タンポポがヨーロッパで食用とされている理由、それはタンポポに含まれる薬効成分が理由の一つにあげられます。
タンポポの種類に関わらず、葉や花茎には、ルテイン、ビオラキサンチン、タラキサシン、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、カリウム、鉄などが主な成分として含まれています。
ここで、 タラキサシンは苦味成分であり食欲増進、胃液や胆汁の分泌を促し消化機能を強化する働きが有ります。
ビオラキサンチンは色素の一種でルテインと共に目の働きを良くします。
他の成分など総合的には利尿、食欲増進、目の病気予防治療、デトックスに有効な成分配合となっています。
更に、根は漢方薬「蒲公英根」(ほこうえいこん)として昔から愛用されているほどで、当然貴重な薬効成分が多く含まれています。
根には、タラキサシン、トリテルペン、ステロール(フィトステロール=植物性ステロール)、イヌリン、ペクチン、コリン、フェノール酸、アスパラギン酸、ビタミンA、ビタミンB群、カリウムなどが主な成分として含まれています。
ここで、ステロールはご存知皮膚疾患には重要な成分として知られているステロイドと同種の成分です、また漢方薬「蒲公英根」(ほこうえいこん)は妊産婦の薬で母乳の出を良くし身体を温める薬で有名です。
これらの成分を総合すると、利尿(利尿薬「フロセミド」に匹敵し、更に体内からのカリウム溶出が無い)、便秘(含デトックス効果)、肝臓障害、胆嚢障害(黄疸に効果)、リウマチ、皮膚疾患、ニキビ防止治療、血液浄化、細胞組織浄化、冷え防止、脂肪燃焼、だるさ解消など美容と健康にとって恐るべき薬効成分の宝庫だったのです。
事実、 漢方薬「蒲公英根」(ほこうえいこん)を煎じて飲むと身体がホカホカしてうっすら汗をかいてきます、この状態で床に入ると熟睡してしまいます。
私は、日に3回タンポポ茶を飲むようにしましたら、身体のだるさが解消され、熟睡できるせいかストレスをあまり感じられなくなりました。
これは是非、皆様にもお奨めします。
昨年5月連休から実験栽培中の西洋タンポポたち。
7月から9月までは暑さのせいかぐったりとしてしまい、
葉の大きさも成長しなくなり、じっと静かに耐えているようにも見えました。
そんなタンポポたちが秋に入り、
大きな本葉がどんどん出て来て元気いっぱいに成長しています!
寒くても暑くても動きが鈍くなるのが自然の摂理。
冬と夏はじっと耐え、春と秋に一気に成長するのですね。

さて、植物のなかには夏に成長する品種があります。
その名の通り夏草。

しかし、じつはこの夏草も、やはり春と秋に成長しているのです。
どういうことかというと、夏草が成長するのは朝と夕方、つまり一日を季節にするとやはり春と秋になっていたのです。
会長は人の活動や経営行動、時期、タイミングについて、
よく「暑い夏はセミも鳴かない」と例えています。
この言葉の伝えたいことがタンポポを育ててみて解りました!
夏も冬も動かなくていい、ということではなく自身の活動にもこの植物たちと同じように「季節感覚」を取りこんで、季節やリズムと一体となった活動が重要だということ。
さて秋から冬に向かうこの季節、タンポポは冬支度をはじめています。
わたしたちはどんな準備をしようか。
わたしたちは、タンポポと出会い、そして多くを学びました。
この多くの学びの中から芽生えてきた気持ち、それが今日のダンデリオンに繋がっていきます。
生命力が強くて踏まれても、踏まれても、また葉を出してくるタンポポ。
タンポポの生命力を入れた強い商品を作りたい!
こうして、たんぽぽエキス入り基礎化粧品「ダンデリオン」が生まれたのです。
タンポポの葉はさまざまな形があります!
タンポポの種類を判別する際、
よく花の総苞片の形による見分け方があげられることが多いですが、
花でなく葉からタンポポの種類の判別が可能なのか、と葉の観察を続けていました。
すると、どうやらタンポポの葉の形はタンポポの種類に応じて特有の形状になるわけではなく、
同じ種から発芽したタンポポの葉でも、
日当たりや環境による変化、季節による変化によって形状も大きさも変化していくようです。
左から、幼葉(芽を出して5ヶ月目まで)、中間葉(本葉になる前の数枚)、本葉。
同じ本葉でも、細身でギザギザの大きいもの。

さきほどの本葉に比べて太身で先の丸い本葉。

幼葉のうちは、みな同じ形をしていて、まったく違いが解らないのですが、成長につれて、それぞれがそれぞれの環境と成長に応じて形状を変えていきます。
人間も同じ、タンポポのように常に形を変えながら成長を続けていかなくてはなりませんね。
タンポポの研究栽培から半年。
タンポポの生き残るための知恵には、驚かされることばかりです。
タンポポの成長を観察していると、不思議なことがたくさん起きます。
一緒に蒔いた種の芽が、先に出した芽が成長するのを待って、
つまりタイミングを見計らって時間差で芽を出すのです。
一番遅いもので、なんと半年も遅れて芽を出し始めたものもあります。
その写真がこちら。

隙間に半年遅れでこんなに小さな芽が。
不思議なことはまだまだたくさん起きます。
勢いよく一番に芽を出し成長したかと思うと、ある日突然葉がしおれてしまい、代わって近くにいた成長を心配していたほどの小さな芽がいつの間にか大きくたくましく成長しているのです。
どうやら、なにかを感じて、近くにいるたんぽぽ同士で連絡を取り合っているようなのです。
一説では根で周囲の状態を感じているのではないかと言われています。
栄養や成長するための空間が足りなければどちらも枯れてしまう。
それであればどちらかが生き残るために一方は枯れる道を選ぶ?
タンポポは、本当に強く頭の良い植物だったのです。
根で周囲の状態を感じたとしても、どのようなメカニズムで生き残る側と枯れる側を選択、判断をしているのかは解っていません。
対して、人間はどうだろう?
「奪い合えば足りず、分け合えば余る」
解っていても、窮地にさらされた時、人間にはこれができているかどうか。
この言葉を、目の前で生きざまで教えてくれているタンポポの知恵には、脱帽するしかありません。
そして、さらなるタンポポの凄さはこの後の研究で明らかになっていきます。
その研究の先に待っていたものが、ダンデリオンです。
3年前の5月初め、
食用タンポポ普及協会会長が小さな西洋たんぽぽをオフィスのベランダに連れて帰ってきました。

どうしたんですか?
と聞くと、自分でもなぜだか解らない、
けれど「たんぽぽから、いろいろ学べることがあるかもね」
とひと言。
たった一輪の花。
このタンポポは元気がなく、すぐに枯れてしまったのです。

しかしそれからの復活劇がすごかったのです。
枯れたあとも綿毛に変わり、その種から子供たちが目を出し始めたのです。
このできごとからわずか4カ月後、
たんぽぽ普及協会を立ち上げ、食用タンポポ供給プロジェクトが始動するとは、この時は思いもよりませんでした。
さらには、そこからすぐにもたんぽぽ化粧品プロジェクトが立ち上がり、半年後の12月には手作りの専門メーカーを見つけ九州まで訪ねていき、結果的にダンデリオン化粧品が生まれるなんて、
いったい誰が想像できたでしょうか?
今となっては、すべてが必然の出会いとインスピレーションの連鎖としか言えません。
もちろん会長自身も。ただその時なぜかたんぽぽを連れて帰ろうと思い、
育てはじめ現在があるのは、本当に説明しようのない奇跡を感じます。
タンポポは、目立たないけれど根にはとてつもないエネルギーを溜め込んでいます。
じっと我慢の冬の時期を耐え抜き、春には一斉に黄金の花を咲かせ、最後は綿帽子を空に放ちます。
すくすくと成長しているたんぽぽは、人間にも生き方を教えてくれているようです。
半年後には、種から増えた子供たちが所狭しとびっしり増えました。
この生命力が、その後わたしたちにいろいろなことを教えてくれたのです。
