私は酔って記憶を無くすなどで何かと失敗談は多いのですが、オーディオ道楽での失敗は本当にシャレになりません。
酔った時は静かに音楽を楽しむ程度にしておくべきで、決して機種を入れ替えるとか配線を変えるなどを行わない方が良いでしょう。
ただ、酒好きなオーディオマニアは案外多くて、酔うといじりたくなるので困ったものです。
アンプやスピーカーはミドルクラス以上になると20Kg以上はあるので、素面(シラフ)のときでもラックから出して配線を変えるのは至難の業です。
まるで鉄の塊のようなものをラックから引きづり出しては膝で抱えながら配線を変えるのですが、酔っているとバランス感覚がおかしくなっているのか、アンプを抱えたまま後ろに倒れてしまったりするのです。
そこで配線に繋がれた他の機種が引っ張られてラックから落ちたりすれば、打ちどころが悪いと大怪我をしてしまいます。
更には、引っ張られた機器のコネクタ部分を破損させたり、ケーブルのピンが折れたり、これまでに何度繰り返したことか。
アンプにはAUXという外部入力端子が沢山付いています、これはコネクタを破損させた際の予備なのだとこういう時に解るのですね。(AUX入力は、本来は汎用ライン入力用です)
私は、30代の頃に足の甲にCDプレーヤーを落として、しかも運悪く角が刺さり骨にヒビが入って約2週間も靴が履けないほどの怪我を負った事があります。
5~6Kg程度のCDプレーヤーだったから良かったものの、もしも80年代のビンテージアンプだったら20Kg以上です、ヒビでは当然済まされなかったかもしれません。
ついでに言うと、落としたCDプレーヤーはモーターの回転軸がずれたのか、それともヘッドがずれたのか、それ以来読み取りエラーで使い物にならなくなってしまいました。
また、音が気になって音の調整をするのですが、酔うと耳が遠くなるのかつい大音量にしてしまい大切なスピーカーを飛ばした(コイルを焼き切ってしまう)事もあります。
更に、CDプレーヤーのトレイにCDを半分入れたところでついトレイを押してしまい、半分入った状態でトレイが引っ込み、CDを噛んでトレイにヒビを入れたこともあります。
当然、そのCDにも傷が付いて音飛びを起こすようになります。
私の失敗の90%以上が酔った時です、酒を飲んだらオーディオ機器をいじらない、これに限ります。
聴き込むのではなく、音と遊ぶためのサブウーハーが在っても良い。
小型サイズのヤマハYST-FSW050(2018年発売、2.3万円)は、そんな使い方ができる戯れ大好きマニア向け万能サブウーハーなのです。
ヤマハ YST-FSW050
オーディオ道楽復活直後、発売されたばかりのヤマハYST-FSW050を見つけるや否や「待ってました!」とばかりに2本購入しました。
その理由は、ホームシアターのフロントに以前から考えていた、中型ブックシェルフの低域補正をして「疑似マルチアンプ方式」を実験してみたかったからなのです。
サイズも小型で横置き縦置きができ、工夫次第ではいろいろな実験ができると考えての事です。
こういったサブウーハーを以前から欲しかったのですが、なかなか手頃なサイズでフロント放出型は意外と無いのです。
ストレートに重低音域を前面に押し出すタイプなので、ホームシアターでの使用もいいのですが、どちらかというと小型ブックシェルフの重低音域の補正に使った方がしっくりくる音質です。
JBLのモニタースピーカーと合わせて疑似マルチアンプ方式を実験中
まずは、疑似マルチアンプ方式では、AVアンプのフロントプリアウトに直結し、5.3Chサラウンドの実験をしました。
これは、メインサブウーハーと合わせたトリプルサブウーハーでの相乗効果での重低音の爆音が本当にもの凄かったです。
部屋中のあらゆるところが重低音共鳴を起こしてビリビリという振動音を発し、正直ヤバイと音量を下げたほどです。
こんな経験は初めてです、部屋中の物が振動するなんて・・・
大きな部屋が用意できれば、この5.3Ch方式は絶大な効果を発揮すると思います。
それから、PCオーディオの低音補正もビックリするほどの効果が出ました。
縦に使ってPCオーディオに合わせる
小型スピーカーとの結合テストでは、中高音域だけのようなスピーカーがメインで使える大型スピーカーの音に変身しました。
テレビの低音補正ではアナウンサーの声などに微妙な遅延による天然エコーがかかり、思わぬ疑似サラウンド効果が出ることも解りました。
何事も経験ありきです、まずはいろいろ実体験することです。
そういった意味では、このサブウーハーはどんな使い方でも最高に愉しませてくれます!
オーディオ道楽復活後に最新のプリメインアンプやCDプレーヤーなどを大量に購入しました。
その音質を詳細に確認する目的で、ついでに最新のヘッドフォンを2台購入しました。
そのうちの1台がこのオーディオテクニカATH-PRO5X(2018年発売の現行商品、オープン価格:推定1.2万円)です。
オーディオテクニカ ATH-PRO5X
レコーディングやDJ、またミュージシャンが現場で使う目的で作られたATH-PRO5Xは低価格ながらも軽量なので実用的です。
密閉式で40mmドライバーの迫力は聴き込み用としては最高の音質で、コストパフォーマンスが極めて高い逸品です。
特に低音域の切れの良さが光ります、これも私的には大好きな音色です。
ちなみに周波数特性は5Hz~35KHzでスペック的には申し分ありません。
私個人的な思いれなのかプレーヤー類はパイオニア、ヘッドフォンはオーディオテクニカがお気に入りなのです、歴代でもSTAXの1台を除きすべてオーディオテクニカです。
密閉型は集中して聴くときや音質をモニタリングするときには必須です、オープンエアタイプは聞きやすいのですが外部の音が入ってくるので詳細に聞き分けることが難しいのです。
また密閉型は長時間聞いていると密室空間に閉じ込められたような違和感を感じる時がありますが、このATH-PRO5Xは軽さが功を評しているのかオープンエアタイプのように長時間の試聴でも疲れません、これは素晴らしいです。
コードはノーマルタイプのバネ式でミニジャックにねじ式でノーマルジャックに変化するコネクタを採用しているのが素晴らしい、モバイルからプロフェッショナル製品まで何も用意しなくても使うことができます。
オーディオ道楽復活後に最新のプリメインアンプやCDプレーヤーなどを大量に購入しました。
その音質を詳細に確認する目的で、ついでに最新のヘッドフォンを2台購入しました。
そのうちの1台がこのオーディオテクニカATH-500ADX(2012年発売の現行商品、定価1.1万円)です。
オーディオテクニカATH-500ADX
オープンエアタイプは外側がネットになっているのですぐ解る
オーディオ雑誌などを参考にしての購入でしたが、流石にヘッドフォンでは昔から定評のあるオーディオテクニカの製品です、装着した際のフィット感が極めて自然で感動します。
このATH-500ADXはオープンエアタイプというカテゴリで外部の音も耳に入ってきます、つまり密閉されたヘッドフォンではないので音もスピーカーでのニアリスニングの如く自然な響きなのです。
こういったオープンエアタイプはモニタリングに使用するより、大きな音で聴けない環境下での聴き流し用に使うとベストです。
ヘッドフォンを使っていても電話の音や各種のチャイムなどもすべて聞こえますので危機管理上も安心して音楽に没頭できます。
ATH-AD500Xの音質は、少し硬めの音で私好みの音色です、長時間の視聴にも気になりません。
53mmドライバーという、超小型フルレンジスピーカー並みのヘッドフォンではトップクラスの超大口径のドライバーから出る低音域は圧巻です、ちなみに周波数特性は5Hz~25KHzとワイドレンジとなっています。
そして、高音質の割に軽量なのが素晴らしい、私のような高齢者には持って来いの聴き流し用のヘッドフォンです。
本体はミニジャック仕様ですが、ノーマルタイプの金メッキアダプターが付属していますのでどんな機種でも対応できるようになっています。
また、ケーブルはワイヤー入りで絡まることがない高級仕様なケーブルで日常的に使うには実に実用的なのです。
ヘッドフォンは耳に違和感が在ると言う人は是非一度使ってみたください、これまで感じていた密室空間のような違和感はまったく感じないことでしょう。
テクニクスは70年代後半に薄型レコードプレーヤーなど未来を予見したようなデザインのオーディオ製品を一斉に発売し、多くのファンを魅了しました。
そんな未来型オーディオ製品のラインナップの一つST-S7(1979年発売、6万円)は、とても70年代のオーディオ製品とは思えない極薄で斬新なデザインのFMチューナーでした。
社会人になった記念に購入し、それまで2年ほど愉しんだ名機トリオKT-5500を下取りに出してしまったほどです。
極薄のケースに一直線に並んだボタン類がまたなんともかっこいいのです。
それにしても、薄い!
おそらく、過去これまでのオーディオ製品の中で最も薄いのではないでしょうか。
テクニクス ST-S7
このST-S7を買った理由は薄型で設置に場所を取らないというメリットと、一番大きなメリットとして簡易オーディオタイマーが付いている事でした。
日付などの設定はできないのですが、おやすみオーディオで深夜のジェットストリームなどを聴きながら寝るのが習慣になっていて、1時間ほどでアンプなどの電源を切ってくれるのが便利で購入した経緯があります。
おそらく私が最も長く愛用したオーディオ製品の一つだと思います(主におやすみBGM用)。
当時出始めのシンセサイザーチューニングというそれまでのバリコンを回してチューニングする機械式と違って、ボタン一つでのデジタルチューニングはSFの世界のようで何とも非日常的な感覚にしたっていたものです。
ただ、バリコンのチューナーに比べて受信性能が悪いように感じます。
音質傾向は柔らかく刺激の無い素直な音質ですが、もう少しメリハリがあれば音質確認のリファレンスにも使え便利なのですが、ちょっと残念なところです。
このFMチューナーでどれだけジャズ特集とバロック特集を聴いたことでしょう、実に思い出深い逸品です。