休日返上でいつものようにオフィスへ!
もちろん協会のメンバーもみんな出社です。
仕事もひと段落すると、
「飲んでみるか?」
と会長の一言。
ということでタンポポ酒作りから約一ヵ月、
試飲会をしてみることにしました!
一ヵ月目の写真がこちら☆
かなりオレンジ色が強く出ています!
タンポポ全草に含まれるオレンジ色素がアルコールによって抽出されているからなのです。
現液はアルコール度35度、
酔わないためにも味を確認するためにも10倍に薄めて飲んでみます。
薄めてもやっぱり色はオレンジ、奇麗です!
してその味は・・
10倍でもまさに「良薬口に苦し」!!
朝鮮人参と同じような味がします。
朝鮮人参とタンポポの根の成分は似ているから頷けます!
ただこちらのタンポポ酒は、
蕾から葉までぜんぶ漬けこんでいますので、
朝鮮人参を少し青っぽくしたような、
まさに植物を丸ごといただいているような味です。
これは効きそう・・
季節の変わり目の体調の崩しやすいこの季節、
タンポポ酒で元気に乗り切っていきます!
タンポポ酒作りから2週間がたちました!
世界初(?!)ということで始めたタンポポ酒作り、調べてみたところ、根のみを漬けたタンポポ酒はありましたが葉・蕾・花まで丸ごと漬けたタンポポ酒は見つけることができませんでした。
ということで、2週間目の写真がこちら☆
タンポポ色素のオレンジ色はどんどん濃くなっていきます!
根の部分が少しずつ細かく分解され下に沈んでいます。
細かい根はそのうちすべてが分解されていきます。
タンポポの薬効成分は本当にすごい!
次回は試飲してご報告したいと思います!
提携農家さんから研究材料として初出荷していただきました3株の食用タンポポは開花し綿毛へ、水耕栽培の可能性と花の観察が完了しました!
その後、何か加工食品に使えないかメンバーで検討したところ、薬効成分がたっぷりのタンポポの根っこを含めた全部を使って世界初(?!)のタンポポ酒に挑戦してみることに満場一致で決定!
タンポポの全形写真がこちらです☆
丸ごとホワイトリカー(35度のリキュール用焼酎)につけます!
漬けこんで4日後、だんだん黄色がかってきました!
タンポポというと黄色いイメージがあるかと思いますが、
タンポポには根っこから全てにオレンジの色素が入っています。
ですのでこのような色になるのも頷けます!
色素のお話に関連して、タンポポの中には花の白いものもあります!
日本古来の種では「シロバナタンポポ」などがそれに当たります。
白い色したタンポポがあることも驚きですが、
もっと驚くのは花が白いのは色素が無いからではなく、
持っているオレンジ色の色素をタンポポ自身が分解して白い花を咲かせていることです。
なぜわざわざオレンジ色の色素を分解して白く咲くのか・・その理由は研究段階のようですが、
とにかく賢く頭の良いタンポポ><、きっと深くて大きな理由が有るのでしょうね!
薬効成分たっぷりのタンポポ酒の完成まで数カ月。
これからの変化が楽しみです。
「日本古来のタンポポが西洋タンポポに駆逐される」などという記事が多く見受けられますが、各種の研究論文を読むと住み分けによって日本古来のタンポポ種と西洋タンポポは共存しています。
確かに、気候の影響をあまり受けない西洋タンポポが日本全土に自生しているのは確かではあります。
さて、では西洋タンポポはいつ日本に来たのでしょう?
それを調べているうちに意外な事実が解りました、実は西洋タンポポは食用として日本に持ち込まれていたのです。
1870年ごろ、アメリカのウイリアム・ペン・ブルックスという牧師がサラダ用に西洋タンポポの種を持ち込み、札幌農学校で試験栽培していたものから種が飛び散り日本各地に広がったようなのです。
その30年程後に植物学雑誌に紹介された際に「セイヨウタンポポ」と名ずけられ、人々の知ることとなりました。
なんと、明治時代に日本で食用タンポポを栽培しようとしていた人が居たのですね!
しかし何故、西洋タンポポが野菜として定着しなかったのか、大いに疑問が残ります。
その理由も、先のウイリアム・ペン・ブルックス氏にありました。
実は彼は西洋タンポポ以外に多くの野菜の種を持ち込み北海道のあちこちの農家にその栽培方法などを教えました。
その時の野菜はキャベツ・トマト・ジャガイモ・ニンジンなど数十種に及びました。
結果、タンポポよりも日本人の舌に合った野菜が多く栽培されるようになり、悲しきかなタンポポはいつしか人々に忘れられた存在となり野菜から雑草と化してしまったのです。
こんな歴史や事実を調べると、食用として復活させたいという気持ちが湧いてきます。
また、西洋タンポポは非常に稀な生態を持っていました。
この繁殖力の強さが研究で解り、冒頭の「日本古来のタンポポが駆逐される」という事に繋がるのです。
ついに開花した水耕栽培の花は咲き終えた後、7日後に綿毛に代わりました。
フランス産食用タンポポの新鮮な種の入手です。
食用タンポポ(西洋タンポポ)は受粉せずに種を作るクローン生成を行います。
つまり、全ての株は一つのDNAしか持たないのです。
また、気温の関係で蕾のまま花を咲かすこともなく蕾の中で種を熟成して綿毛を飛ばす事も有るようです。
大切な種が飛び散るのを防ぐために完全に開く前に採取↓
フランス産の食用タンポポに限ってのことかもしれませんが、これまでの2株での経過をまとめると以下のようになります。
1.花茎を伸ばし始めて4日後に開花する。
2.開花は過去の報告にあるような3日間咲くことはなく数時間で凋み種作りに入る。
3.開花の前日に1度花茎を倒す。
4.開花の後、すぐに花茎を倒す。
5.綿毛が出始めるのは花が凋んで6日目(花茎を伸ばして10日目)、7日目には完全に綿毛が広がる。
6.綿毛に代わる2日前に再度花茎はまっすぐに伸ばす。
さて、水耕栽培の可能性と花の観察が完了しました。
研究に使った3株、どうしましょう?