2022年10月 2日 08:00
山ネズミは高速道路脇の剥き出しになったケーブル類を時々かじるそうです。
そのために信号トラブルを起こし、その修理費用は年間で大きな額になります。
それが電源ケーブルですと当然のこと山ネズミは感電します。
そして怖い思いをした山ネズミは二度とケーブルをかじらないそうです。
これが、本来の動物の防衛本能とも言うべき「学習効果」です。
対して人間はというと、本当に何度痛い思いをしても懲りない唯一の動物です。
どんなに痛い思いをしても、もう一度その痛さを味わいたいという人もいるくらいで本当に困ったものです。
ビジネスでも同じミスを不思議なくらい連発する人がいます、何度言っても1回は直りますが翌日には元に戻っています。
いったいこれはどういう心理なのでしょうか?
昔から一度身に着いた癖は何度注意しても治らないと言われます、注意するとしばらくは治るのですがそのうち復活してしまいます。
人間とは本当に1度では学習できない唯一の動物なのです。
ここには人間の持つある心理的作用が関与しています。
例えば、「怖かったけどもう一度あの経験をしてみたい」、「怒られたけど今度は怒られないかもしれない」、という再確認作用や希望的観測です。
人間とは思考する動物です、その思考能力が優れているが故にときどき不可解な行動をとることがあるのです。
痛い思いをしたら、興味本位で妙な考えを起こすのでなく二度としないように強く心掛けることが肝要です。
同じ轍を何度も繰り返し踏む人に成長も成功もありません。