貨です、円で借りてドルや元に変え資産運用することなどが一般的になっています。
キャリートレードのリスクを回避するには、複数の外貨での金融商品と組み合わせて為替リスクを低減させる総合的な投資手法が重要です。
今後は、このキャリートレードも仮想通貨での応用の可能性があります。