2023年9月13日 08:00
「強い」リーダーは決定したことに対して責任を持ち他のメンバーに模範を示す必要があります、その姿勢と行動に組織が一つに纏まるのです。
「強い」と「優秀」は異なる次元という意味がここにあります、「強い」リーダーはメンバーの人数に関わらず組織を一つに纏めることが肝要です。
それを他の人に任せるべきではありません、あくまでもリーダーとしての務めを果たさなくてはなりません。
記憶に久しい日本航空(JAL)の経営再建、当時その音頭を取ったのが最高経営者の西松社長その人でした。
西松社長は徹底したコスト削減とサービス向上を自ら全社に示しました、それに伴い自身の役員報酬を地上業務部長よりはるかに低い年俸960万円に設定したのです、これは上場企業の社長の平均報酬の25%です。
そして組織のスリム化として意味の成さなかった社長室を廃止、送迎の社用車も廃止し通勤には社員と同じようにバスを利用しました、また昼食も社員と同じ社員食堂を利用し社員と共に列に並び自分で会計を済ませたのです。
これを社員たちは毎日見るわけです、社長自ら姿勢を示していたら他の社員も本気で取り組まざるを得なくなるというものです。
これについて来れないぬるま湯に漬かっていた幹部や管理職は辞めていきます、再建中の組織はそれで良いのです、自然なリストラは最高の経営手法なのです。
この姿が世界にニュースを発信するCNNに流れるや否や、ユーチューブにも投稿されコメント蘭には絶賛の声が寄せられたのです、そして見事にフラッグシップの座を守り再建を成功させました。
組織内に無言の「姿勢」で示す、どんな言葉を繰り出そうが「姿勢」に勝る「言葉」はありません、これが「優秀」とは違う「強さ」というものです。
自身の机周りの掃除や使ったものの後片付けを社員にやらせるような経営者に優秀な社員は付いていきません、自ら姿勢で示す、そしてその姿勢を見て何も感じない社員はやはり「強い」組織を作れる人ではありません。