
ん!?
この設え、違和感がありませんか?
別館2Fの洋室の一つにどのような思想でどのような使い方をしていたのかとても不思議な部分があります。
以前の投稿した障子にブラインドがかかっていた部屋なのですが、洋風の収納庫らしき折り戸を開けると、
上から、枕棚(まくらだな)、障子付き腰窓(こしまど)、地袋(じぶくろ)が出現。
枕棚はいいとして、
 ・洋風のデザインの収納庫の中に壁も含めた和風のデザインが隠されている。
 ・和風の見せるデザイン(腰窓・地袋)を折り戸で隠している。
 ・収納庫の中は和洋折衷で見せるデザインとなっていない。
   (枕棚:洋風、障子付き腰窓:和風、地袋:和風)
 ・収納庫なのに窓がある、しかも強い西日が差し込む。
 ・明り取りを想定した窓ならば、折り戸を締めたら明かりが取れない。
 ・強い西日が取り込めるので、収納したものが焼けてしまう。
   障子で緩和させようとした???
 ・収納庫の中に収納庫の地袋がある。
 ・収納庫としたいのか、見せるデザインとしたいのか、洋風にしたいのか、和風にしたいのか。
と、不思議なことを妄想させていただきました。
折り戸は後付けでもなさそうなので、増築工事時にこのような思想で造ったようです。
誰の発案か気になるところですが、思想は闇に包まれたまま代表の改修工事提案が出てきます。
 ・折り戸・枕棚・障子・地袋襖撤去!!
 ・デザインは木目調に!
違和感のない空間に変貌します。
 
 

別館の横葺き金属屋根の塗装が代表の指示通りのブラウンで完了いたしました。
やや艶があってかっこいい。
それほど広い面積ではないのであっという間でした。

塗装前と比べるとよくわかりますが、とてもきれいになり建物が締まって見えるようになりました。
この調子で外壁塗装に移ります。
 
 
足場を上り下りしながら外壁の塗装に気を取られていたところ、サッシ屋さんから
「母屋の玄関サッシも交換できたよ。」
と、連絡があります。
代表が選定したものはどんな感じで設置されたのか期待して現場確認します。
「おお!いい感じ!」

さっそく代表に確認。
「OK!」

↑ 内側から
複層ガラスで以前より断熱効果がアップ。
工事が終わるまで現場で管理する工事用の鍵と施主用の鍵が渡されます。
施主用の鍵を使用した後からは工事用の鍵は使えなくなるので注意が必要です。
よくできた製品だなぁと感心しながら代表に鍵を渡し、交換工事完了です。
 
 

クロス張りの工事も始まりました。
代表が選定した木目のクロスが張られていきます。
いい感じです。

天井まで同じ木目柄のデザインを選択する施主はまずいません。
斬新!!
全面に張られるのが愉しみです。
 
 

写真ではわかりにくいのですが、別館の2階の廊下は両側が壁面収納になっています。
左側は全面、右側は照明付き家具の飾り棚。
左側は開き戸で扉を開けると通行できないので、物を出し入れするのに工夫が必要です。
一番手前の収納の中には電話線らしき配線があったので、電話がかかってきたときは扉を開けて電話に出ていたのか。

↑ 照明付き飾り棚
廊下幅は狭く右側の飾り棚は近すぎて飾ったものが映えません。
代表とは扉を撤去することも検討しましたがこの別館2階の廊下はクロスの貼替と照明の交換のみであとはクリーニングということに。
前住人の方がどのような使い方をしていたのか気になりますが、改修工事は進みます。