2025年2月 7日 07:00
安住の地でガーデニングや野菜作りの準備を昨年の6月から開始していますが、自生しているシダ類や山野草などの植物だけではなく生き物もたくさん生息しており自然農準備の畑やガーデニング中の庭で各種の生物との遭遇があります。
自然農の準備を畑で行っていると毎回ヤマガラという綺麗な野鳥が雄雌ペアで遊びに来ます、作業が終わるまでずっと畑の中をチョコチョコ動き回っては昆虫の幼虫や雑草の種などを啄んでいます、ヤマガラは野鳥の中でも人懐っこさではピカイチでまるで人を怖がりません、他に行くでもなく毎回ずっとここにいるということはきっとここが気に入っているのでしょう、いつか巣箱でも置いてあげたいと思います。
ガーデニングでは大小の石を使ったレイズドベッド(花壇のように一段高くしてある庭)が4ヶ所あり全てリセットして一から造り直そうと植わっている植物を伐採したり伐根しているのですが先日冬眠しているカナヘビの巣を発見しました、6匹ほどが一つに固まって穴の中で熟睡中で持ち上げても動きません、可愛そうなので暖かくなるまで手を付けない他の場所へ同じように石の隙間に枯草を敷いてそっと置いてあげました。
また樹木を伐根していると各種の昆虫の幼虫がたくさん出てきます、おそらく大きさからカブトムシとかクワガタムシなどの幼虫かと思いますが今年の夏は少し念入りに庭に生息している昆虫を探してみたいと思います、またトンボや蝶も数種類確認しました、更には絶滅しかかっている大きなクマバチも蜜を求めて集まってきます、クマバチはよほどのことが無い限り人を刺さないおとなしい蜂ですので保護に努めたいと思います。
手塚治虫氏は生前、「自然を人工的に作り虫を入れるのではなくて、虫が自然に集まってくる場所を造ることが尊い」という言葉を残しています、私はこの言葉に強く感銘したことを思い出してこの地でのガーデニングにも是非そういう思想を取り入れていきたいと思います、昨年末には更に果樹園も手に入れましたので気兼ねなく自由に各種の施策ができそうです。
美観を愉しむだけの人工的な庭ではなく周囲の自然に溶け込むような庭や果樹園を造っていきたいと思います、大切な植物たちが鳥や虫に食べられたらどうしようなどという身勝手な思考は持ち合わせていません、植物も動物も共存できる環境が人間にとっても好ましいのです、そして今の時代にあって大自然を毎日のように身近に愉しめるということは何とも言えない贅沢なことだと思います、こうして自然と触れ合える道楽事がどんどん広がっていくのでしょう。