2023年6月14日 08:00
例え今は大成功を収めている経営者でも、起業したての頃や成長段階においては苦しく厳しい時期が必ずありました。
「今月の給与をどうしよう」、「銀行への返済はどうしよう」、資金的窮地に追い込まれることは経営上珍しいことではないし、どの経営者にも幾度かの経験は必ずあるものです。
仕事が上手くいっていたとしても、キャッシュフローのこうした問題は何時訪れるか解らないのが経営です。
例えば大きな商談が纏まって業務を推進する、当然支払いは納品後であるので大きな商談であればあるほどその間の企業運営コストを維持していかなくてはなりません。
その場合は銀行融資などに頼ることになります、その融資の実行が思わぬトラブルで1ヶ月延びることも想定できるし予定していた入金が遅延することも当然あります。
このように資金的な窮地は、その企業が黒字とか赤字とか会社の業績に関係なく常に起こりうる事実なのです。
そういうときの経営者の心境は穏やかではありません、自分の給与を未払いにしてまで社員の給与や仕入先への支払いを優先するので、精神面だけでなく財布の中身も非常に惨めなことになります。
突如として、家族共々極貧の節約生活に突入する事態も有り得るのです。
しかし、そんな時にお金が無いからといって質素な食事にしていくと本当にドンドン精神的に落ち込んでいきます。
本来であれば、別の方法を探れば解決できるということでも何も考えられなくなるほどに思考が狭くなってきます。
そこで世の経営者に私からの提案です、資金的な余裕が無く精神的に追い詰められたら逆転の発想で無理の無い範囲で家族や社員と贅沢な食事をしていただきたいのです。
人間としての満足の基本が「衣食住」にあるのです、美味しい物を食べると追い詰められて空回りしていた頭が冷静さを取り戻してきます、「明日から再度頑張ろう」と身体の底から前向きになってくるのです。
精神的に追い詰められ更に節約していたら、「こんな食事しかできない様になったのか?」と本当に精神的に落ち込むことでしょう。
追い詰められたら贅沢して美味しい物を食べる、そして良く寝ること、翌朝に再度打開策を考えてみましょう、昨日までとはまったく違った前向きな発想が出てくるはずです。