いよいよ本丸のリノベーションが始まろうとしています、春先から何度か施工業者さんや左官業者さんと打ち合わせを重ねていますが大まかなプランが出てきました、ところがそれは驚きの結論なのです、なんと鉄筋コンクリートの外壁だけ残して内部全部をゼロから造ったらどうかというものです。
つまりマンションの内装のように好きなように部屋割りから行い冷暖房効率を最大限に考えて遮熱効果が高い家を造るという大胆プランです、そこで私的な意見としてどうせならかっこ悪く増築して造った部屋と母屋の一部とくっついている作業小屋、そして不要となるボイラー室や物置まで全部取っ払って鉄筋コンクリート部分だけの凸凹の無いすっきりした外観にしようと思います。
また太陽光温水装置が2階の屋上に設置されているのですが近代的なセントラルヒーティングを採用するのでこれも撤去し大自然と野鳥観察のための展望台にしたいと思います、また1階に増築で造った木造サンルームも撤去してサッシを使い倍以上広くして使い勝手と冷暖房効率を上げます。
更には2階の広いベランダにも10帖ほどの広さの温室を兼ねたサンルーム、また1階に増築した部屋を撤去した後に残った土台をベースに広いサンルームを造ります、これでオフィスと同様に広いサンルームが計3つになり熱帯性の果樹などを育てるのに大いに有効活用したいと思います。
合わせて1階と2階のすべての北側の窓は潰して一気通貫の壁にしてしまい冷暖房効率を極限まで高めようと考えています、まさに広いメゾネットタイプのマンションのようにしたいのです、外は大自然で中は都会という陰陽極まった生活空間を創ろうと思います、そんな感じでまたぞろ大幅なリノベーション工事が始まろうとしています。
結局ゼロから内装だけではなく電気や洗面設備、そして一軒分丸々造り直しとなります、ここを決めたときにファーストインスピレーションとして収納や壁を全部取っ払って1階部分はワンルームの広いキッチン&リビングにしたいという気持ちが湧いてきたのですが、本当にそうなりそうです、強いイメージは現実のものになるのです。
植物育成道楽は社会人になってから観葉植物に始まりアクアリウムでの水草育成など各種やってきました、また最近では盆栽樹木に野菜などあらゆる植物育成を経験してきました、そこでやってないものが果樹だったのですが本丸を手に入れてからというもの果樹園をどうにかしないといけないと思うようになり自然に果樹の知識を得るようになりました。
今では果樹園にありとあらゆる果樹を新たに植え、東京のラボではベランダでレモンやフェイジョアなど寒地では栽培が難しい果樹を育ててノウハウを得ています、観葉植物や野菜などはコツを掴めば失敗はほぼ無いのですが果樹は別物です、木を育てるのと美味しい実を採るという成長サイクルと収穫サイクルを意識しないといけません、そしてこの木を育てるのと美味しい実を採るときの水やりも肥料のタイミングも大きく異なるのです。
例えば家庭菜園で果樹を育てている人は多いと思いますが採れた実は果樹農家さんのものと比べて大きさも味も大きく異なります、路地に果樹を植えれば放置しても実を収穫することは一応は可能です、でも私は実が採れたということだけでは愉しくないのです、せっかく育てるのだったらその果樹の持つ価値を最大限に引き出してあげたいと思うのです。
美味しい実が採れる果樹を育てるには放置ではダメです、まず剪定がすごく重要だということが解りました、冬と夏に剪定するのですがそれぞれ意味が異なります、冬は樹形を整え新しい枝が出るのを邪魔しないように古い枝を落とし、夏は美味しい実が採れるように邪魔な枝や実を若いうちに厳選し余計な実は落とす必要があります、そして果樹によっては新しい枝にしか花を咲かせないものもあります、したがって果樹ごとにノウハウを得なくてはいけないのです。
最も肝要なのが果樹の多くは単独では実を付けないという他家受粉樹木になります、したがってリンゴの苗を買ってきて植えても何年経っても実が付かないということが起きます、また開花時期や時間帯が異なるので受粉苗を用意する場合でも相性を調べないと上手く受粉しません、私はリンゴ・クラブアップル・サクランボ・ブルーベリー・オリーブなどどれも相性を調べて3種以上購入して植えました、結局当初予算を組んでいたときよりも倍以上に苗代が嵩んでしまいました。
これらを一気に何種類も並行で植えて育てていると時々頭が混乱するような状況に陥るのですが解決した時の喜びはひとしおです、果樹は深いです、オーディオの愉音を求めたり素材の味を引き出す料理などとすごく似ている気がします、オーディオも料理もそして果樹も感性ではなく知識とテクニックが重要なのです、それを習得したうえでの感性の世界だと思うのです、だから果樹道楽は面白いのです。
梅の初収穫から2週間後の先月末に再度梅の収穫を行いました、今回は前回よりもだいぶ大きくなっており一般にスーパーなどで売られている大きさになっていました、今回もバケツ一杯約10Kgを収穫してきました、前回の記事で採れすぎる梅をどうしようかという話をしましたがいろいろ調べて大いに使えることが解ってきましたので今回は保存方法にチャレンジしてみました。
ところで梅はものすごいパワーを秘めていることが解りました、栄養素的にはクエン酸とビタミンEの豊富さが特筆すべき事項です、特にビタミンEは若返りの薬として中国や韓国では梅エキス入りジュースが市販されていて栄養ドリンクのように日常的に飲まれています、また鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラル分が豊富で食べるサプリメントだと著名な栄養士がSNSで紹介していました。
ビタミンEは細胞膜が活性酸素により壊されるのを防ぎ、また壊された細胞膜を修復する効果があります、この効能に注目されアンチエイジングだけではなく癌予防薬としても大いに期待されています、またWHOの推奨量をみると年齢を増すごとに多くなっています、これらを考えると本丸の果樹園には10本以上も梅の木が生えており、毎年たくさんの実が採れるという事実は老後の安住の地として必然であったかのように結論付けられます。
さて大量に梅を消費する方法ですが梅ジャムや梅ペーストを造り置いて翌年まで利用するという方法です、梅は加熱するとあっという間にドロドロに溶けます、梅ペーストは蒸して潰すだけ、梅ジャムは若干の水と砂糖を加えて煮詰めるだけです、種を取り出してから加熱するよりも種ごと加熱して後から取り出す方が実際にやってみるとかなり楽です、またクエン酸とビタミンEの働きで冷蔵庫で半年以上、冷凍すれば1年以上は持つようです。
梅ペーストは酢と同じクエン酸が豊富ですので酢の代わりにオイルを加えるだけでサラダドレッシングになり、蒸し鶏や酢の物のタレとして調味料代わりになります、また餃子や唐揚げのタレに応用すると思いのほか美味しいようです、トンカツにレモンの代わりにかけるという手もあります、梅ジャムはトーストやヨーグルトと合わせて使えます、またそのままアンチエイジングのサプリメント代わりにお湯で溶かして飲んでも美味しいです。
毎年大量の梅が採れます、近くのスーパーでは生梅1Kgで消費税込みで2千円以上していました、1Kgなどほんの少しの量です、梅1本の木から雨や風で落下しなければ40Kg以上採れるそうです、なんか使い道が無く伐採しようと思っていた梅の老木ですが、現在の心境を素直に言うとお金の成る木のように思えてきたのはあまりにも都合良すぎるでしょうか。
備蓄米を放出するも米の価格が一向に下がらず高止まりしています、新農水相に期待する声も高まりますが果たして価格は下がるのでしょうか、米価格は置いておいて主食がパスタやクラッカーの私には共に1年前の2.5倍になっている方が深刻です。
そもそも何故昨年から一気に米価格が上がったのでしょうか、私が思うに世間で言われている業者の買い占めやどこかの組織の価格調整だけではないと考えています、価格が上がりだしてからの群集心理により消費が進んだためだと考えています、つまりみんなが買って消費したから市場から米が消えたのです。
その根拠ですが、普段はいつでも買える米を買い置きする人はいないと思います、ところがニュースで米価格が上昇しているというのを聞いて買えるときに買っておこうと普段1袋なのに2袋買っているのではないでしょうか、これは家庭だけではなく飲食店や加工業者も含めて一斉に行われたら市場から一気に米が消えてなくなってもおかしくはありません。
そういえば私が高校生の頃にオイルショックが起こり日本から石鹸と紙が一斉に消えてなくなり価格が急上昇しました、その後流通業者の倉庫に大量保管されていることが報道されるや一気に価格が下がりました、今回もどこかのタイミングで同じことが起こるのではないかと思うのです。
最初の価格の上昇は確かにどこかの業者が買い占めしたのでしょう、日本米は日本食ブームも相まってどこの国でも高級米で富裕層を中心に爆買いされていますから、その後はオイルショックと同様にみんながこぞって買いに走った結果小売店の在庫がなくなり価格があっという間に上昇したということです、まあ政策なのか買い占め業者が高いうちに売ろうと放出するのかは解りませんが一旦価格が下がり始めたら一気に元に戻ると考えています。
ただいつの時代も群集心理は侮れないです、みんなで同じ行動を起こすエネルギーは破壊的でもあります、米が無いなら主食を他のもので代用するなど冷静に状況や近未来を見守れる人は高い米を買わされることもなくマイペースに食事を楽しめるのかもしれません。
理想郷本丸には梅の老木が10本以上あります、3月初旬に来た際に梅の花が満開でそれは見事な景色でした、前オーナーからはあまり実が付かないと言われていたので心配でしたが不安とは裏腹にいずれの木にもたくさんの梅の実が付きました、そこで5月連休明けに来た際にかなり早摘みですがまだ固い青梅を10kgほど初収穫しました。
私は固い青梅の方が熟れた梅よりも好きです、なんといってもこの固い青梅で造った梅酒は辛口で最高なのです、そしてカリカリ梅と一般に言われる塩漬けはおつまみ代わりにもなっていいのです、ということで東京に戻り初収穫した固い青梅を使って梅酒と塩梅とピクルスを造りました、塩梅は1週間ほど経ったら一部を糠床に入れて青梅の糠漬けも造れます、実は青梅を糠床に入れるとカビが生えないのです、青梅にはホルマリンの3,000倍にもなる殺菌効果があるのです、その意味では青梅は非常に使い勝手がいいのです。
本来梅は6月中旬くらいが収穫の最適期です、このころになると黄色くなって完熟します、完熟した梅は生食してもほとんど青酸化合物が消えているので安全に食せます、また売られているような柔らかい梅干しやコンポートが造れます、また梅ジャムや梅ペーストも造れます、梅ペーストはあまり知られてないのですが調味料として酢の代わりに使えサラダドレッシングで使うとさっぱりした風味で非常に美味いです、しかも天然なので安全ですしアンチエージングやデトックスなどの薬効成分も豊富です。
しかし予想以上の量が収穫できることが解り逆に悩ましくなります、というのは生産農家を行うつもりはなくあくまでも自家製の梅酒や塩梅を1年分作れればいいと思ってたのですが、この量だと身内みんなで分けても10年分ほどになります、今回も手の届く範囲だけで上の方は手つかずで大きな実がたくさん付いています、この大量に採れる梅を何か上手く使う方法はないだろうか、ここ最近はそんなことばかり考えています、ということである意味平和な日々を過ごしています。