
代表のオフィスには古い設備が所々あり、外壁には使われていないメタルの電話線が残置されています。
ご存じの通り今はインターネットやテレビとともに固定電話も光ケーブルが主流です。
それどころか、固定電話は不要という方も多く、2021年の総務省の調査では固定電話の保有率が66.5%に下がっており、30代で15.5%、20代では9.5%です。
前の住民の方が住まわれていた時から、メタル回線は不要だったので、代表から当然のごとく撤去の指示。

電話線引き込みに利用していた木製の盤がありますがこれも撤去の指示。
よく確認すると、取れそうもないので、棟梁や電気屋さんに相談。
埋め込まれているので撤去しない方がよいとのことで、塗装でカバーすることに。

足場を組み立て終え、現場が少し落ち着いた感じになったところで、よくできているなぁと壁を見ていたところ、
「よくできているだろ。これをやった左官屋は凄い腕がよかった!」
と、棟梁が隣から声をかけてきます。

何を見ていたかといいますとこの母屋の外壁はクラックがどこにもないなぁというところを見ていました。
「補修したのですか?」
と、お聞きしたところ、
「してないよ!」
とのことです。
外壁がモルタル仕上げの建物で40年を超える建物となると、窓の角から斜めにクラックが入ってくるので、補修の有無をお聞きしたところ、やってないと。
棟梁と協業してきた左官職人の中でも相当の技量を持っていたようで、棟梁もたくさんの現場でお願いしたようです。
今まで大きい地震もなかったことや地盤がよく基礎をしっかり造っていた建物ということもありますが、数十年後も当時の仕事ぶりがわかるのは見事です。
代表が購入した理由を改めて実感しました。

代表のオフィスの建物の改修において、気づくところは多く、建物は経年によって材料が劣化するなどの確認ができます。
建物の周囲は時が経つにつれ地面が下がり、構造の支点となるところは写真のようにひび割れが発生し、建物の基礎との境目には隙間ができます。
コンクリートにひびが入って建物が傾くのではないかなどと心配されるかもしれませんが、この犬走りは建物とは縁が切れており、建物自体の構造に影響する部分ではないので、ひび割れ部分をエポキシ樹脂等で補修することに。

母屋の住宅設備が次々に無くなっていきます。
洗面所の洗面台、洗濯パン、壁を撤去しました。
キッチンの壁と同様に断熱材は入っておりません。
床の大きい穴は洗濯パンの排水のところ、小さいほうの穴は洗面台の排水管ががあったところ。
給水は壁からなので、壁に上水の配管が立ち上がっています。
改修後のこのエリアは水を使わないので、給排水共に塞ぎます。

↑ 洗面所撤去壁解体前
白いクロスの裏側は黒カビがありましたが、壁内部まではカビは浸透しておりませんでした。
風呂に近い床は湿気で腐食しているので下地から交換します。

代表のオフィスの母屋のキッチンには床下収納がありました。
昔は漬物などの保管用として利用していたようです。

よく見ると土の部分にコンクリートが流し込んであります。
収納が下がりすぎないように台にしたのでしょうか?
当時もいろいろ工夫しながら建物を作っていたことがわかります。
今回は床下収納は必要ないので、この部分は塞ぎ、きれいな一連の床となり一体的な広い空間となります。