野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は4000年前から栽培され人間が最も多く食べている野菜ではないかという一年中食される万能野菜である「タマネギ」です、世界で最も生産量も消費量も多く栽培も食される地域も世界全域に広がっています。
また西洋では日本で言う「カツオブシ」と同じ役目を果たす野菜で、旨みのある出汁が採れサラダなど生でも食されています、まさに野菜の王様と言えるでしょう。
そんな野菜の王様である「タマネギ」の主な成分もやはり王様に相応しく食べる薬と言っても過言ではありません、エジプトではピラミッドを造る際に周辺各国から多くの労働者を集めました、その給与に「タマネギ」と「ニンニク」が含まれていたことが記録に記されています、過酷な労働に必要な栄養素を解っていたのでしょう。
「タマネギ」にはニンニクやニラと同じ「アリウム」と「硫化アリル」が豊富に含まれています、「アリウム」と「硫化アリル」は現在の多くの強壮剤としてのドリンク薬のベースにも使われる成分で、解毒、利尿、発汗、滅菌防腐効果などもある万能強壮薬です。
更に特筆すべきは「チオスルフィネート」と言う成分でこれは血をサラサラにして成人病や血栓症予防には驚くべき効果があるとされています、これらは生で食べる方が効果が高いもので薄くスライスしてサラダやおろしてステーキを食べるときなどのソースやドレッシングに加えると良いでしょう。
そのほかにもビタミンCやビタミンB群が豊富です、寒い季節の健康維持には欠かせないビタミン類であり風邪の予防や治療、免疫力アップにとたくさん食べるようにしましょう。
最後になりましたが、今まで説明してきた成分だけでも凄いのですが最も優れた含有薬効成分は「グルコキニン」で、血糖値を下げることが確認されている成分です。
「健康は食事から」、このテーマの研究を始めて早7年が経ちました、最近では1日30品種を食することをライフワークにしていますが、いつの間にか作り置き料理が増えて1日40品種を越える日も多くなりました。
さて、そんな中で面白いキャッチフレーズをスタッフがテレビで知って教えてくれました。
ちょっと調べてみましたのでご紹介いたします。
そのキャッチフレーズとは「まごわやさしい」というもので、食品研究家の医学博士の吉村裕之氏が提唱しているものだそうです。
「まごわやさしい」とは、1日必ず食べてほしい食品の頭文字を取ったものです。
「ま」は、大豆を中心とした豆類で豆腐や納豆なども含まれます、植物性たんぱく質に加えビタミン・ミネラルが豊富です。
「ご」は、ゴマで食物繊維やカルシウムを中心にしたミネラルが豊富で植物脂肪も取れる栄養バランスが調った優れものです。
「わ」は、ワカメを中心にした海藻類で、食物繊維が豊富でミネラルの宝庫です。
「や」は、野菜類でビタミン・ミネラルが豊富で身体の調子を調えます。
「さ」は、魚でタンパク質に加え重要なDHAとEPAなどの油脂分が摂取できます。
「し」は、シイタケを中心としたキノコ類で食物繊維に加えてビタミン類が豊富です。
「い」は、イモ類で炭水化物や食物繊維が豊富で糖質やビタミン類も豊富な主食にしても良いほどの食材です。
なるほど、栄養素的には必要な栄養素が全て含まれています、覚えやすいので献立を考える際のヒントにすると解りやすいかもしれませんね。
ちなみに私はイモ類がカボチャなどに代わったりしますが毎日食べている食材です。
ワカメは味噌汁で大量に食べますし、キノコ類はカポナータにして作り置きで食べています。
こうすると毎日買い物をしなくても済むので大変便利です。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は日本では古くから栽培されてきた「ナス」です、「ナス」はトマトの原種でありインド原産のナス科の代表です、1年生もしくは越年生植物で日本では奈良時代から栽培が始まり江戸時代には最も需要が高かった野菜です。
夏野菜の代表である「ナス」は、植え付け時期をずらせば秋にも収穫でき、秋ナスは漬物にして身体を冷やす成分を抜き野菜の無い冬に食するのに重宝されました、ただ大変身体を冷やす効果があり夏にはぴったりなのですが秋からは逆効果となり女性の天敵である冷え性を考慮し「秋ナスは嫁に食わすな」の格言まで生まれました。
そこで考えられた食し方は煮物や焼きナスです、特に生姜と一緒に食することで身体を温める方に作用します、昔はナスの漬物を冬に塩抜きして生姜と一緒に煮物として食し身体を温めるように工夫したようです。
「ナス」の成分はこれと言って特筆するべきものは無いのですが強いて言えばビタミンCです、これらは実は冬には良い効果をもたらします、それは風邪の予防と高血圧や血栓症など動脈硬化の予防です、つまりは冬に起きやすい病気の予防には最適で漬物として冬に食べるのは実は理にかなっているのですね。
更にはナスの表皮の色素は一種のポリフェノールで「ナスニン」と呼ばれています、これは血をサラサラにしてコレステロール値を下げる効果があり、メタボリック症候群や成人病に悩む人は年中ナスを多く食することをお勧めします。
私が好きなのは「ワサビナス」や「カラシナス」でワサビやカラシを糠や酒粕で漬けたものです、最近では業務用にも作られており居酒屋や小料理屋で年中食べています、悪酔いもしないし身体を冷やすこともなく塩分も控えめで実に美味しいのです。
食と健康を事業とする法人で各種の食材を研究していますが、ダイエットにもなり栄養不足になりずらい食品を発見しました。
それはズバリ「トウモロコシ」です。
糖質が豊富な炭水化物なのでカロリーが高いと思われがちですが、意外や他の炭水化物類と比べても高くはないのです。
100gの食べる状態でのカロリーは、トウモロコシが92K、ご飯が168K、食パンが264K、パスタが149Kと断トツで少ないのです。
そして、何よりも食物繊維の豊富さです、100g中の食物繊維の量はトウモロコシが9g、ゴボウが6g、多いと思われがちなセロリは1.5gです。
また、トウモロコシの食物繊維は不溶性ですので水分を吸い込み食べた量以上に満腹感が得られ、大腸では良性菌類の住みかとなって大腸環境を調え便秘なども解消するというメリットもあります。
更に、ダイエットで不足しがちなビタミンB群や美容に効果があるビタミンEが豊富で、カリウム・カルシウム・マグネシウムと風邪薬にも入っているミネラルが豊富に含んでいるのです。
現在ではレトルトや缶詰で年中トウモロコシが食べられます、主食をトウモロコシに変えてみるのも一考かもしれません。
ちなみに私は日曜日のランチの主食をトウモロコシに変えて様子を観ています、少なくても時々悩ませる便秘は一切起きていません。
トウモロコシを粒のまま小麦や卵と合わせて焼くという、ほぼ全ての栄養素が詰まったオリジナル健康食レシピも考案しました。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回はキムチでも有名な「ハクサイ」です、寒くなるとどんどん甘さが増す冬には貴重な野菜でもあります。
「ハクサイ」は中国の東北部が原産のアブラナ科の越年生植物で、驚くことに「ハクサイ」は元々天然の植物を改良して作られたものではなく意図的に人口交配によって作られた野菜です、その交配原種は「カブ」と中国原産の「漬菜」であり西暦600年ごろには今の「ハクサイ」の原種が栽培されていたと伝えられています。
日本に伝わったのは1860年頃で野菜の中では生で食べても身体を冷やさないとして当時は大変重宝されたということです、日本や中国で食べられている「ハクサイ」は肉厚で瑞々しいものですが韓国では全体的に小ぶりで葉が薄く繊維が詰まった感じで味も若干苦い感じがします、これはキムチには水も出なくて美味しくなる韓国特有の品種だといいます。
「ハクサイ」の主な成分はビタミンCで葉野菜の中では群を抜いて豊富です、このビタミンCは風邪予防や治療には必須のビタミンであり風邪の季節に美味しくなる「ハクサイ」はまさに自然の恵みです。
また「ハクサイ」で特筆すべき栄養素は実はビタミンではなくてミネラル成分です、特に男性の強壮薬として必須な亜鉛と葉野菜などに含まれる発がん性物質である亜硝酸アミンを解毒すると言われるモリブデンが多量に含まれます。
更には抗がん物質のジチオールチオニンを豊富に含み、モリブデンと合わせてがん予防薬としても重要な野菜です。
ちなみにモリブデンは今やレアメタルの筆頭でこれがないと携帯電話が作れないと言われるほど貴重な金属でイオン化して含まれています、抵抗力が落ちる冬には欠かせないこれらのビタミンCやミネラルを豊富に含む「ハクサイ」、鍋に煮物にこれからの季節はどんどん食してほしい野菜の一つです。