2025年3月21日 11:00
先日、マトン(羊)脂身の塊1.5キロから、600mlの油を抽出し、手作り羊油(ヨウユ)を作りました!
一日がかりでとてもたいへんな作業でした。
羊脂はさまざまな調理に使っています。
羊脂の抽出の際、このようにフライパンで加熱しながら脂を濾します。
残った肉は、さらに塩水の中で30分煮込んで脂を完全に取り除きました。
この時点でほとんど脂は落ちてタンパク質の塊になっています。
こちらの肉を使ってカレーも作りました。
ミキサーでこまかくしたタマネギなどの野菜とともに、さらに土鍋で数時間、浮いた脂を灰汁とともに取り除きながら煮込みます。
翌日、ほとんど脂は浮いてこなくなります。
そして、さらに煮込みます。
こうして徹底的に脂を取り除いた肉を、最終的に煮込んでカレーにします。
細胞内の脂が完全に抜けたあとのこの物質は、最終的に一体どのような物質に変化しているのでしょうか。
それは、ヒアルロン酸(タンパク質)の塊です。
この土鍋にスパイスや調味料を加え、カレーにしたら、ヒアルロン酸カレーのできあがりです。
味はしっかりマトンカレーですが、ここまで脂を落とし煮込まれたタンパク質の塊にはもちろんくさみはありません。
例えるなら牛すじ煮込みそのものです、
マトンだと気がづかずに牛すじだと勘違いする人もいたほどです。
さすがにご家庭では手間がかかりすぎるかもしれません、
しかしマトンのくさみが苦手という方にも、しっかり下処理をしじっくり煮込んだマトンのヒアルロン酸カレーならば、マトンの豊富な栄養を摂取することができることが解りました。
カレーは冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1ヶ月以上は持ちます。
一度作っておくと便利ですね。
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