2024年9月14日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は、栄養が無くほとんど水分などと昔から誤解されている「レタス」です、やはり夏が最も美味しくいただけますが、近年ではハウス物が年中出回っている定番の野菜となりました。
「レタス」は、ヨーロッパ南部や北アフリカが原産のキク科の越年性草本で古くはローマ時代から栽培されていたと記録に残っています。
「レタス」の語源はラテン語の「乳」を意味する言葉で、根の近くの茎を切ると白い液汁が出ることから命名されたようです。
日本には、平安時代に中国から渡った「チシャ」と言う野菜がこの「レタス」と同種のものになります。
「レタス」の根の近くの茎を切ると出る乳白色の液汁の成分は、「ラクッコピコリン」という成分で精神安定剤に用いられる薬となります。
入眠効果もあり、ヨーロッパでは興奮を冷ます薬として昔から用いられてきたようです。
また、他の成分ではビタミンA、ビタミンB1+B2、ビタミンCに加えてマグネシウムや鉄を筆頭にカリウム、リン、カルシウム、ナトリウムなどミネラルも豊富で、「水分しかない野菜」などとは程遠い、貴重な「ラクッコピコリン」を含めた薬効成分の塊のような野菜なのです。
これらの総合的な効用としては、脳や神経組織、内臓の新陳代謝を高めて健康を保つためには不可欠な成分です。
また、この結果として美肌やアンチエイジング等の効用も期待できるものです。
ただし、夏には生で食しても身体を冷やすので問題ありませんが、冬は出来るだけ熱を通してから食する方が下痢などの防止には良いようです。
中国では夏でもさっと熱い油をかけたシャキシャキ感を残した「レタス」料理が多いのですが、実に理に適った料理と言えます。
肉料理との相性も良く、スープなどに是非茎の部分も入れて夜食とすればリラックスして深い眠りで心身の疲れも癒してくれるでしょう。
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