今回は、ちょっとコーヒーブレーク的なタンポポに関連したウンチクを幾つか紹介します。
☆タンポポの名前の由来
諸説あるのですが、一般的に言われているのが子供の遊びからというものです。
昔は、タンポポを「鼓草」と呼んでいました、タンポポの花茎の部分を切り、両端を細かく裂きます、それを水に浮かべると細かく裂いた両端が反り返り楽器の小鼓のような形になります。
それを見て子供たちは「タンタン、ポンポン」と言っては遊んでいたようです、それが何時しか短縮され「タンポポ」と呼ばれるようになったということです。
☆タンポポの花言葉
ヨーロッパではタンポポは花占いの花で、花弁を1枚ずつ抜いては「すき、きらい、すき・・・」と最後に残った言葉で占うというもの。
ここから、タンポポの花言葉が「愛の神託」、「神託」、「真心の愛」などという花言葉が付けられたようです。
また、綿毛(種)を吹いて飛ばす占いも有るようで、全て飛べば恋愛が実り、少し残れば心が離れて行くというもので、ここから「別離」の花言葉もあります。
☆白い花のタンポポがある
タンポポの中には白い色をしたタンポポがあります、日本古来の種では「シロバナタンポポ」などがそれに当たります。
ところで、この白い色したタンポポですが、実はオレンジ色の色素が無いのではなく、白い色のタンポポの花からオレンジ色の色素が抽出されます。
では何故白いのかというと実はオレンジ色の色素をあえて分解して白くしていることが解っています、その理由は研究段階のようですがきっと大きな理由が有るのでしょうね。
最近良く聞く「オーガニック」、でもこれを正確に理解している人はかなり少ないのではないでしょうか?
例えば「化学肥料や農薬を使わない有機栽培された野菜類」という認識は間違っていませんが正確には不十分なのです。
「オーガニック」は、日本語に直訳すると「有機」ですが「オーガニック食品」となるとかなり厳密な内容になります。
世界には300を超えるオーガニック認定機関があります、しかしその認定の内容が団体ごとに異なっており、これもまた混乱を招いている要因にもなっています。
各団体で共通している項目としては、以下のような内容になっています。
・3年以上農薬や化学肥料を使用していない農場で栽培収穫されたものを、「オーガニック」と言う。
・「オーガニック」の条件をみたした原料で、添加物を一切使わずに作られた加工食品。
・「オーガニック」の条件を満たした飼料によって飼育され、抗生物質、ホルモン剤を一切使用していない畜産物。
・栽培・収穫・加工・流通などすべての工程で、認証機関などの第三者が厳しくチェックしパスしたもの。
という内容が一定基準として存在しています。
つまり、農家が直販する時などに無農薬有機栽培の野菜だからといって「オーガニック」という言葉を簡単に使うと違法行為の対象になる可能性があります。
日本では、農林水産省が1992年に有機農産物に関わる「青果物等特別表示ガイドライン」を定めました。
その後1996年にはこれを改正し、農薬や化学肥料を一切使わない「有機農作物」と無農薬もしくは減農薬で栽培した「特別栽培農作物」の二つに分類しました。
しかし、これは違法表示などに関しても罰則規定がない形骸化されたものでした。
そこで2000年に、改正JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律))が施行され、厳しい品質基準をもつ有機食品の検査認証制度が発足いたしました。
先述の、簡単に「オーガニック」を表示できない、という事がこれで良くお分かりになったかと思います。
検査認定を通していない無農薬・無化学肥料の野菜類は「無農薬自然耕法」などと表示するのが無難かもしれません。
西洋タンポポの標本づくり、1か月が経ちました。
年も越して、順調に乾燥されていたのですが・・

その一週間後・・すさまじい雪で再び湿ってしまいました。
写真にはありませんが、昨年の冬は記録的な寒さで霜も降ってしまいました。

再度乾燥すること1か月。

完全に乾燥し、標本が完成しました。
毎年、春になると職業や年代を問わずたくさんの人からタンポポのお問い合わせを頂きます。
みなさんタンポポに何かしらの興味を持たれているということが解りました。
少しずつですが、たんぽぽ普及協会は研究を重ね、有益な利用法を提供できれば幸いと考えています。
こちらの標本も、今後の研究資料として使用していきたいと思います。

提携農家さんから3年目の西洋タンポポの根を送っていただきました。
年の暮れに、これらの根を乾燥させて標本作りをしました!

干す場所は、日当たりが良く風通しの良いオフィスのベランダにすることに。

タンポポの根酒を作ろうと考えていたのですが、
その大きさにびっくり!
見てください、これで一本の根なのです!
(送られてきた中で、3株ほどの特大級がありました)
複雑に根が絡み合って伸びています。
1つの種から株が出来あがり、
その株の脇から毎年のように芽が幾つも枝分かれした結果です。
畑でしっかり育てるとたんぽぽもこんなにも大きくなるのですね。

そのため、大きすぎてさすがにお酒用には使えず急遽標本作りに変更したのです。

なんだか思わず天空の城「ラピュタ」の木の根を思い出してしまいました(笑
木の根が飛行石をからみ取り、天へと昇っていくあのラストのシーン。
(画像:WEBより引用)

天候も晴天が続き、順調に干すこと2週間目!
だいぶ乾燥して小さくなってきました。

つづく
協会のベランダで実験栽培中の西洋タンポポが最も寒い時期を頑張って越冬中。
先日の降雪で雪をかぶりペチャンコに、それでも葉を地面を這わせるように広げて冷たい風を凌いでいます。
できるだけ自然に近い形を再現して観測するために、あえて枯れた葉はそのままにしています。
葉が折り重なるように密集していますが、さてどのように春に葉を広げ花を咲かせるのか、楽しみでなりません。
共存共栄のタンポポですから、折り重なる葉をよけて新葉や花茎を伸ばす作戦を持っているのでしょう。
それをじっくりと観察していきます。
もう少しでタンポポの季節です、各種事業も花を咲かせます!
