タンポポは北海道から九州まで広く分布している植物で人工的な平たんな場所を好んで生息しています。
例えば田畑や公園、そして道路など根を張る隙間さえあれば何処でも根付いて花を咲かせます。
しかし逆に、人里離れた高山や森林などには自生していません。
更には、100年ほど前に日本に持ち込まれた西洋タンポポと日本古来の在来タンポポとの生息域と環境の変化、これらを調査することで日本人の生活環境そのものを間接的に知る事ができます。
その意味でタンポポの調査は、植物研究者を中心に日本全土で広がりつつあります。
近年では、タンポポの花の奇形の調査も民間を中心に行われています。
特に、福島の原発事故以来奇形の報告が相次いでいます。
しかし、私もこの花の奇形について調べてみると原発事故以前にも日本全土で多くの報告が有り、直接的な原因になっているとは思えません。
ただ、これを機会に多くの人がタンポポについて興味を持ち、また調査を行うようになったことは好ましい事だと思っています。
身近な雑草であるが気付かれないタンポポをもっと知ってほしいのです、そしてそのタンポポから我々人間の生活環境の変化に気付いてほしいと願うばかりです。
今まで長期間に渡り見向きもされなかったタンポポですが、「環境指標植物」として立派に人間の生活環境保護にも役立っていることをもっと多くの人に知っていただければ幸いです。
当協会は、タンポポの研究を通して生活環境から疾病に至るまであらゆる分野を研究し、その成果を公開し続けていきます。
提携農家さんに蒔いていただいたフランス産食用タンポポ。
2年目の秋の根のサンプルを送っていただきました!
年間を通してもっとも栄養価が高くなるこの時期を待って一斉に収穫しました!
掘り出して直ぐに送ってもらった約60本の根!
太くて重さも6Kとずっしり!
来年はさらにこの5倍の量が収穫できるそうです!
まずはこれらの大量の根を一本ずつ流水で洗いました!

たばこと比べてもこの大きさ!

採取した食用タンポポの根は今後の研究サンプルとして35度の焼酎(リカー)に漬けました!

・・半年後!
薬効成分が溶け出して、
真っ黒で何も見えません!!笑

薬効成分が期待できるだけに今後の実験&研究が楽しみです。
今回は、タンポポの根に含まれる薬効成分の研究用に大量に購入した「蒲公英」で薬膳酒を作りました。
これが、市販の漢方薬の「蒲公英」です。
こちらを、リカーに漬けます!
出来あがるまでに数ヶ月待ちます!

数日後には、エキスが出てきます!

出来あがりは、真っ黒でもの凄く苦い液体になりました!
量が多すぎたのかもしれません。
薄めて飲んでも、まさに薬!という味でした。
タンポポの根には、身体を温めデトックス効果があると言われています。
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タンポポの葉から根までまるごと漬けたタンポポ酒。

リカーに漬けてから1年半になりました!
1年半の様子がこちら!
葉の部分はすっかり色素が抜けています!
飲んでみると・・苦い!!
漬けたてのころよりさらに苦みが増しています!!
これはタンポポにふくまれる薬効成分がより出ている証拠です!
苦いですが、なんだか身体がぽかぽかしてきます!
薬膳酒は時間がかかりますが、とにかくリカーに漬けるだけで簡単なため健康のためにぜひおススメします!
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休日返上でいつものようにオフィスへ!
もちろん協会のメンバーもみんな出社です。
仕事もひと段落すると、
「飲んでみるか?」
と会長の一言。
ということでタンポポ酒作りから約一ヵ月、
試飲会をしてみることにしました!
一ヵ月目の写真がこちら☆
かなりオレンジ色が強く出ています!
タンポポ全草に含まれるオレンジ色素がアルコールによって抽出されているからなのです。

現液はアルコール度35度、
酔わないためにも味を確認するためにも10倍に薄めて飲んでみます。
薄めてもやっぱり色はオレンジ、奇麗です!
してその味は・・

10倍でもまさに「良薬口に苦し」!!
朝鮮人参と同じような味がします。
朝鮮人参とタンポポの根の成分は似ているから頷けます!
ただこちらのタンポポ酒は蕾から葉までぜんぶ漬けこんでいますので、朝鮮人参を少し青っぽくしたような、まさに植物を丸ごといただいているような味です。
これは効きそう・・
季節の変わり目の体調の崩しやすい季節、タンポポ酒で元気に乗り切っていきます!