夏本番の暑い日に何度も理想郷の地にあるリーディング拠点兼ラボ3号に行っては不要な庭木の伐採や雑草を抜いたり枯れ落ちた葉や花の掃除を行っています、3人がかりで行うのですがいつも2時間はかかってしまいます。
そんなに広い庭でもないのに雑草が持つ生命力の強さと庭木の手入れの大変さに驚きます、つまり今後は日々こまめに手入れしないと夏の雑草成長期には大変なことになるということです。
夏の暑い時期のこの作業はすぐ全身汗びっしょりになります、ところが手を休めて休憩すると先ほどまでの汗が嘘のように引いて爽やかな気分になります、山からの吹き降ろしの風が本当に気持ち良いです、東京のように何もしないのに汗がダラダラと沸いてくるような嫌な湿気がありません。
そして水道の水が冷たくて気持ち良いです、口に含んでみたのですが若干のミネラル分を感じる弱硬水ですからウイスキーの水割りや炊飯には持ってこいの水質です、ネットで調べてみたらパナソニックが調査した「水道水の美味しい県」で同率3位でした、ちなみに私の故郷の長野県は5位でした、上位6位まではどこも1位と言ってもよいほどの僅少差です、まあ飲んでみればその美味しさはデータを見るまでもないです。
近くに流れる川の水も農業用水路の水も透明で冷たくて気分的にも涼しさを感じます、この水は天然の湧き水ですからイワナやヤマメなど綺麗な水でしか住めない淡水魚の聖地となっているのがうなずけます、ここが東京から僅か1時間半のところだとは信じられません。
この地で安住するのはまだまだ先の話ですが心は既にこの地で生活しています、思った以上の空気と水の美味しさに感動すら覚えます、この歳になると本当に空気と水が綺麗なことの重要さを改めて思い知らされます、そして観光地だというのにどこに行ってもゴミの一つも落ちていません、誰しも自然の美しさに触れたら汚したくないという気持ちになるのでしょう。
隠居後の理想郷スローライフとはきっとこんなスタイルになるのだろうという擬似体験をこの5月のゴールデンウィーク中に行ってしまいました、なんと連休中は一度も家に居なかったのです、毎日どこかのラボでビジネスを忘れ道楽事を愉しみ夜は仲間を呼んで馴染みの店をハシゴして飲食に明け暮れました。
昨年末にラボ2号が都内に、そしてこの春は未来の理想郷の地にリーディング拠点兼ラボ3号ができました、理想郷のリーディング拠点兼ラボ3号にはリノベーションの打ち合わせに、ラボ1号にはベランダ菜園の手入れと今年の苗の植え付けに、ラボ2号ではオーディオの整備にと必ずどこかのラボで道楽事を大いに愉しみました。
リーディング拠点兼ラボ3号の行き来は行楽シーズンということもあり打ち合わせ後に観光名所の絶景を楽しみリーディング拠点兼ラボ3号の畑に生えていたフキやノビルなどの野草も収穫してきました、わざわざ混雑する観光地へ出かけなくても充分に気分転換でき疲れることもなく最高の場所を手に入れたと再認識できました。
ラボ1号では購入後10年以上経ち大きくなりすぎて部屋に置けなくなった観葉植物をばっさりカットして家の中に再度置けるように再生しています、ちょうど再生植え付け後1年経って4種6鉢の観葉植物を買ってきた頃の大きさに戻せました、また毎年行っているベランダ菜園ではハーブ類を今年も自家製培養土に2種類植えました、毎年6月から11月まで収穫しては摘みたての超新鮮状態で各種料理でいただきます。
休みの日にぶらりマイペースに行くところが無い、もっといえば定年退職後に行くところが無いという人がほとんどです、私は隠居後にこの状態を一番苦痛だと考えました、だから動けるうちに必至に稼ぎ隠居後には気楽に行ける場所を目的別に多数持って毎日憂い無く暮らせるようにしたかったのです。
この状況こそが私の隠居後の理想郷そのものでありスローライフの原点です、理想郷とは何も物理的な一つの存在を示しているのではないということです、このスローライフなる状況が隠居を目前にして出来上がったことに大いに満足感を得ています、朝目覚めて今日は何処で何をしようかとワクワクする日々、これを理想のスローライフと呼ばずになんと呼ぶのでしょう。