2022年11月 2日 08:00
士業氷河期と言われて久しい、高い費用と時間をかけ免許を取得し独立しても生活すらできない人が多いといいます、その証拠に電車の中吊りや雑誌には常に士業事務所の広告が目立ちます。
独立が厳しいならと、他の事務所や一般企業の専門職に就職しようにも極めて狭き門です。
この深刻な現象はかなり前から言われています、特に免許制度の緩和など士業が足りない時代に施された施策が今になり仇となって返ってきているのです。
その中でもやはり潤っている事務所も数多く見られます、彼らは世の流れを読んで幾つかの特徴あるビジネススタイルを確立しています。
例えば弁護士では民事専門とか過払い専門などカテゴリを絞ってその道を極めています、また中小企業診断士や社労士は助成金申請支援などの代行支援で潤っているところも多いと聞きます。
上手くいってない事務所はホームページを見れば一目瞭然です、それは何でも出来ます的にメニューを陳列しています、「何でもできる」ということは裏を返せば「得意分野が無い」ということに繋がります。
この時代に重要なのはその分野に長けたエキスパートであり何でも無難にこなす中途半端なプロではないのです、そこを理解していない士業の方が多いと感じます。
士業も戦略なき事務所は淘汰されるのです、ビジネスは資格や免許ではないことを如実に物語っています。
ビジネスはアイデアでも努力でもありません、儲けるためのテクニックであり具体的な施策です。
士業と言えども事務所を運営しているなら経営者です、個人事業主に近い経営を行っていながら「経営改善」とか「経営戦略」を口にしたところで信じる根拠にはならないことを理解すべきです。