2023年9月18日 08:00
リーマンショックで低迷にあえいでいたトヨタの「強い」リーダー達が奮起しました、新社長誕生へのご祝儀なのか、なんと2200人の管理職や役員が自社の新車を購入することを自立的に決めたのです。
年初の部長会で決議したのですが役員も同調しました、強制ではなく自主的というのがすばらしいと言わざるを得ませんでした、そして事実上の組織の要である部長クラスが自ら決めたというのが重要なのです。
こういうムードは確実に全社に広がるものです、「強い」リーダーには不可欠な要素である「無言の姿勢を示した」わけです、その後のトヨタはあっという間に復活を遂げました。
リーマンショック後には世界的な自動車業界の不振が伝えられましたがトヨタも例外ではありませんでした、しかしトヨタは販売台数世界一をその後も堅持することに成功しました。
世界一に胡坐をかかずに危機感を共有するリーダーの姿勢は必ず全社に広がり、そして結果に現れるものなのです。
今は無き三洋電機が同様の行動を行った記憶があります、その後経営陣も積極的に子会社売却などで最悪の状況を打破し見事にパナソニックとのM&Aを成功させました。
会社は事実上無くなるが事業や技術は受け継がれ何よりも全社員が守られた、それが経営者の最大の責任の取り方というものです、辞任するのは潔いのではなく最悪の逃げにすぎません。