自家製のオーガニック土を使ってベランダ菜園しているパセリと野草のタビラコです。
パセリは5株を寄せ植えしています。
新しい葉がどんどん出てきますが、ほぼ毎日のように2本ほど収穫しているので成長が間に合わない感じです。
でも、1年でかなりの量が収穫できるので買うよりも断然お得です。
タビラコはタンポポ科の野草で春の七草の「仏の座」と言えばお解りでしょう、ちょっと癖がある味がしますがタンポポよりも全然食べやすいです。
タビラコやノゲシもタンポポのように食べられる野草で、現在各種の研究材料として栽培しているのです。
タンポポから食用タンポポの栽培に繋がったように、何かできないかと思っているのです。
種を撒いて2ヶ月目には収穫できるほど成長が早くてしかも多年草です、摘んでも摘んでもどんどん増えてきます。
パセリはパスタや肉料理などのトッピングに、タビラコは卵とじなどで美味しくいただいています。
ラボ内のスパイスラックには100種を優に越えるスパイスとドライハーブ類が並び、日を追うごとに種類もどんどん増えています。
先日も新たなスパイスやドライハーブが届きました、世界中で使われているスパイスやハーブ類をまずは自身で一つ一つ味を覚えて日々食と健康を追求するのが自分流なのです。
スパイスはハーブの種や薬効成分が豊富な草木などの種・葉・皮・根などです、したがって自然の薬効成分である身体に有益に機能するフィトケミカルが大量に詰まっています。
漢方薬の処方を見ても解るように、漢方薬のほとんどがスパイスの組み合わせによってできています。
しかし日本では食材の味を活かした優しい味付けが食文化の本流にあります、したがって味が一変してしまう癖の強いスパイス類やハーブは好まれないようです。
そこで現在、各種のスパイスを実際に取り入れた調理をしては和風の薬膳料理の方向性を見いだそうとしています。
「食べる生薬」を日本人にもっと普通にスパイスのある食生活を提案していければと考えています。
乾燥物だけではなく、ベランダ菜園では豊富な野草と共にローズマリー・パセリ・バジルという特徴的な香りと味のそれぞれの科目代表であるハーブを育てています。
バジル 生食だけではなく乾燥させホーリーバジルなどにして使います。
ローズマリー ソテーには最高の味と香りを齎してくれます
提携農家さんに蒔いていただいたフランス産食用タンポポ、2年目の秋のサンプルを昨年末に送っていただき、その太く育った見事さには感動しました。
そして、根の状態を検証したところ、これ以上放置すると育ちすぎて根割れを起こしてしまうため、残りの株の根をすべて収穫することにいたしました。
根の収穫は冬前、葉が枯れてしまった時が一番栄養価が高いのです、春になると葉の成長にこの栄養を使われてしまいますから、その前に収穫してしまうことに決めました。
収穫した根は約60本、大きさも形もバラバラです。
これはタンポポが進化途上にある証拠で、同じ株から取った種でも全く育ち方も根の状態も異なります。
これほど成長の仕方のバリエーションが豊富な植物も珍しいと思います。
掘り出して直ぐに送ってもらった約60本の根、重さも6Kとずっしり!
掘り出して2日目なのにもう切った株から新芽が吹き出しています!
何という生命力!
大きな株は一つの根から20本余りの生長点が生まれていました。
この株の直径は6cm、根は約直径3cm、見事な成長ぶり!
生長点をカットしてみると、1つの芽から2つか3つに先ず株分かれして、さらにそこから脇芽が次々に生まれてきたことが解ります。
収穫2日目でどんどん葉が中から噴き出しています!
もう少し深く生長点を切ってみますと、根は1つであることが解ります。
それにしても太い!
これらを流水で洗います。
タワシとブラシで丁寧に、しかし複雑に絡まった根は洗いづらい、なんと3時間もかかってしまいました。
洗いたての食用タンポポの根。
長いものは50cm以上、髭根を入れると1m以上にもなるというのは本当ですね。
洗い終わった食用タンポポの根。
これを、天日で乾燥させます。
この季節は晴れ間が多くて空気も乾燥していて、また気温が低いので腐ったりカビの心配もなく最適ですね。
乾燥中の食用タンポポの根。
約2週間、まるで木の枝のように堅く乾燥しました。
表面には薬効成分が吹き出して固まっています。
細さは半分、重量は20%程度になりました。
すっかり乾燥して「蒲公英」(ホコウエイ)に!
乾燥した根は研究や各種の実験用に箱入れして保存。
漢方薬、「蒲公英」(ホコウエイ)の出来上がりです!
漢方薬として生産する場合は、薄くカットしてから乾燥させますが、こちらは研究用なのであえてそのまま乾燥させました。
漢方薬「蒲公英」(ホコウエイ)として保存、タンポポ茶やタンポポ酒になります。
ラボ内には、工場内でポッドで育てられ家庭に届けてくれる生きたままの「ポッドグリーン」という野菜があります。
グラスなどに入れて水だけを1日少し入れてあげるだけで、2週間ほどはどんどん成長してくれます。
現在は40種ほどで全てイタリアン野菜です、内容はお任せで毎週4種の野菜を愉しむことができます。
抗菌材をベースにした特殊な床剤を開発し、水分だけで2週間ほど成長するように工夫されています。
工場内ではフルボ酸のバイオ土壌と抗菌水、そしてクリーンルームで育てられていますので虫も雑菌も埃もついていません、勿論有害物質などもない野菜本来の栄養素と酵素を充分に摂取できます。
ダイニングテーブルやキッチンにおいて食べる際に必要量を摘んで食べられますので、常に摘みたて野菜を食べることができます。
適当に摘まんでは、ドレッシングやオリーブオイルをつけてバーニャカウダのようにバリバリ食べています。
鮮やかな色のグリーンサラダ
サバ缶サラダ
パスタのトッピング
冷静パスタサラダ
こういった育てながら愉しめる野菜、もうすこし流行ってもいいのではないかと思うのですが価格戦略など大きな課題も多いようです。
何かこれを上手く工夫した面白い道楽ビジネスできないだろうか、日々妄想は膨らむばかりです。
スナックやビールのおつまみとして売られているヒマワリの種には、各種のビタミンや微量栄養素であるフィトケミカルが豊富に含まれています。
また殻にも豊富なフィトケミカルが含まれていて、歯で殻を割る際に摂取できるのだそうです。
ということで、ヒマワリの種を食べた後の殻をお茶にしたらどんな味になるのか実験してみました。
殻を天日乾燥させます。
ヒマワリの種の殻を煮出します。
とても香ばしくて美味しいお茶が出来上がりました。
出がらしは家庭菜園の肥料として利用します。
味は渋甘でけっこういけます、麦茶よりも美味しいお茶になりました。
捨てていた微量成分もこうして摂取することができます。