2025年12月 4日 09:00
この改修建物は、いわゆる田舎にあります。
一般的に田舎と言われるところには下水道が整備されていないため、各建物で生活雑排水や雨水を敷地内で処理(浄化)し、きれいな水にして敷地内で浸透させるか河川などに流します。
この汚れた水を浄化するために浄化槽が必要になります。
浄化槽は汚水を微生物の働きで分解・浄化する仕組みで、その微生物への酸素供給や汚水の撹拌などのためにエアーポンプ(ブロワー)が必要になり、汚水をきれいにする好気性微生物に酸素を送る心臓部の役割を担っています。
この好気性微生物が活発に活動し汚水を効率よく分解できるように浄化槽内に絶えず新鮮な空気を送り込んでいます。
代表が建物を購入した時はすでにポンプは故障していたようで、水道屋さんが「ポンプが壊れているからすぐに替えた方がいい」とアドバイスしてくれました。
棟梁も前住人の方から故障していたことは聞いていて、さらに、雨水の配管から臭いが出ていると教えてくれました。
このエアーポンプが壊れていると酸素の供給が途絶え、好気性微生物が数日以内に死滅し始めます。
その結果、汚水中の有機物を分解するプロセスが嫌気性分解(酸素を使わない分解)に切り替わり腐敗が進み、ひどい場合は水回りから強烈な腐敗臭(硫化水素など)が発生(これが最も早く気づくサインとなります)し、非常によろしくありません。
ということで、新品のエアーポンプが設置されました!