2022年10月 1日 08:00
預貯金1000万円の人と借金1000万円の人がいるとして、どちらの人が心理的に楽でしょうか?
多くの人は預貯金が1000万円の人と答えると思います、でも実際にどちらも経験してみると解るのですが実は精神的に気が楽なのは借金1000万円の人です。
この心理を経験上で説明します、預貯金1000万円の人の心理の多くは減ることの怖さです、更には万が一にも失ってしまうのではないかという不安が付きまといます。
事実、先の9.11テロで株式などに投資していた多額の資産を一瞬で失った経験があります、その額は都内のマンションが買えるほどでした。
また少しでも減りだすと永遠に減っていくのではないかという不安心理がよぎります、これは精神衛生上極めてよろしくありません。
対して借金がある場合の心理は面白いことに非常に前向きに捉えられるのです、例えば10万円でも借金額が減ると「もう少し頑張って早く完済させよう」という不思議な力が湧いてくるのです。
このことから常に考えているのがバランスです、それは借金が幾らあっても取り崩す資産で何時でも完済できる状況であれば事実上借金とはなりません、また目に見える借金があることで前向きにビジネスを考えていくことができます。
一病息災という言葉があります、これは何か小さな病気を常に患っていると大きな病気を発見でき長生きできるという意味です。
事実、人間ドックを毎年受けますし病院へ行ったついでに主治医に不安なところを聞いてみることもできます。
プラス要素だけよりもバランスが取れたマイナス要素は有効に作用するのです、またマイナス要素はいつでもプラス要素に転じることができる代物でもあると考えることが肝要です。