涼しげな葉が魅力でガーデニングに鉢植え園芸にと昔から大人気のタマシダです、日本の南部に自生するシダですので耐暑性に強く乾燥にも強いのですが耐寒性にやや劣るシダです、上手く育てれば根元からランナーを伸ばしてものすごい勢いで増殖します。
鉢植えで2年ほど育てているのですが、今年の春に冬季には最低気温がマイナス5度ほどまで落ちる地方オフィスのガーデニングの素材として実験的に植えてみました、環境適合して冬越し出来るようであれば現在メインで育てている大株を株分けして大量に植えようと思います。
台湾など亜熱帯地域では垣根に立体的にタマシダを張り生垣にしている家も見られます、風に揺れるタマシダは非常に見ごたえのある姿を醸し出します。
買ってきた当初は若い株なので弱々しいタマシダ

1年で5倍ほどに増殖します
成長した株の葉は螺旋を描くように成長していきます
株分けしてスタッフにあげたり実験的にガーデンに植えました

鉢の左側に注目
数本のランナーを伸ばしています
これが地面に触れると子株が芽吹きます
鉢植えでは鑑賞の邪魔になるのでカットしてしまいます

ノイバラの株立ち盆栽です、親株もちゃんと付いていて面白いので衝動買いをしてしまいました、昨年の夏に購入し秋に葉が落ちたので冬に強剪定をしました。
今年の春に新芽が吹きなんと小さな花を咲かせました、ノイバラは山に自生するバラ科の植物でイバラの野生版でノイバラと命名されました、超小型のバラで盆栽にはぴったりなのです。
新芽が吹き小さな花を咲かせたノイバラ盆栽

購入当時の状態
株本にはシダ類のカタヒバが自生していました
これも含めての魅力的な盆栽です

☆創作ノート
・樹木 ノイバラ
・樹形 株立ち
・鉢 化粧楕円鉢
蝦夷松(エゾマツ)の自然樹形でのミニ盆栽です、自然な樹形になるように横枝や脇枝を透かし剪定しただけで樹形を強制的に作り上げていません。
蝦夷松は北海道に自生する松でトドマツとともに「北海道の木」に指定されています、種はできますが自然では種ではほとんど芽吹きせず倒木再生によって種を保存しています。
本盆栽は珍しい蝦夷松の実生で、実生2年苗を保険の意味で12鉢購入し1年育てた後に鉢上げしています、透かし剪定を施し2本植えのミニ盆栽にしてみました。
実生3年生蝦夷松(エゾマツ)のミニ盆栽(2本植え自然木)
海岸沿いに自生し曲がりながらも強風に耐える自然の姿を模しています

育成中の希少な実生2年生の蝦夷松
半数は植物育成に目覚めたスタッフに分けてあげました

☆創作ノート
・樹木 蝦夷松(エゾマツ)
・樹形 自然木
・鉢 素焼ミニ角鉢
オープンなガラス製の水盤にコケをびっしりと引き詰めて山野草とシダをアクセントにした夏の山道の日陰を再現したオープンテラリウムを造りました、コケは乾燥に強いホソバシラガゴケを使用してオープンテラリウムにしても手間がかからないようにしています。
アクセントの山野草は山肌にびっしりと生えるイワタバコと手前にシダ類のアスヒカズラを植えています、イワタバコはホソバオキナゴケに移植するように植えています、こうすることでコケがイワタバコのソイルとなります、尚背景に枯れ枝を配置しより山道に近い風景を模しています。
1週間に1度くらい霧吹きでたっぷりと水分を与えれば1年以上は維持できます、イワタバコは気温が下がると枯れてしまいますので枯葉を取り除けば春にはまた芽を出してくれます。
オープンなガラス製水盤で創作したコケ&山野草テラリウム
夏の日陰のある山肌を再現しました

☆創作ノート
・コケ ホソバオキナゴケ
・シダ アスヒカズラ
・山野草 イワタバコ
・装飾素材 枯れ枝
・ソイル コケ専用ソイル(華みやび)、アクアリウム用洗浄済小石(GEX)
・ケース ガラス製水盤
私が盆栽にはまったきっかけとなった何とも言えない日本のワビサビを感じる樹木である糸魚川真柏、その糸魚川真柏の豆盆栽です。
豆盆栽とは概ね樹高が5Cm以下の極小サイズの盆栽を指し机の上などどこにも置けるので近年特に人気を博しています、本品は脇枝を挿し木して育てて3年ほどのものでかなり畳み込んで樹高4Cmと在り得ないまでの小ささにしています。
樹形は王道の「模様木(もようぎ)」で豆盆栽ながらも極めてダイナミックな樹形です、これだけ小さいにも関わらずしっかり樹形やジンやシャリなどの細工も施されています、本当にプロの仕上げは大いに参考になります。
本品は樹形を整えるための針金がまだ残っていますが、おそらく樹形は固まっていると思いますので近く外したいと思います。
糸魚川真柏-豆盆栽(模様木)

☆創作ノート
・樹木 糸魚川真柏
・樹形 模様木
・鉢 化粧豆丸鉢