2023年10月25日 08:00
「どんな良い技術を持っていようがいまいが関係ないんだよ。 企業の価値とはどれほど儲けているかだ」
これは上場を目指し会計監査法人と顧問契約したときの担当公認会計士の厳しい一言です、私なりには当然解っていたことですが改めて企業価値というものを自分に問いかけさせられた一言でした。
ベンチャー企業の多くは「自社の技術やサービスモデルはオリジナルなもので他社は真似できない、例え真似できても当社のようにノウハウが無いので上手くいかない」と言い張ります。
これは本当にそう思っているのか張ったりで言っているのかは不明ですが、みんな口をそろえたかのように同じことを言います。
実は私も起業当時は同じようなことを思っていました、ところが何年かするうちにそんなものは何の役にも立たないことが解ってくるのです。
技術力もノウハウも無い企業がどんどん成長していきます、そういう会社の多くは営業力や資金力を最大限に駆使しているのです。
銀行や投資家も凄い技術なのかは正直解りません、ただ利益を出している企業であれば「凄い技術を持っているのだろう」ということを感じているだけなのです。
銀行も投資家も回収して尚且つ利益を出すのが目的とした組織です、ちゃんと返すことができ配当することができるというのが重要なポイントなのです。
だから「銀行やVCは信用できない」とベンチャー企業経営者は言うでしょう、でもそれは第3者から見ると単なる「自分勝手な解釈」でしか映らないのです、更に自社の評価は究極の自己満足であると思われるだけなのです。
企業の価値とはやはり商品やサービスで利益をしっかり出して税金を納める、これが社会貢献であり優秀な企業なのです。
どんな良いものを作れても売れなければ評価に値しません、企業経営とはボランティアではないのです、法の下の「営利組織」なのです。
しっかりと利益を出しその上で他社の真似できない優位性ある技術や商品やサービスがあるとしたら最高に評価できる企業ということです、まず継続して利益が上げられる企業になることが最も重要なことなのです。