日本の高齢化社会問題は叫ばれて久しいですが昨今は高齢者の犯罪や事件が多くなったのには驚きます、高齢者が高齢者を騙したり傷つけたり何とも嘆かわしいと思うばかりです、私が思うにやることが無くて暇な高齢者が増えたのも一因だと思うのです。
特に気になるニュースは別にお金に困っているわけでもないのに無銭飲食や万引きで捕まる一人暮らしの高齢者です、また最近よく目にするのが飲食店で他の客にちょっかい出したり口論したりする高齢者が増えてきたことです、この裏にいったいどんな理由があるのでしょう。
飲み仲間とも時々話題になるのですが共通した意見は「お金が有ってもやることが無い老人が増えた」ということです、そしてもう一つが「一緒に飲食したり話し合える友人知人が身の回りに居ない」のではないかということです、だからきっと世間に関わりあいたいのです、そしてここに自分がいて生きているという証が欲しいのではないでしょうか、そう考えると妙に腑に落ちるのです。
「お金が有って時間も有るけどやることが無い」って一番辛い老後ではないでしょうか、そこへいくと田舎では毎日が忙しくて他者に構っていられないほどです、農家でなくてもほぼ全世帯で庭や畑で果樹や野菜を育てています、人間相手でなくても植物であろうが動物であろうが何かの世話をしていたら本当に毎日が新たな心配事や作業があります、その合間で食事や洗濯などの生活のための作業があるのです、余計な事を考える暇もないのです。
やることが無いなら田舎に行って私のようにスローな老後を粛々と愉しめばいいのです、都会よりも生活費もかからないし他者に迷惑もかけずに済むと思うのです、でもきっと都会にしがみついている高齢者って寂しがり屋で喧嘩してでも他者と関わっていたい人なんじゃないかと思うのです、私は田舎で一人のんびりと生きたい派なのでまったく理解に苦しみますがそれが今の日本の最大の高齢者問題なのかもしれません。
もうすぐ選挙の投票日です、昔は選挙速報などを見ては自分の応援する人や党の結果を気にしていたのですが最近の私は少し政治に冷め気味です、そして政治に何かを期待するということも無くなりました、結局は誰が当選しようが何も変わらないということをもう50年も経験してきたのですから。
昨今若い人が新しい党を作ってSNSなどを駆使して大きな勢力を得ています、また若い人が政治に興味を持って応援することは悪くはないと思います、少なくても若いのに未来を考えない人よりも全然ましだし現状を変えたいと思わない人よりも好感できます、幾許も無い老兵だって生きている間にやり残したことを全部やっておこうと思っているのですから。
そして勢力を拡大する党もあれば衰退の一途をたどる党もあります、結局国民の支持を得られれば繫栄し得られなければ衰退するのです、党の方針云々よりも国民の意識をどのくらい理解しているかという問題です、ビジネスで言えばプロダクトアウト志向ではなくマーケットイン志向が重要だと思います。
結果はどのようになろうがスローに田舎で暮らそうと考えている私には選挙結果よりも明日の天気の方がよほど重要です、怒られるかもしれませんが実際のところは多くの人はこんな感じなのではないでしょうか。
本丸でついに蛇と遭遇しました、いつかは遭遇すると思っていましたが意外や早かったという印象です、いつものように作業用の靴に履き替えようと玄関のドアを開けるとそこにマムシのようなヘビがいたのです、こっちが驚いたのに逆にヘビに驚かれて逃げられてしまいました。
スタッフを呼んで物陰に隠れているヘビを撮影してもらいアプリで調べたら「テキサスラットスネーク」と出ました、でもこの辺でヘビをペットにする人はいないだろうと帰宅後に記憶を頼りに調べたところどうも「アオダイショウ」の幼蛇だということが解りました、このアオダイショウの幼蛇はマムシを擬態化し身を守っているとされ本当に一瞬マムシかと思いました。
それにしても家の中にヘビが自由に出入りできるのは好ましくないのでリノベーション時に点検してもらい外部と疎通する穴などが無いようにしてもらいます、おそらく風呂の窓に温水パイプを通す穴が開いており、その隙間から入り込んだものと推測しています、どのみち裏側の窓は全部埋め立てて冷暖房効率を上げるのと水回りはマンションやホテルのような雰囲気にするので穴は一切なくなります。
それにしても大自然と接して生活するということはこういうことなのです、同じ日に中程度のアシナガバチの巣を作業中にスタッフが刺されてはいけないので撤去したばかりです、子供のころからヘビや虫には慣れていますが大自然の中で生活していたのは50年以上も前の話です、懐かしの生物たちとの遭遇は意識していなかったので驚きますがそのうちまた普通に接することができるようになるのでしょう。
この春から庭や果樹園の管理やリノベーションの打ち合わせで本丸を何度となく訪れていますが来るたびに驚かされるような大発見があります、それは欲しいと思って何時かは植えようと考えていた多年草の野菜や果樹がいたる所で見つかるのです、前回は住居の脇の畑に遊ばせておいてはもったいないと考えいろいろな野菜を試験的に植えたのですが、その際に見つけたのが畑の隅にある梅の木の下に広がるミョウガの群生です。
オフィスの畑の脇にも広がっており昨年の夏にはザルいっぱいのミョウガを収穫できたのですが、その後のリノベーションの足場を組んだ際に踏みつぶされてほぼ全滅してしまい本丸に新しく株を植え付けようと思っていたのでこの発見はリアルタイムすぎて嬉しかったです、しかもオフィスの群生よりも大きくてりっぱな株がたくさん広がっておりかなりの量の収穫が期待できます。
同様に畑の脇に幾つかの果樹が果樹園とは別に植わっているのは把握していたのですが、全部梅だとばかり思っていたらそのうちの2本の実が梅よりも大きな実で表面がツルツルしています、信州で育った私には瞬間的に解りました、品種までは熟れないと解りませんが間違いなくソルダムかなにかのスモモの実です、今春にプラム・プルーン・アンズと梅の仲間をたくさん植えたのですが解っていたら植えなかったかもしれません、でもスモモの品種は多種あるのでおそらくダブってないでしょう。
こうしていろいろなフルーツが四季折々に収穫しては食べられるのはありがたいことです、そしてもう一つ枯れ木に絡まっていた蔓性の木は冬の時期には葉が全くなかったのでバラかブドウだと思っていたのですが6月に入り新芽が出てきてブラックベリーだと解りました、枯れ枝がすごく込み合っていたので来年には実が付くように復活させようと根本近くまで強剪定しました、かなり切り戻して若い緑色のシュート部分は実家に農地を持っているスタッフに挿し木用に持って帰ってもらいました。
春にはフキの大群生やハナダイコンなどの食べて美味しい野草類の発見があり今回は宿根性野菜と果樹2種、またシソは青シソも赤シソもいたる所で自生していますので春から秋までスリーシーズンいつでも収穫できます、これでも住居周辺だけで庭や果樹園の隅々まで探索できていません、また敷地一面に広がる庭に植えてある樹木のうち目立つ大きなものだけしか調査しておらず今後どんな樹木や植物を発見できるか楽しみでなりません。
大自然の中で暮らすということは大自然に生息する植物や動物との触れ合いも必ず付いてきます、動物では野鳥やカナヘビなどは当たり前ですが昆虫類も多数遭遇します、蟻や蚊に始まり蜂にバッタ類と子供の頃に草原や山で遊んでいた時のことを思い出します、もう見ることも無いだろうと思っていたキリギリスやトノサマバッタとの遭遇は興奮すら覚えました。
毎回お手伝いで参加する女性陣も昨年はカナヘビや蜂にかなりビビッていましたが今では慣れたのか平然としています、ただ蚊とブユだけは受け入れられないようです、今春も早々に蚊とブユの洗礼を受け意気消沈気味になっていました、私はというと子供の頃にいろいろな動物を飼っていましたのでどんな昆虫や爬虫類などの生き物が生息しているのか興味津々です、植物と同様にこの地に生息する動物も記録していきたいと思います。
ネットで調べてみるとこの地には意外にも絶滅危惧種の昆虫類が多いようで是非とも実際に見てみたいと思っています、この地に住むようになったらあちこちの山へ散歩がてらに探索したいと考えています、またビオトープを庭に造ろうと考えているので各種の爬虫類や昆虫類が生息していることは実にありがたいと思うのです、何故なら庭に池を作るだけでビオトープが完成してしまうからです、ちなみにビオトープとは自然の中にある池や沼などの水中と陸上の動植物の小さな空間を指しています。
東京でビオトープを行おうとすれば大きな水槽などで閉じた空間を創り人工的な池や自然を創り、そこにメダカや昆虫類を買ってきて放さないといけないのです、私はいつか自然の中で自宅の庭にビオトープを創りたいと思っていたのでまさに本丸はぴったりの空間なわけです、いままではここに生息する野草を気にしていましたがこれからは昆虫類にも注目することにしましょう。