時が経つのは早いもので6年前の話しになりますが、食用タンポポを生産依頼している畑の視察&収穫に行ってきたときの記録です。
千葉で珍しい西洋野菜を多品種栽培する依頼先の農家さんは、千葉県内や都内の各所に新鮮野菜を届けています。

生産依頼している農家さんと収穫した食用タンポポ
野に咲くタンポポとは次元が違う完全な野菜でしょ!

この1株の大きさを見てください!
一棟の奥まで全部、生産依頼の食用タンポポです

大きなもので株根は直径10cm以上、葉の長さは60Cmにもなりました。
この大きな食用タンポポを20株ほど収穫し、その日のうちに飲食事業の直営店のイタリアンレストランで各種の料理で楽しみました。
食用タンポポのグリーンサラダ

食用タンポポジェノベーゼを使った自家製パンチェッタのパスタ

サラダやグリルのソース、パスタにピザとその利用範囲は無限大!
バジルを使う料理とホウレンソウを使う料理のどちらにも適した味で、とっても美味しいです。
鶏ラグー(トマト煮込み)のトマトソースパスタに食用タンポポをトッピング

知る人は少ないですが、実はタンポポはヘルシーでとても栄養価の高いハーブで、デトックス効果もある野菜なのです。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は「シソ」です、シソはヒマラヤ地方原産のシソ科一年生植物で、日本には中国から8世紀ごろに伝わり古くから薬草や香味として食されていました。
シソは香りが良く香味として重宝されていますが、実は立派な緑黄色野菜として栄養価が高く特にβカロチンとカルシウム含有量は野菜の中ではトップクラスです。
シソの独特の香りの成分は「ペリルアルデヒド」で殺菌作用、防腐作用、解毒作用があり、刺身と合わせられるのは香りだけではなく成分の有効利用のためです。
また紫色の成分は「シソニン」で強い抗酸化作用が認められています、その他の主な成分としてはビタミンとミネラルが豊富でビタミンB1、B2、ビタミンC、ミネラルでは鉄、リンなどです。
これらを総合すると、発汗、利尿に加えて鎮咳作用などから風邪を引いたときなどにも効果があります、他には精神安定の漢方薬である「半夏厚朴湯」の主成分となっていることからノイローゼや鬱などにも効果があるようです。
香りを生かして魚や肉を巻いてフライにしたり、そのままてんぷらにしても大変美味しく不足しがちなミネラルなども取れ優れた組み合わせとなります。
キャットニップは猫好きな人ならばご存知の別名セイヨウマタタビというハーブで、マタタビと同様の薬効成分が入っています。
キャットニップはシソ科でペパーミントのような爽やかな香りが特徴で、精神をリラックスさせてくれるハーブです。
味はペパーミントよりもまろやかで、シソ科だけにオオバの代わりとしてパスタや和え物のトッピングとしても重宝します。
毎年、ベランダ菜園で大量に作っており薬膳酒も毎年大量に作って愉しんでいます。
熟成の過程によってどんどん美味しくなり、3年もすると凄く甘くなり大変美味しいです。
乾燥させて、茎・葉・花を全て35%のリカーに漬けこみます。
ベランダ菜園のキャットニップ

毎年のルーティングになったキャットニップ酒作り

野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります、その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回はその香草の一つである「パセリ」です、パセリはヨーロッパ南部からアフリカ北部原産のせり科越年生植物でギリシャなどでは食中毒の予防薬として料理などに加えられて食されていました。
パセリの独特の香りは「ピネン」や「アピオール」といった精油成分であり、これらは殺虫効果、殺菌効果で知られている成分で食中毒予防などに重宝されてきました。
他の成分としてはメイン野菜として用いられてもおかしくないほどのビタミン、ミネラル類が豊富でβカロチン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどはニンジンをしのぐ成分量です、ミネラルでは鉄、カリウム、リン、カルシウムなどが主で身体の調子を整えるミネラルが含まれています。
これらを総合すると食欲増進、整腸、利尿、視神経疲労回復、感染症、貧血など多くの改善に有効です、他にも鎮静作用や内臓を休め強化するなどまさに万能薬で、いろいろ料理の付け合わせに是非食したい香草です、香りを生かしてスープやパスタに用いると味や香りだけでなく栄養素的にも優れた組み合わせとなります。
ドクダミの葉や茎を乾燥させたものは「十薬(じゅうやく)」という生薬として古くから活用されてきた万能薬で、ゲンノショウコ、センブリと並ぶ『日本の三大薬草』と言われています。
日本各地の比較的湿った半日陰地に生息していて、よく見かける野草のひとつです。
ミネラル・ビタミン・フラボノイドが豊富で、利尿作用、動脈硬化の予防、解熱や解毒、口臭防止など数多くの効果があると言われています。
また、美容効果、デトックス効果など女性に嬉しい効果も知られています。
ドクダミは生で食すと特有の臭みとアルカロイドが強くて毒にもなるので、煎じてお茶で頂くのに限ります。
大量のドクダミを採取

しっかり洗ってからパリパリになるまで乾燥させます

乾いたものを適当にカットして通気の良いカゴに入れて更に乾燥させてから保存します


この乾燥したドクダミを煎じればドクダミ茶として美味しく飲めます。
量は1リットルの水に一つまみ程度で充分です。