「何時までも若々しく健康で長生き」、何時の時代も多くの人が望んでいることでしょう。
それを反映して、太古の時代から健康と長寿に関する食を含めた生活習慣の研究は世界中で行われています。
逆に短命の人の生活習慣とはどうなのでしょう、そんな疑問が起きても不思議ではありません。
短命の人の生活習慣を研究することで長寿へのヒントも見つかります、これはどの業界でも活用されている対照統計というものです。
そこで、大手企業と調査機関が連携しそれを調査して結果を発表しました。
その報告を見て、これまで健康的と思える事項がことごとく寿命を縮めていたという結果に驚きました。
50代の突然死(脳梗塞や心筋梗塞など)した人の生活習慣で多かったベスト3は、「8時間以上の睡眠」・「毎日風呂に入る」・「日常的にジョギングをしている」なのです。
特に高齢になってから始めるジョギングは、以前から心臓や脚関節にかかる負担が大きくて危険という警告は医療機関からも出ていました。
そう考えると風呂も水圧がかかり血管が圧迫されたうえで血流が多くなるので、心臓や血管への負担は大きいと考えられます、特に冬場の季節や風呂上がり直後は要注意です。
また長時間睡眠は、交感神経が長時間停止した状態で起き上がると同時にいきなり動き出すために心臓や血管に一気に大きな負担がかかるものと想像できます。
更に多くの生活習慣病や内外の感染症、また癌などの細胞異常増殖は睡眠している間に進行します、そう考えると睡眠時は極めて無防備な危険な状況だと解ります。
心身に最も良い睡眠時間は6~7時間という研究結果が出ています、これは充分に内臓や筋肉が休まり心身の疲れが取れ、交感神経が急に動きだしても負担がない最適時間なのだといいます。
また、睡眠中は水分補給と毒素排出が行われません、つまり長時間睡眠は身体に毒素が回り肝臓に負担をかける結果となるのです、肝臓に負担をかければ免疫力が低下し多くの疾病の原因になることは明らかです。
長寿を意識して健康的な生活に改善していこうとするのは、誰しも年齢を重ねるごとに考えることでしょう。
しかし、それが間違った方法を取り入れると上記のように取り返しがつかない、それこそ致命的な結果を齎してしまいます。
医療機関・製薬会社・食品加工会社などが少し前からこういった情報を発信していますが、売りたい商品に直結した偏った情報が多く何を信じて良いのか解りません。
健康食品やサプリメントの消費を促すための記事型広告が多く、とても公正とは言えない状況です。
ネットにあらゆる情報が溢れているこの時代こそ、公正な立場で正確な情報を発信するメディアが必要なのではないでしょうか?
さて、先述の50歳代の突然死した人の共通する生活習慣で不思議だったのが、喫煙と飲食に関する事項がベスト10には一切入っていないということです。
ヘビースモーキング・毎日の飲酒・肉食中心食事などは、私やプライベートでの多くの呑み仲間に共通する事項です。
30年来飲み仲間の長老は87歳で現役経営者です、5年ほど前に30歳代の女性と2回目の再婚をし顔も艶やかでどう見ても60歳代です。
こんなことを考えると、何が長寿を支えているのかさっぱり分からなくなります。
ちなみにベスト10の「独身」ですが統計上では10%に満たない事項です、理由は食事の偏りと身体の異常の早期発見が遅れるという理由が大きいようです。
また、「常に顔が赤らんでいる」が5位に入っています、顔の赤らみは慢性的な高血圧と判断できるので納得です。
こういった統計をもう少し検証しながら、健康と長寿に有効に働く生活習慣を見つけ出したいと思います。