2023年10月30日 08:00
「人は本当に信頼も信用もしています、しかし例えその信頼できる人であっても発する言葉は一切信用しないことにしています」
これは当社に出資してくれたベンチャーキャピタルの会長の言葉です、お酒も入っていたのかご機嫌でいろいろな事を話してくれました。
酔った勢いなのか何回も繰り返して言っていたのがこの言葉です、おそらくいろいろなベンチャー企業の社長さんと会ってきてそういう結論に達したのでしょう。
この意味が本当に理解できたのは2回目に会ったときで具体的な話を聞いたときです、要は外見や言葉というのは見る人聞く人の過去の経験に照らし合わせて判断されているものでフィルターやバイアスによって真実がストレートに伝わらないことがあります。
更に本当に真面目な人でも本心を素直に出しているかは解りません、誤魔化しもあれば照れ隠しで本心を隠す場合もあります。
どちらが良い悪いという問題ではなくて「どんな人の言葉も物事の本質を素直に表しているかは解らない、つまり全てが2次情報でしかない」ということなのです、2次情報とは当人から直接ではなく間接的に入ってくる情報を指しています。
見た目は何時もぼろぼろのスーツなのに実はものすごい資産家であったり、またその逆で本当は大変な状況なのに身なりだけは奇麗にしている人もいます、何を信じていいのか何が本当なのか解らなくなります。
ここで2次情報を1次情報にする方法があります、1つはその人の結果をしっかり見ることです、言ったとおりの結果を出せたのか否か、些細な約束であろうが守れたか否かなどです。
もう1つは自分の目や耳を通しで五感で確認することです、どんな会社と取引しているのか周囲にどんな人がいてその人をどう見ているかなどです。
見た目や発する言葉に操られてはいけません、これらは「思わせ振り」という一種の意図した情報操作なのですから。
2次(更に3次、4次)情報に踊らされ重要なものを見逃すことがないように、そして本当に将来の成功に必要な人との関係を断たれないようにしていただきたいと思います。