2023年10月27日 08:00
「社長に信用しろと言われなくても信じてついていきます、ただ会社は何処へ向かっているかという計画だけは最初に聞かせてください」
これは私が起業した際に一緒についてきてくれた6人の社員の言葉です、この言葉をきっかけにプライベートでは仲良く飲んできた人でも社長と社員という関係になれば双方のスタンスが違ってくるということを明確に理解できたのです。
独立系企業の社長とは夢や計画を持って独立起業した人だと思います、つまり何の計画も目標も無くただ漠然と独立し仲間を誘うわけではないと思います。
仲間も当然のこと新規入社してくる社員たちもみんな同様に何かしらの期待するところがあって入社してくるのだと思います、しかし社長が「当社に入社してきたからには何も言わなくても自分を信じてついてくるはず」と思っているのなら大きな勘違いというものです。
一つ例を話しましょう、あなたは飛行機に乗ろうとしています、しかしその飛行機は最初から目的地が明確になっておりどのくらいの時間で目的地に到着するというのが解っています。
ですから安心して乗っていられるのです、それでもちょっとでも到着時間が遅くなったりすれば何か起きたのではと不安になります、これは当然のことなのです、別にパイロットや船長を信じていないわけでもありません、これは人間の正常な心理なのです。
でも行き先も到着までの時間も知らされないままに「信じて乗ってください」と言われて信じて乗るでしょうか、それでも信じて無理やりに乗ったとしましょう、でも不安でたまりませんよね?
企業も同じです、パイロット役や船長役の社長は企業の行き先(ビジョン)と到着時間(計画)は機会がある都度に社員全員に何かしらの方法で開示していく必要があるのです、そして変更などがあるごとにこれもスピーディに全員に開示しなくてはなりません。
それでこそ社員は安心して仕事ができるというものです、自分が社員であれば要求するものも逆の立場になれば忘れてしまうものです。
常に社長とは社員の立場でどうすれば不安なく仕事ができるかを考え行動することが肝要です、これが強い組織を作っていける経営者ということです。