食べられる野草の味をそのまま確認できるようにと、
湯引きにしていろいろ食べ比べしてみました!
今回は、スイバ・ハハコグサ・タンポポ・謎の野草(笑)です。


野草はアルカロイド・シュウ酸が強いので、生ではあまり食べ過ぎないようにします、塩や酢で茹でてこれらのアルカロイド・シュウ酸を抜く必要があります!
苦みなどが緩和し甘くなるだけでなく、生食だと陰の強い野草が陽の要素を得て、陰陽バランスも向上します。
こちらはタンポポ。

こちらはハハコグサ。
ハハコグサは、お馴染み春の七草のゴギョウです!
湯引きにしていると、お湯が一瞬で黄緑色に・・!
普通の野菜ではあまり見られない現象です。
水溶性のビタミンB1・2などが豊富な証拠ですね。
ホウレンソウも同じように茹でると水溶性のビタミンB群が抜けてしまいます。

↓写真の上から、
タンポポ。
スイバ。
ハハコグサ。
一番手前の野草は、わたしがハハコグサと間違えて採ってしまったもの・・
収穫した野草を洗っていると、こんなことがよくあります!
においや味などから判断し、食べられることが判明したので湯引きにしました。
何かの幼苗のようです。

野草のご紹介はまた別の記事で、今回は味の感想だけ簡単にレポしていきます!
タンポポは安定の苦さ!
でも嫌じゃない苦さでクセになる味なので、不思議です!
お次のスイバは、「酸っぱい」「葉」から名付けられた通り、とても酸っぱいです!
でもかなり美味しくて驚きました!
美味しいだけあって、信州では昔子供たちが野山で摘んでは茎の部分を食べていたそうです、信州では食べられる野草として親しまれているそうです!
ハハコグサは、少し大きく成長しすぎてしまっていたため茎が硬かったのですが、野草としてはクセも苦さも少なめで食べやすいです。
春の七草ではもう少し小さなうちに収穫して葉が食べられています!
そして謎の野草のお味は・・
タンポポに匹敵する強烈な苦さでした(笑)
ただ少し苦さの種類が違います。
タンポポは飾りっ気のないストイックな苦さ、
この野草は爽やかな芳香剤のような香りと苦さがあります。
何でしょうね?
匂いと味からファンシーフーズの代表は間違いなくキク科なので食しても大丈夫とのこと、さすが信州育ちです。

ちなみにこの野草、未だになんの植物なのか判明していません(笑)
植物は膨大な種が存在しているのは誰もが知るところですが、図鑑やネット等で調べても花の咲いた成長した姿でしか確認することが難しく、また幼葉から成長の過程で様態も変化していくため、実際に長期間かけてさまざまな野草が成長していく変化を確認しない限り野草の種類を把握したり覚えることは簡単なことではないでしょう。
このように難しいからこその野草の楽しさもあります!
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滅多にお目にかかれないワサビ菜のスプラウトを農家さんから送っていただきました!
初めて見ました!
そして、その美味しさに驚いてしまいました!
ワサビの香りがほんのりして、ワサビほどの特有の辛さやきつい香りはなく、お刺身や料理のわき役だけでなくサラダとしてもいただけます!

ドレッシングはシンプルにオリーブオイルと酢とお塩。
農家さんに伺うと、こうしてサラダでいただくのがいちばん美味しいのだそうです。

成長したワサビ菜も美味しいのですが苦みが強くちょっとトゲもあるため、若芽は柔らかくてほんわかと苦みがあって本当に美味しかったです!
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行きつけの飲食店オーナーさんが新装開店のため使用しなくなった「熟成壺」を持ってきてくれました!
さっそく薬膳酒の熟成用に使用しています。
容量なんと10リットル!
ボトル12本分のウイスキーや焼酎が熟成できます。
遠赤外線の効果で、ウィスキーでも焼酎でも数ヶ月間で数ランク上のお酒に熟成され育っていきます。

こちらのセラミック製の熟成ボールが壺の中に入っていて、
遠赤外線によりアルコールをじっくり時間をかけて細分化させてまろやかにするのだそうです。

この壺の形とセラミック製の熟成ボールの形が熟成には重要なのだそうです。
昼夜の温度差などで壺が温められたり冷やされたり、その壺の温度変化で中に入れたお酒がゆっくりと上下に対流し熟成されていくのです。
この壺を使った薬膳酒、さっそく新年会などでいただいています!
とてもまろやかで美味しい!
ヨーロッパの修道院では修道院ごとにオリジナルレシピの薬膳酒が作られ、庶民へ売ることで維持費を稼ぎ出していたという歴史があります。
人間も、食べ物も、お酒も、事業も・・
最近感じるメッセージは、キーワードはすべてが「熟成(待ち)」です。
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お庭にフキノトウの群生場所を発見しました!
あこがれのフキノトウ・・
恥ずかしながら自然に群生している姿を自分の目で見たのは初めてです。
嬉しくなり思わず大量に収穫!
フキノトウは、豊富なポリフェノールなどが空気に触れて酸化するためあっという間に黒くなってしまいますので、すぐに美味しくいただきました!

フキノトウはアクが強いのですが、野草はまずは素のままで湯通しして、ほんの少しですがかじって強烈な味を体感してみるのも好きです。
ただアク抜きをしないのは胃腸などにもよくないため、皆さんは真似しないでください(笑)
フキの苦味が凝縮されたなかなかの苦さですが、わたしは好みの味です!
しっかりとアク抜きをすれば黒くなることはありません。
茹でて水に浸し、冷めたら皮を剥いて、皮を剥いたらしばらくまた水に浸すとしっかりとアクが抜けます!
しっかりとアク抜きをしたフキノトウのお浸しは絶品です!!(写真を撮り忘れてしまいました!)
フキノトウは、あまり日持ちがしない食材なので、保存用にお味噌も作りました。
↓まな板がすごいことに。
アク抜きしたフキノトウを細かく刻み、出し汁とお味噌で煮込み水分を飛ばし、最後にごま油を垂らして混ぜます。
最初にフキノトウを油で炒めるのが一般的なのですが、ごま油はシールドと風味付けの役割をしてもらうためなので、健康を考え最後に加えています。
ただやはり味をより良くしたいですとか、日持ちを重視させるなら砂糖や油が多い方が良いと思います!
大量に出来たので、みんなにおすそ分けをしました。
こちらを毎日いただいて楽しんでいます!

今度は天ぷらも食べてみたいなぁと思います!
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事業で食用タンポポと関わっていますので、いろいろな料理を試しながら食してきました。
その結果、食用タンポポと相性が最も良いと思ったのが、卵です!
食用タンポポが卵と相性が良いなら、他の野草も合うはず、ということで卵とじにしてみました。
本日はオニタビラコ。
前回のタビラコ(コオニタビラコ)も今回のオニタビラコも、キク科の花で同じタビラコの名はついていますが、厳密にはオニタビラコはタビラコ(コオニタビラコ)とは属が違い別属の花になります。
植物って複雑で難しいですね。
タビラコ(コオニタビラコ)の葉が無毛であるのに対し、オニタビラコは短毛が生え、茎も大きく立ち上がり全体像が大きいのでオニタビラコの名が付けられています。
散歩道でもよく目立つのはこのオニタビラコなので、誰もが見かけたことのある野草でしょう。
またタビラコ(コオニタビラコ)と比べ葉も大きいので、調理や試食するにも良いかもしれません。
こんなに大きいオニタビラコを摘んできました!

なんと75cm!!

野草はちょっと見ない間にあっという間に大きくなります!
あまり大きく成長しすぎると、茎は下の立派な部分は硬く食べられませんので、無理せず上の柔らかい部分にしましょう。
まずは水洗い。
根は抜いていませんので、土もなく汚れは落としやすいです。

あとは通常通りに卵とじを作ります。

軽く炒めて、カツオ出汁・ミリン・醤油で味付けをします。

卵で閉じたら、フライパンに出てきた水分もしっかり卵に吸収させます。
あっという間に完成です!

こちらは別の日。
味の相性が良さそうなニラも少々加えました!

今回ちょっとオムレツ風にしてみましたが、具が多すぎましたね・・。
オニタビラコの祖先はタンポポです、タンポポの卵とじが美味しいだけあって、オニタビラコも期待通りの美味しさでした!
苦みは多少ありますがとにかくクセがなく、本当に野菜として食べられてもおかしくない美味しい野草です!

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