2022年10月21日 08:00
「セーフティネット」とは保護制度を指します、その多くは政府や自治体による法制度の中で生活や経済活動など具体的に支援しているのが現状です。
しかし最近の傾向として政府や自治体では特定の業種や特定の人を対象にしているのではなく、またその支援策にも限界があります。
そこで、各業種で民間による特定業者のセーフティネットがここ数年で盛んに行われるようになりました。
ニュースにも取り上げられた民間による若手アニメーター支援は、専門会社に就職できずにアルバイトで何とか生活を繋ぐアニメーターを支援しています。
日本には月収5万円以下という将来有望なアニメーターたちが多数存在しています、彼らに無料で住居を与え仕事も出すことで生活と経済活動の両方での支援を行っています。
しかし生活に困窮しているのは何もアニメーターだけではありません、事情はそれぞれですが真面目に事業家を目指して起業した人もまた事業構築し利益が出るまでの数年間は経済的に極めて厳しい現実があります。
せっかく覚悟を決めて起業したのにアルバイトで生活を繋ぐ人が後を絶ちません、当然のこと事業活動に時間が避けられませんからどんどん時間だけが経過し、何時まで経っても独自の事業で生活できる状況にならないという起業家は多数存在しています。
銀行融資や政府支援は有りますが、どんなに立派に事業計画書を作成して持っていったところで仮に通っても僅かな融資しか降りません。
政府主導の1円起業時代の起業家支援は無きに等しいものです、それでいて起業を促すような政策だけは盛んに発令されています。
現実問題として新規に事業を構築しその事業を収益化するには最低でも3年以上はかかります、これは誰がやっても同じことです、理由は収益事業の構築とはそういうものであり一つのクリティカルタイムであると考えるしかありません。
そこで目指す事業ではなく、すぐにでもお金になることでの起業となります、しかしここでも設立したばかりの企業の社会信用性は低くなかなか思ったような収益が上がりません。
どう転んでも昔のように資本金は1000万円が最低でも必要なのです、事業はアイデアではないのです、資金が無くては何もできないのです。
資金さえあれば社員を多数雇って一気に事業化できます、この期間は約1年です、私が起業した当初の起業家はみんなこれで1年以内に収益化させてきました。
資金の重要性は私自身も嫌というほど解っています、アイデアでも努力でも能力でもなく事業構築での問題は資金だけと言っても過言ではないでしょう。
本当に将来性のあるオリジナルな事業ということに関して、しっかりとした計画の上で確実に行える人に各方面での支援を行う方策が必須です。
意味の無いパフォーマンスを繰り広げるのでなく真面目に事業を興し、その結果において収益化を図り社会貢献できる人は若い人でも多数います。
将来の日本を支える本物の事業家に投資する人と、真面目に事業化を目指す起業家を繋ぐ本当の意味での支援事業が必要です。
事業の種(事業計画やサイト)は蒔いても直ぐには芽は出ません、種は撒いた後にじっくり熟成させなければ天の時に一気に芽を吹き成長することはありません。
この熟成期間を織り込んで事業計画ができるかどうか、これが本物の事業家か否かの分かれ道です。
経験豊富な本物の事業家なら最低でも3年計画で収支を考え準備するでしょう、その間の資金は当然最優先課題となります、芽が出たら一気に成長させるのです、後は放っておいても勝手に大きくなっていきます。