2022年12月11日 08:00
ビジネス百戦錬磨の多くの経験を積んできた経営者同士がビジネス上で自社の会社生命をかけての商談、相互に兵法よろしく駆け引きの攻防戦によりタフな会談が数ヶ月にも及ぶことがあります。
過去に何度もそんな局面に直面してきて思うことがあります、周囲の緊張を他所に当事者同士は結構それを楽しんでいるのです、互いのビジネスセンスと作戦を評価しながらです。
他方ではテレビの影響なのかは解りませんが、僅かな金額の支払いや処遇などに対して駆け引きをしてくる起業家が台頭してくるようになってきたのにはびっくりします。
素直に直接お願いすれば済むことなのに、確実に伝わることを意図して双方を知る人を介して遠まわしに言ってきたり、建前メールを送ってきたり関係ないことを持ち出したりしてきます。
よほど経済的にも精神的にも余裕が無いのか、事実を知らないとはいえ年輩経営者の観察力を甘く見ない方がいいと思います。
そんな駆け引きしてくる人には駆け引きのリスクと怖さを身をもって教えることもあります、建前で「~でも構いません」と言われれば「はい解りました、ではそうしましょう!」と、「すべてお任せします」なら「では、こうします!」と言われるままに一旦は最終決定にしてしまいます。
「そんなつもりではなかった」と後で言われても、こちらは真摯に向き合っているにも関わらず建前で対応しているのですから言わずもがです。
本心でなければビジネス合意事項に建前を言わなければよいのです、相手の気持ちをくすぐるような行為は感心しません。
本音と建前を使い分けること自体が信頼に値しません、そしてビジネスとは独り相撲ではなく必ず相手がいます、更には結果重視で如何なる結果も潔く受け入れなければならないのです。