2023年6月15日 08:00
何時の時代も何処の世界でも、大きな災害や紛争は確実に人の意識を大きく変えていきます。
物事が大きな変化を起こす時、そこには大きな意識の変化と共にチャンスが確実に生まれるものです。
日本においては先の大震災で人々の意識が確実に変わったのが「電力」に関してだと思います、そして安全神話とは何かということです。
我が国初の「計画停電」はそれまでの「電気は何時でも使える」という意識を「何時使えなくなるか解らない」という意識に変えたのは事実です。
大手家電メーカやベンチャー企業がその後開発を急いだのが、安価な家庭用の発電機や予備電力としてのバッテリーです。
発電は主に太陽光発電や風力発電で、それを常に使用しながら電気を蓄えて余った電力は売電し発電ができない夜は蓄えた電力を使用するものです。
これまで商品化され今後は徐々にニーズが高まり、大量生産や新型の蓄電池を使うことで大幅に価格を下げ軽量小型タイプが出現してくることになります。
また電気自動車用のバッテリーを改造したポータブル蓄電池も需要が高まっています、持ち運べるタイプで数時間の充電でPCなら10時間以上は使用でき企業の緊急用蓄電池や屋外用としてニーズが高まっています。
電気は無限にあるという時代から何時止まるかもしれないという不安が生むビジネス、確かにビジネスチャンスと言えば聞こえは良いが要は社会の安全神話が崩れたということだけなのです。
そして忘れてはいけないのが災害による犠牲者の事です、これを忘れてビジネスチャンスと浮かれる人に成功の文字はありません。
成功は他者犠牲を忘れては絶対に成さないのです、社会貢献とうたうなら利益重視から社会に豊かな暮らしをもたらすことを優先で考えていただきたいと思うのです。