2023年11月 1日 08:00
「お金を返して欲しいとか契約を破棄するとか言っているんじゃないんですよ、ただ当社の状況を正確に理解して誠意を見せて欲しいと言ってるのです!」
これはコピー機メーカーの営業部長に怒り心頭で発した私の言葉です、事の発端はメーカーの営業から「最新の複合機に変えれば大幅にコストダウンできます」という提案を受けたことによります。
それまでの複合機は5年リースで契約し2年半使用したところでした、当社として今の機種で何の不満も無かったのですが事務方からデータを貰い比較表まで作って提案してきたのです、そしてリース残額も代返するというのです。
今までと同様のリース料でランニングコストは削減できる、しかも最新の機種というトリプルメリットに私も2回目の商談で判を押したのです。
ところが設置が終了していざ使い出すとプリントアウトするとFAXが送信ミスを起すなどいろいろな障害が多発したのです、何度もエンジニアが入れ替わりで来ては点検するも一向に直りません、これが約一ヶ月続いたところで流石の私も黙っていられなくなりました。
そして責任者の営業部長が来社したのですが開口一番「直らなかったらキャンセルして元に戻しますから」と言うのです、これに抑えていた怒りが爆発して冒頭の言葉を発したのです。
私が怒ったのはまともに動かない物を買わせたからではありません、当社が1ヶ月以上も正常な仕事にならなかったことに対してなのです。
その損失は計算すれば多大なものとなります、何故1ヶ月もその状況を知っていて自ら呼ばれる前に何らかの善処策を考えなかったのでしょうか。
コピー業界では最もブランド力のあるメーカです、私は冒頭の言葉に「御社はブランドに胡坐をかいているのではないですか?」と付け加えたほどです。
業界トップを走る者は継続した信頼を維持していただきたい、そしてそれは謙虚な気持ちから来る顧客満足度の維持しかないと思っています。