この歳になって幸福な老後人生を送る意味を考える時間が多くなりました、その自問自答の中で悟ったことに高齢者になったら「しなければならない」という意識から解放されることが最優先なのではないかと思うのです。
何時を回ったから寝なくてはとか、何時間寝ないといけないだとか、何時になったから食事をしようとか、何を食べないといけないだとか、いろいろな意識に束縛されることから解放されることが充実した老後人生を歩めるのだと思うのです、そういう意味では究極の意識低い系老人がよろしいかと思います。
寝る時間に関しては眠くなったら寝て眠くないのであれば眠くなるまで好きなことをやっていればいいのです、当然に何歳になっても考え事などで眠れない日もあります、その場合は自然に翌日早く寝るようになります、実に身体機能はよくできているのです。
食べることに関しても腹が減ったら食べたいものを食べればいいかと思います、健康上の栄養素に関していえば身体が自分に必要な栄養素を記憶していて不足している栄養素を食べたいと訴えてきたら素直に応じるようにすればいいのです、それがたとえジャンクフードでもいいかと思います。
健康を考えて日ごろからバランスの良い食事をルーティングして身体に記憶させておくと食べたいものを身体が教えてくれます、その意味では健康を過剰に意識するのではなく自然に健康的なものが欲しがる身体を還暦前に作っておくことが重要かもしれません。
若い頃は嫌というほどの「しなければならない」人生だったし多くの人も同じだと思います、であれば還暦超えたら残り人生を好きなように自由に過ごすことが無理を通してきた自分への褒美だと思うのです、高齢になれば若い頃のように身体も思考も無理は利かなくなるのですから、無理のない老後のスローライフが尊いと思います。
還暦を超え更に年齢を重ねるにつれ各種の老化現象を体験してきます、そんな老化現象の一つに笑い話にしかならないオカルトみたいな現象があります、それは「歯の自然脱落」というものです、これは治療しているわけでもない健康な歯がある日突然痛みもなく抜け落ちる現象です。
先日も1本食事をしていて抜け落ちました、最初は食品に硬いものが入っているのかと思ったら自分の葉だったのです、本当に笑い話のような事実です、痛みもほどんどなく血も出ません、子供の頃の乳歯が抜けるような感じでポロっといきます。
この歯の自然脱落の前兆としては治療を1度もしていない健康な歯なのに痛みもなく急にぐらぐらしてきます、医者に診てもらおうかと様子見しているうちに浮いてきたなと思ったらあっという間に抜けてしまうのです、この間は1ヶ月もありません、2年前にも1本経験しているので今回は特に慌てることもなく受け入れられました。
歯は一番寿命が長い犬歯でも62年です、つまり乳歯から永久歯に生え変わってからの年齢を計算すると70歳以前にほぼすべての歯は寿命を迎えているということです、還暦までは親知らず以外で歯の治療をしたことがない私ですが、流石に自分ではどうしようもできない老化現象に驚きます。
ところで高齢者になって歯の自然脱落を経験しない人は継続的に歯の治療を受けていた人ではないかと思います、歯が丈夫な人ほど治療していないので天然で無傷のまま寿命を迎えます、そして突然ポロっといくわけです。
ケーブルの硬いビニール被膜をニッパー代わりに噛み切ってしまうほど丈夫だった歯に感謝しつつ人工の歯を甘んじて受け入れることにしましょう、そしてスローライフを大いに愉しむためには身体のどの部分にも憂いのない状態を継続させること、これを一番に考える今日この頃なのです。
メインのIT事業法人はこの数年来極めて順調に推移しており先日も新たに関連法人を創出し更に事業拡大を続けています、そんな時ではありますが昨年本格隠居にストップがかかり代表権を残したままでの半隠居となりました、その間に新経営幹部の加入などもあり徐々に私の役割を引き継ぐ環境が整ってきています。
特にこのところはクライアントやパートナー企業との打ち合わせや商談には顔を出さなくても問題なく進むようになりました、予定らしき予定が何もないという週もちらほらとできるようになりました、当面はオフィスには毎日顔を出していますが何もなければゆっくり出社し早めに帰宅しています。
そして昨年の春から金曜の夜に行き日曜日まで理想郷の地で各種の作業を行っています、この間も以前のように毎日メールを見る必要もありません、何故ならビジネスメールの多くは私の代わりに業務別の担当役員がやってくれており重要な判断のみ私がするという程度になっているからです。
こんな日をずっと待ち望んでいたのですが本当に実現するとは思ってもみなかったです、今では担当別の役員がそれぞれの責任で進めています、地位承継は順調に進んでいるようです、これなら時が来れば安心して隠居できるというものです、不安材料を残したまま隠居しても悠々自適には暮らせませんから。
理想郷の地に来ているときは一切のビジネス会話も無いしビジネスに関連した不安も何もありません、こちらはこちらの各種作業に集中できます、ただ時間が自由に使えるようになるとまたぞろ新たなことを始めてしまうのが私の悪癖です、やりたいことが山ほど残っています、さて次は何を始めようかとワクワクしています。
私は若い頃から一般的な社会人のヘアスタイルに比べてどちらかというとロング系のヘアスタイルでした、そして40代にオールバックに変更し還暦過ぎた頃から徐々にショートになり今では何とかオールバックにできるほどの長さになっています。
昨今では田舎でスローライフを愉しむにあたり髪の長さがどうも気になって仕方ないのです、特に真夏の暑い日に農作業などを行うとあっという間に全身汗びしょになります、こんなとき髪が短いと本当に楽です、冷たい水を頭からかぶってもタオルで軽く拭くだけで乾いてしまいます。
歳を取ったら何事も見た目よりも楽な方がいいです、服装もどんどんラフになっていきます、今では上下ともブカブカなルーズフィットなカジュアルにしています、着るにも楽だし動きやすいのが一番いいです、歳を取ると若い頃のように軽やかな動きはできません、ぴったりの服だと動きが制限され身体中の筋肉が凝るようになります。
昔「見た目を気にしなくなったら老人だ」と言われたことがあります、年寄りは年寄りらしく恰好よりも実質的に動くのに楽な方がいいと思います、そういえば社会人になって初めて夏場に帽子を被るようになりました。
強い日差しは目が焼けるように熱く感じ皮膚にもよくありません、暑い日でもスーツを着なければいけなかった若きビジネス時代を生きてきて「外見を気にするよりも心身の健康を考えた方がよい」と思うばかり。
26歳の時に大手外資系企業にヘッドハンティングによってフリーSEとして入社して以来海外出張が当たり前のようになりました、以来独立起業後もその波は消えず約50都市以上を行き来し最も多い海外都市は250回を超えます、そんなグローバル人生において老後の人生観にグローバルを意識しないはずはありません。
隠居の波が来たと思ったら突然のように降って湧いてきた人生で4度目となるグローバル波の再来でこのところは更に強く意識しています、海外のファンドから出資の話が持ち上がるや否や急ピッチでグローバル展開がスタートし現在では3ヶ国との取引が実現しています。
更にはあっという間に開発拠点が2ヶ国に誕生し新たにオフショアというグローバルビジネスも始動させました、そしてこういった施策は今後更に増えていくことになるでしょう、本当に海外での老後生活拠点もそう遠くないうちに確立するかもしれません、否こういった波は必ず一つの方向へ収束していくものです。
ところで海外の生活拠点の話を周辺にしていると必ず聞かれるのが「いくつも畑や果樹園が有って道楽でも植物をたくさん育てているのに長期間海外に行っている間はどうするのですか?」というものです。
でも私の人生すべてが成るように成ると考えているので常に不安を覚えることはありません、海外に行っている間に世話をしてくれる人を雇えばいいだけですから、人件費が嵩むというのであれば利益を上げればいいだけです、こういった発想は普通の人だったらおそらく出てこないかもしれません。
波が来たら抗わず素直に乗る、それを行うに必要なものは全て得る、何事も自然の摂理通りに事を進めるだけです、そして強い意識は必ず実現するのです、人生とは生きている間だけです、やりたい事はやれる時が来たらやりたいようにやるだけです、これが「人生を愉しむ」ということだと思うのです。