シダとアイビーに埋もれながらも元気に育っているギボウシの鉢植えです、ギボウシは元々は自然の山野で自生していた山野草でしたが、近年に園芸用に改良されながら栽培されガーデンのグランドカバー用や鉢植えにされ売られています。
冬前に綺麗に地上部が枯れ上がり何も形跡が無くなってしまいますが春になれば再び綺麗な葉を出してきます、また夏の終わりに花茎を伸ばして紫色の花を咲かせます。
涼しげな葉形の斑入りギボウシ
ガーデニングで上手く使えば涼しげなグランドカバーとなります

猛暑を避けるために日陰に避難させたギボウシ
避難させた甲斐もなく葉が全て枯れてしまいましたが秋に復活しました
水だけで維持できるのでフリーメンテナンスの優れもの

フィカスは昔から日本では「ゴムの木」として親しまれてきましたが、近年いろいろな葉の形状や色が異なる種が多数売られるようになりました、またガジュマルの名が付いた園芸種も多いのですが、全てフィカスの仲間です。
近年のフィカスの中では葉が小型で大きくならない種が人気で、フィカス・ソフィアもその一つです、新葉がワインカラーで成長しても葉の裏が薄っすら赤みがさしてコントラストが綺麗です、剪定の仕方で各種の樹形を楽しむことができます。
若いうちに摘芯させて脇枝を出させたフィカス・ソフィアの実生株
12年育てても樹高は1メートルに満たないので育てやすい種です

台湾の街路樹で有名なガジュマルもフィカスの仲間

斑入り白丁花の根上がり仕上げの盆栽です、根上がりというのは意図的に根を地上部から剥き出しにするように仕立てられた樹形です。
ミズゴケを芯にして根を巻き根の部分を筒の中で育て、徐々に根を剥き出すように掘っていき根を地上部に出すように仕立てます、写真のもので3年ほどかけて根を地上部に出るように育てています。
ちなみに、斑入りというのは葉に白や黄色の模様が入るものを指します、尚、園芸店で「白鳥花」として売られているのはこの白丁花です、読みから親しまれるように「白鳥」としたのでしょう。
可憐なラッパ上の花を付ける白丁花ですが、実は寿命が10年という樹木の中で最も短いのではないかと思えるほどに儚い命の樹木なのです、そしてほぼ石付や根上がり仕上げで期間を使いますので、買ってきて数年で枯れてしまいます、それを理解して買うとよいでしょう。
斑入り白丁花(根上がり)

☆創作ノート
・樹木 白丁花
・樹形 根上がり
・鉢 化粧丸鉢
ベランダで育てているイワヒバです、10年以上も経つのに大きさはほぼ変わりません、非常にゆっくり成長するシダです、尚、イワマツと呼ぶ地方もありますが同じものです、江戸時代から園芸用に育てられており現在100種を超える改良品種があり熱狂的なファンも多いです。
50年生くらいだと木立して30Cm以上のヤシのような樹形になります、冬には葉が丸まり冬眠状態になりますが春になれば自然に開いて活性化します。
冬眠から覚めたイワヒバ

イワヒバの鉢に自然に生えてきたイワヒバ(右)との仲間のカタヒバ(左)
イワヒバはロゼット型でカタヒバは葉型なので見分けがつきます

アクアリウムによく使われるゴツゴツした岩を表現できる黒斧石にシノブゴケを活着させて自然石盆景を創作しました、活着にはじっくりと手間と時間をかけてコケを育成させる「蒔きゴケ」という手法を用いています。
綺麗に自然活着させると強く引っ張っても石の細かな隙間に活着しているので取れません、そして時々スプレーで水分を与えるだけで綺麗なコケの姿を維持できます。
一旦完成するとこれだけでもコケ盆景+水石として愉しめますが、中規模のビバリウムなどに使うと綺麗にまとめることができます、いろいろな使い方ができるので一度創作すると便利に使えます。
苔の生えた川辺の岩を模した石活着コケ盆景

☆創作ノート
・コケ シノブゴケ
・装飾素材 黒斧石(こくぶせき)<大型:長辺28Cm>
・盆 和皿