2024年12月24日 08:00
植物が元気な春から秋は植物を道楽にしている人にとっては植替えから樹形を整えたりのメンテナンスに時間がとられます、更には水やりなどの世話も頻繁になり朝夕だけでもかなりの時間がとられてしまいます。
その点でいうと冬は植物と接する時間がぐっと減り2日くらい水やりをしなかったからといって枯れることもありませんので気持ちが楽になります、ただ特に盆栽においては冬の間にやっておくべきことはたくさんあります、本格的な冬到来を前に重要な準備の一番は冬剪定です。
毎年12月に入るとベランダでは管理しづらい雑木ものや幼苗は室内に取り込み冬の強剪定を施して冬超し準備をはじめます
冬剪定を施した「かいどう」
これ以上ないほど小枝を刈り込みました
何の木か解らなくなるのでラベルを張っておきます。
同様に今年芽吹きした小枝を全て刈り込んだ「八房下野(シモツケ)」
既に来春の新芽が吹き出し幹に食い込んでいますので慌てて整枝用の針金を外しました
一番右側の枝を来年の枝振りを見てもう少し下げると樹形が落ち着くと思います
樹高を3分の1にまで刈り込む強剪定を施した斑入り「紅鳥花(コウチョウカ)」
樹高を低くして枝が横に這うように樹形を造る目的で数年分の小枝を一旦全てリセットしました
石付き根上がり仕立てで購入したのですが来年石を抜いて根を太くさせたいと思います
春になると新しい枝が次々と出てきます、冬に何もしないでいると古い枝に新しい枝が付きますので大きく樹形が崩れてしまいます、また盆栽では樹形を整えつつも何年間も樹高を同じ高さに維持させながら幹を太らせる必要があります、ちなみに枝が間延びした盆栽は価値が半減してしまいます。
ウメやモミジなどの雑木盆栽を始めたばかりの人はこの冬の丸刈りに近い強剪定に躊躇してしまう人が多いのも確かです、雑木は小枝を全て落とすほどの強剪定を行ってもそうそう枯れることはありません、春になれば新しい芽が吹き綺麗に葉を付けてくれます。
むしろ刈り込まない方が新芽が出にくい雑木もあります、花や実物雑木は古い枝には花も実も付きませんから来春の樹形を意識しつつ古い枝を剪定する必要があります、冬の剪定で来年の樹形がほぼ決まってしまいます、来年の樹形を描きながら思い切ってバチバチ枝を落としましょう。