2024年9月17日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、4000年前から栽培され、人間が最も多く食べている野菜ではないかという一年中食される万能野菜である「タマネギ」です。
世界で最も生産量も消費量も多く、また栽培も食される地域も世界全域に広がっています。
また西洋では、日本で言う「カツオブシ」と同じ役目を果たす野菜で、旨みのある出汁が採れ、またサラダなど生でも食されています。
まさに野菜の王様と言えるでしょう。
そんな野菜の王様である「タマネギ」の主な成分もやはり王様に相応しく食べる薬と言っても過言ではありません。
その昔、エジプトではピラミッドを造る際に周辺各国から多くの労働者を集めました、その給与に「タマネギ」と「ニンニク」が含まれていたことが記録に記されています。
過酷な労働に必要な栄養素、昔からそれは解っていたのでしょう。
「タマネギ」には、ニンニクやニラと同じ「アリウム」と「硫化アリル」が豊富に含まれています、「アリウム」と「硫化アリル」は現在の多くの強壮剤としてのドリンク薬のベースにも使われる成分で、解毒、利尿、発汗、滅菌防腐効果などもある万能強壮薬です。
更に、特筆すべきは「チオスルフィネート」と言う成分、これは血をサラサラにして成人病や血栓症予防には驚くべき効果があるとされています。
これらは、出来るだけ生で食べる方が効果が高いもので、薄くスライスしてサラダやおろしてステーキを食べるときなどのソースやドレッシングに加えると良いでしょう。
そのほかにも、ビタミンCやビタミンB群が豊富です、この季節の健康維持には欠かせないビタミン類であり、風邪の予防や治療、免疫力アップにと出来るだけ沢山食べるようにしましょう。
最後になりましたが、今まで説明してきた成分だけでも凄いのですが最も優れた含有薬効成分は「グルコキニン」で、血糖値を下げることが確認されている成分です。
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