2024年9月 3日 11:00
約2500年前に中国で発刊された、「周礼」という古典書に
「食医」という医師のことが書かれています。
当時、医師は4つの職種に分かれていました。
それは「食医」、「疾医」、「傷医」、「獣医」です。
そのなかで最も高い地位にあったのが、
この「食医」なのです。
「食医」は食事療法によって健康を保ち、病を事前に防ぐための処方を行う医師のことです。
現代で言うと「栄養士」のような存在です。
そして他の「疾医」は、漢方薬などの処方で病を治す今の内科に相当します。
「傷医」は切ったり縫ったりと怪我を治す今の外科に相当します。
「獣医」は人間ではなく家畜の医師です。
この「食医」の文化が韓国へ伝わり、皇帝には必ず専属の「食医」が付いていました。
韓国テレビドラマ「チャングムの誓い」(韓国名:大長今=デジャングム)は、
実話であり、主人公チャングムは皇帝の料理人から、女性で最初の食医となった人でした。
そこで私も日ごろ食べているものがどのような成分を持ち、
身体にどのように働くのか非常に興味を持ち調べるようになりました。
驚くことに、食品に含まれる成分は、
その殆どが生薬や液体栄養ドリンクに含まれている成分と同じものでした。
つまり、栄養素を頭に入れて献立を考えれば、
特別に漢方薬や滋養強壮剤などを飲まなくても、元気で病気知らずでいられるということです。
中国では、正常なる食事は「医食同源」と言い現わします、
また韓国では「薬食同源」と言い現わします。
意味は栄養のバランスが取れた食事をすることは、医者や薬と同じということです。
本コーナーでは、その食材に含まれる成分と身体への作用を調査し、少しずつお話しさせていただければと思っております。
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陰陽バランス食養学~現代に蘇る医食同源~
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