東京ラボのベランダで実験栽培中のレモンの花が咲きました、昨年の秋に購入し冬にかなり強めの選定を行ったので開花するか心配でしたがしっかり花を咲かせてくれました、品種は最も一般的に流通している香りが高いリスボンレモンです。
ただレモンなどの柑橘類はここからが勝負です、まだ木が若いので実を付けるに至るかは別の話でほとんどが自然落果し大きくなりません、更には温室ならまだしも風が吹き荒れるベランダですから期待は禁物です。
今はまだ木を育てる期間であり下手に実を付けさせない方が良いのです、果樹は成長期と収穫期をきちっと割り切って管理することが重要です、ということで今年は木を育てることに専念します。
レモン(リスボンレモン)の花が一斉に咲きました(2025年4月下旬)
ものすごい良い香りです

昨年4年実生苗を購入してベランダでプランター栽培しているフェイジョアが5年目で初めて花を付けました、蕾は3つ付けて2つは6月初旬に咲きましたが1つは蕾がなかなか膨らまずにそのままでしたが2週間穂にやっと咲きました。
詳しい栽培記録がほとんど無いフェイジョアですから私も手探り状態で育てています、ただ心配していたよりも耐寒性はあるようで2月の2週間ほどは室内に入れましたが東京であれば室外でも充分に耐えると思います。
昨年の冬に一回剪定を行い樹高を抑えて幹を太らせようとしたのですが思いのほか幹は太くなく風で大きく揺れてしまいます、今年の冬は強剪定してみます。
ところで果樹の多くは他家受粉性でフェイジョアも同様です、したがって本種も花は咲きますが結実しないものと思います、当初から購入目的は枝振りとオリーブよりも丸みのあるシルバーリーフが非常に綺麗ですので地方にあるオフィスのガーデニング用に活用しようと考えてのことですので割り切って育てます。
実生5年目の苗(2025年4月初旬)
すでに樹高は1メートル30Cmほどになっています
ただし幹はまだ細いので剪定を重ねて幹を太らせます

フェイジョアの蕾(2025年5月初旬)
ハナミズキの蕾のような形をしています

開花(2025年6月初旬)
南国の花のようで意外や綺麗です
実を付けなくも葉や花の観賞価値が高いので充分ガーデニングに使えます

昨年末に購入した物件の畑の脇に植栽されていたブラックベリー、90%ほど枯れており生きている部分だけ切り取るように春先に強剪定し枯れた部分を全て取り除きました、これでおそらく1年程で新芽を伸ばして復活してくると思います。
ブラックベリーは蔓性のバラ科キイチゴ属の多年草植物ですがブドウなどと同様に低木樹木として扱われています、監理さえよければ毎年小さな黒いイチゴのような実を収穫できます、実は勿論食用です。
枯れ木に巻きつくように植栽されていたブラックベリー
枯れ木はすべて伐採予定ですがブラックベリー育成用に当面は放置することにしました

こんな枯れ木に巻きついています
剪定から1ヶ月後の6月末頃には花を咲かせました
1年待たずに早くも剪定の効果が表れてきたようです

よく見ると嬉しいことに既に実が付いています<6月24日>
もう1ヶ月も待てば味見程度には収穫できそうです
株幹がかなり太いので本格的に復活するとかなりの量が収穫できそうです

東京ラボのベランダでカボスを育てています、実は昨年このカボスは地方オフィスの庭に植えたのですがアゲハ蝶の幼虫に葉を全部かじられて無残な姿になってしまったので今年の春に養生させるためラボに連れて帰ってきたのです。
この4月初旬のこと、驚いたことに昨年の秋に生みつけたのでしょうかアゲハ蝶の第一幼体が次々に孵化し、数日の間にまた出始めた新芽の幾つかをかじられてしまいました、虫眼鏡でくまなく探して3日間で計13匹の小さな幼虫を駆除しました。
よくアゲハ蝶を育てるためにレモンなどの柑橘系の木を育てている人がいるのですが本当に柑橘類の天敵はアゲハ蝶なのです、柑橘系の匂いを好むようです。
完全に駆除後には新芽がやっと開いてきて本来の姿を回復しかかっています、カボスなどの柑橘類は年間を通して葉を付ける常緑樹です、その常緑樹が丸坊主になったのですから今年は当然エネルギー不足で花芽を付けることもありませんでした。
5~6年生の苗ですから本来は昨年あたりに収穫できる果樹になっているはずなのですが虫害によって瀕死の状態で現在療養中なのです。
昨年無残にもアゲハ蝶の幼虫に丸裸にされ何とか新芽を出し始めた5~6年生のカボス苗
盆栽のように枝を剪定して樹形を整えるため針金で成形中
盆栽樹形の一つ「ほうき木」を意識して整えています

果樹園に植える果樹を全国の果樹農家のサイトで選定しているときに懐かしい果樹を見つけました、それがこのマルベリーです、マルベリーと命名されていますが桑を改良して実付きを良くした園芸品種です。
小学生の頃近所の家が養蚕を営んでおり大きな桑畑がありました、そこの桑の木に実が付くと近所の子供たちは大挙して桑の実を採ってはおやつにしていました、養蚕に実は不要ですから子供に実を採ってもらうのです、こうすると栄養は葉に行くので大きな葉が採れるのです、世の中上手くできているのです。
赤い実はかなりすっぱくて黒く完熟すると甘くなりクランベリーのような味になります、そんなところからこの実がたくさんつく改良品種の桑の木をマルベリーと呼んでいます、このマルベリーの挿し木ものではなく果樹園に植えるので充分に成長した木を輸送用に地上50Cmでカットしてもらったのを2株購入し根張りを行うためにベランダで取り急ぎの鉢で養生しています。
養生途中でカット株の鉢植えにもかかわらず新しい枝を伸ばして結実し毎日収穫しています、おそらく1ヶ月間ほど楽しめるでしょう、その味は子供の頃に感じていた味よりも甘酸っぱく濃い味です、この実は生食は勿論のことリキュールにしたりジャムにしたり色々楽しめる万能の果物なのです、ということで果樹園に植えるのは実をすべて収穫ししっかりと葉をつける秋になりそうです。
幹から枝を伸ばしてたくさんの実をつけたマルベリーの株苗
完熟待ちの赤い実がたくさんついてます

マルベリーの完熟した実
赤い実を採って追い熟させたものより木成りで完熟したものの方が圧倒的に美味いです

ちなみにマルベリーの実は七色に変化します、緑・白・黄色・オレンジ・赤・紫・黒という変化を楽しめます、私ならレインボーベリーと命名するのにと思います、注意点ですがこの液汁を服に付けると大変です、洗っても落ちません。