聖書に「汝(なんじ)の敵を愛せよ」という教えがあります、その多くの解釈の中には正しく訳されていないものもあります。
例えば、「迫害されたとしても慈愛の心で接しよ」、「例え敵であっても慈悲の心を持て」などです。
本来意味するのは、「相手の行為を許すことによって恨みによる束縛された心が解放される」ということだそうです。
話は変わりますが「悔しさをバネに頑張る」と言う人がいます、或いは「馬鹿にした人を見返してやる」という人もいます。
自分を奮起させることは悪いことではないと思います、ただこういった感情からくる行動は判断ミスを誘い無駄に空回りして結果何も生まないということになります。
これは感情的になるときはドーパミン、もしくはノルアドレナリンが異常分泌して強い興奮状態を誘います、これも一種の自己防衛反応と言えます。
しかし正常な人は深呼吸などを行うことですぐセロトニンが分泌され、ドーパミンやノルアドレナリンを回収し平常心を取り戻せます。
最新医学では精神疾患の多くはホルモンの分泌異常から起こり、これらは食生活や生活習慣から起因していると解明されつつあります。
つまり言いかえれば、興奮しやすい人や思い込みが強い人は規則正しい食生活と生活習慣が損なわれている可能性が高いと指摘されています。
一時的な感情による言動や行動は「百害あって一利なし」です、もし感情が抑えられなければそういう状態の時は何も判断しないことを習慣化するように心がけることが肝要です。
感情は誰にでも起こる極普通の状態です、しかしこれを抑えることができる強い精神力が肝要です、そしてこれができて初めて「大人の人」と言えるのではないでしょうか?
興奮しやすい、切れやすい、感情行動を取りやすい、このような人が近年増えてきたと感じます。
私も若い頃は多々ありましたし今でも時々あります、ただ結果において考えると自身にとって得にならないことが多いのも確かです、そしてマイナス感情は自身が辛いだけです。
共存共栄や社会通念上など、あらゆる意味で自己利益優先の腹立たしい人には理解してもらおうと考えるのではなく「そういう人も世の中にいるんだ」と認めることです。
それによって自身の怒りや何とも言えない虚しい気持ちが消え、その相手は自身にとって「どうでもよい」対象となり、今後は気にしなくて済む相手となるのです、それによって自身のマイナス心理から解放され穏やかに暮らせるのです。
理解してもらおうとか無理に離れようとか考えること自体が、その認めたくない相手に感情を委譲してしまっていることに早期に気付くべきです。
病気には突然襲ってくるものもありますが多くの場合は必ず前兆があります、同じように会社も個人も大きな問題が起こる前には必ずその前兆が現れます。
その特徴的な一つが「表示」です、企業や組織であれば名刺デザインやホームページ、これらはその本質から考えれば本来コロコロと変えるものではありません、それが短期間でコロコロ変えるということはその裏に必ず何か大きな問題が潜んでいる場合があります。
更にはそういった問題がまったく無いという場合は、もっと深刻な事実が隠されている可能性を否定できません。
それは精神的な不安定さの象徴です、もしくは感情や思いつきで物事を進め人生を大局的に考えられないという場当たり的な性格であることを表しています。
本来継続すべき事項がコロコロ変わる状況下で、それに関与している人たちはどんな気持ちになるでしょうか?
まず目標や目的を見失います、そしてその人に精神的に苦痛を感じ始めいつの間にかついていけなくなるでしょう。
結果その会社や人は崩壊します、否もう崩壊していると言っても過言ではありません。
また、ブログなどのプロフィール写真を短期間にコロコロ変える人も仕事やプライベートなど現状に満足していないことを表します。
つまり、現状の精神的な不安定さからプロフィール写真や背景画像を変えて気分的に何かを得ようとしている前兆なのです。
天候も同じことです、大気が不安定になると暑かったり寒かったり、雨が降ったと思えば突然猛暑になるといったことが起きます。
良い状況であれば人は安定して何かを変えようとはしません、コロコロと各種の事項を変えたり事務所や住居を変えたりと変化を求めているときは、その裏には少なからず安定した良い状況ではないと見るのが正解でしょう。
何かを変えたら最低でも3年以上は常にどっしりと安定しているというポーズを取ること、そうしているうちに本当に精神力が鍛えられ名実ともに安定してくるものです、一貫としたぶれない姿勢こそ重要なのです。
腕立てふせなど簡単な筋肉トレーニングをしてみてください、毎日少しづつ回数が上がっていきます、つまり毎日少しずつでも確実に筋肉が鍛えられていくわけです。
ところがある日を境に急に回数が伸びなくなり、幾らやってもその回数を超えることができないところがあります。
それがその人の身体能力の限界、つまり筋肉トレーニングの臨界点なのです。
しかし、その伸びない状況で限界を感じても最後の力を振り絞ってもう2回ほど頑張ってみてください、するとまた回数が伸び始めるのです。
これは脳が身体を危機から回避するために生まれつき持っている機能の一つで「自己防衛機能」の仕業なのです、普通の人は身体能力の60%、負けず嫌いの頑張りやさんでも70%位のところで筋肉に指令を出さないストッパーが働くのです。
それが最後にもう一回、更にもう一回と頑張ることでストッパーの限界を徐々に上げることができるのです。
精神力も同じことが言えます、思考の限界に達すると脳は思考を停止させます、時にはそれは気を失ったり睡眠を促したり叫ぶなどの感情表現に現れます。
しかしこれもその限界を意識し出してから、更にもう少しの思考を続ければ精神力もドンドン強くなり今まで限界であったプレッシャーに打ち勝つ精神力が身につきます。
何事にも負けない強い精神力を身につけたければ、逃げない・甘えない・諦めない、 この三つを強く意識して鍛えていただきたいと思います。
成功している人とは日々各種の努力を継続させているのです、その結果において成功していると考えることが肝要です。
私自身も身体の衰えは日々自覚できるようになっていくのですが、経営を行っていると逆に精神力は日々強化されていくように感じます、「老いて益々元気」、こう周囲に言われるのも精神的な元気さからだと思うのです。
「パラレルワールド」とは数十年前に量子力学から派生した言葉です、物理学の中で特に「現代物理学」と称される分野は「相対性理論」と「量子力学」の2つです。
これらの2つの理論は宇宙科学の解明や発展に大きく寄与しました、そしてそれぞれの理論を総括した「相対性量子物理学」を確立しようと世界中の物理学者が研究し日々進化し続けている学問でもあります。
原子を構成する原子核(陽子と中性子)と電子は、通常宇宙空間や我々地球などの空気中にもプラズマやニュートリノと呼ばれる状態で自由に存在しています。
これらを研究していくうちに面白い事が判ったのです、それはプラズマやニュートリノは同時に多次元世界に存在するというものです。
例えば実験室に真空状態を作り観察すると何処からか突然表れ、また突然姿を消します、つまり次元ワープとしか言いようの無い結果が出るのです。
この研究から「パラレルワールド」(多次元世界)という言葉が生まれたのです、そして我々人間の行動に関しても「時空」という存在に注目し今では思考の一つとして提唱する学者も現れてきました。
そこで思考で言う「パラレルワールド」とはどのようなものなのでしょうか、例えば今私はパソコンに向かいこの記事を書いています。
この途中で気分転換にコーヒーを飲みに外に出たとします、そうするとおそらくコーヒーを飲みに行かなかった場合の記事とは異なる文章となります、またその後に起こる事象も全く異なるものとなります。
コーヒーを飲みに行って知り合いと会うかも知れません、その知り合いから新たなる情報がもたらされるかも知れません、それによってこの記事は最後まで書かれることなく別の記事になった可能性もあります。
つまり常に我々は取れるべき行動には多くの選択肢が存在し、その中からたった一つだけの選択肢を選んで行動しているわけです。
更に別の行動を選択した場合、他を選択したものとは全く異なる未来が開けてしまうということなのです。
私が事あるごとに「今が重要」、「この瞬間が全て」と言っている根源がこの「パラレルワールド」という思考にも繋がります。
人が一旦行動(言動)すれば大なり小なり必ずその行動に繋がる未来が自動的に開けてしまいます、それが最良の場合もあれば最悪の場合もあり、それを選択した時点で既に決まってしまうのです、つまり因果応報こそ「パラレルワールド」の本質なのです。
さて私はこの記事を最後まで書いてしまいました、この結果開ける未来は如何なるものとなるのでしょうか?
例えば事業やダイエット、その他にも音楽やスポーツ、学習に関しても全ての事項に「中弛み現象」というものがあります。
何かを新しく始めた時に最初の数ヶ月ほどは順調に進みます、しかしその後は次々と大きな壁にぶち当たります。
そしてなかなか進まない、思ったようにならないという現象が顕著になります、これが「中弛み」という現象です。
事業の場合にはこの時期が物凄く不安と焦りと恐怖感に襲われます、今にでも止めて逃げ出したくなる時もあります、しかしこの状況は必ずストンと抜けるときがあります。
自転車に例えると解りやすく、一度乗れると不思議にあっという間に身体が記憶してしまいます、それとほぼ同じように事業もある日を境に突如として好転し信じられないくらいに急成長するのです。
何をやっても上手くいかない、今まで一度も成功したことがない、こういう人に共通している事項が「中弛み」の長期化に嫌気をさしてやる気を失ってしまい、次もその次も同じ処で躓いて諦めてしまうからに他なりません。
「中弛み」、これはチャレンジャーの本気さや志の強さを試すための天からの試練だと考えています、でなければ多くの事項に共通して現れることを説明できません。
この「中弛み」に打ち勝って志を継続できる人、それが諦めない人であり幸運を引き寄せられる人、つまりは成功する人なのです。
何をやっても上手くいかない人、よく観察すると必死に行動するのは最初の数ヶ月間で、あとは成果が出ないと直ぐに別の事に気持ちが移ってしまって初心を忘れてしまいます。
天はこの瞬間に手を差し伸べることを中止してしまいます、そして突然厳しい試練を与えてきます。
先日、起業11年の経営者と面談しました、「起業後1度も黒字にならないので止めようかと思う」という相談に「あと1年続けてみてください」とアドバイスしました。
何故なら黒字化がそこまで見えているシグナルが出ているのです、でもその経営者には何も見えていないのです、多くの人がそうなのです、後一転がりで好転するという瞬間が一番苦しく止めたくなってしまうものなのです。