2024年9月 8日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、この「食物繊維」を豊富に含む代表格である「ゴボウ」についてお話しします。
「ゴボウ」は、キク科の越年生草木でアジアを中心とした亜熱帯地域全域に生息する植物です。
中国では元々は薬草として用いられ、日本でもかなり前から薬草として食されていました。
食用に改良され食されるようになったのは、平安時代以降と記されています。
「ゴボウ」の主成分は炭水化物ですが、特に「セルロース」や「リグニン」といった「食物繊維」は、腸の働きを良くし他の食物の消化吸収を助け、便秘防止には必須栄養素として知られています。
またコレステロール、糖分などの余剰成分を繊維に絡めて排泄できるため、成人病予防の万能薬として昔から用いられてきました。
「リグニン」は、近年癌予防に効果があることも解ってきています。
もう一つの大きな成分としては、「アルギニン」が豊富に含まれていることです。
「アルギニン」は、滋養強壮の生薬には必須の成分で、昔からサプリメントとしても欠かせない主成分であり、男性には特に効果があるようです。
また、独特の渋みは「タンニン」が含まれているからで、この「タンニン」はアレルギー性の消炎効果があります。
最近では、韓国ではゴボウ茶が良く飲まれています、この効果は咳止やアレルギー性の消炎効果を期待されてのことです。
消炎効果としては、フランスでは古くから、アレルギーの鎮静剤として用いられているほどです。
タンニンは水溶性ですので、アレルギーの生薬として用いるときは、お茶として飲む以外には、汁をそのまま食すことができる味噌汁や鍋などのスープとして飲める調理方法が良いでしょう。
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