たんぽぽ普及協会の会計母体「株式会社ファンシーフーズ」では、たんぽぽ普及協会と共に食用タンポポ普及活動を通じて「食と健康」について日々研究と実証を行っています。
その中で、特に力を入れて行きたい分野が「皮膚疾患」分野です。
その皮膚疾患を研究中に、皮膚疾患を患っている人は「低体温」の人が多いという報告を見つけました。
皮膚疾患を患っている人は身体の表面体温こそ通常もしくは若干高めなのだそうですが身体内の体温は逆に通常よりも低いのだそうです。
体温が低いと四季を通じて常温の人よりも「寒く」感じる冷え症となります、また内臓の働きが著しく低下し免疫力が落ちてしまいます。
体温が低いと消化器官の働きも低下するためにアレルゲンであるタンパク質成分をしっかりと分解する事ができません。
この未消化のたんぱく質が身体を回り、毒素だとして過剰反応を引き起こします、これが「アトピー性皮膚炎」の原因の一つになります。
つまり、皮膚疾患の治療と合わせて低体温症の克服が重要になってきます。
前回、体温を上げる方法として脂肪燃焼を行う筋肉を付ける重要性をお話ししました、そして今回は身体を温める食品や食事についてお話しいたします。
体温を高める食品は多数ありますが、皮膚疾患との兼ね合いも考えないといけません、そういう意味ではお奨めする一つは「ショウガ」です。
ショウガは身体を温めるだけではなく強い殺菌効果や消炎効果のある成分であるジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールなどのショウガを由来とした薬効成分が多量に含まれています。
この発見は16世紀に起きたイギリスでのペストの大流行でロンドン市民の30%の人々が命を落としました、このときにショウガを食べている人はペストから免れたという報告から研究されたものです。
特に冬には韓国ではショウガ茶が好まれて飲まれています、ショウガのスライスをハチミツに漬けたものをお湯に溶かして飲みます、就寝前に飲むと身体が温まるばかりか精神安定の働きもあり熟睡できるそうです。
また、風邪の予防にもなるということで、最近では手軽に飲めるインスタントも売られています。
「たんぽぽ普及協会」では、身体を温める効果のある「タンポポ茶」を研究しています、タンポポの根は「蒲公英」という漢方薬で妊産婦の身体の冷え防止薬として昔から処方されているほどです、もっと身近に「タンポポ茶」を普及させたいと思います。
この他にもニンニクやタマネギなどネギ類も身体を温め、更には抗酸化作用で免疫力が増強し、皮膚疾患には有効な食品です。
皮膚疾患の人は野菜を好んで食べる菜食主義の人が多く見受けられますが、生野菜は酵素を得る意味では重要ですが特にグリーンサラダなど葉野菜の生は身体を冷やすので注意が必要です。
サラダであれば軽く茹でたブロッコリを中心にした温野菜サラダがお奨めです、ブロッコリはスプラウトと共にビタミンAとビタミンCが多量に含まれ皮膚や粘膜の抵抗力増強になるばかりかキャベツから改良された野菜だけにビタミンUも含まれ胃腸壁の修復など消化器官に優しい大変優れた食材です。
最後に肉は身体を作り温める重要な食材です、しかしアトピーなどで抵抗がある人はじっくり煮込んだカレーやシチューがお奨めです、煮込みながら余計な脂肪分を取り除き箸で割れるくらいまで煮込めば消化を助け身体にもそれほど負担がないでしょう。
それ以上に羊肉や牛肉などは身体に溜まった脂肪酸を分解燃焼させ熱に換えるLカルニチンを多量に含みます、この効果に期待して肉を上手く摂る方法を試してみてほしいと思います。