2024年8月30日 11:00
※本記事はファンシーフーズ公式ブログより転用しています。
身体の細胞を作り維持するために必要なアミノ酸、これは20種類あります。
そのうち身体では生成できず、食べる事によってしか得ることができないアミノ酸を必須アミノ酸と呼び9種類存在しています。
このどれ一つ欠けても、新しい細胞を作ることができません。
この必須アミノ酸を効率よく摂取できるのが肉類です、しかし肉類に含まれるたんぱく質を消化分解しないと必須アミノ酸を得ることができません。
たんぱく質はアミノ酸に分解され身体に取り込まれます、そしてアミノ酸を身体内で再生成して新たな細胞が作られます。
また、未消化のたんぱく質は皮膚疾患の原因ともなり、皮膚を作るためのたんぱく質を摂取しても逆効果となる可能性があります。
皮膚疾患を持っている人たちは、たんぱく質を悪者扱いしていますが、たんぱく質は悪者ではありません、悪いのはたんぱく質を消化分解できない身体機能にあるのです。
ここで重要なのが消化分解酵素です、これらは身体に元々備わっているのですが、生まれつき遺伝か何かの原因で幾つかの消化分解酵素を持たない、もしくは少ない人が存在します。
このような人は食品で補うしかありません、また唾液にはでんぷんや糖の消化酵素は多種含まれていますが、たんぱく質の消化酵素は含まれていません。
したがって肉をよく噛んで食べても、消化分解には一切意味がないのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
答えは簡単です、たんぱく質消化酵素を肉類と一緒に食べることです。
たんぱく質分解酵素は「プロテアーゼ」といい、これを多く含む食品はパインアップルやショウガです。
酢豚のパインアップル、刺身や煮魚での生姜には意味が有ったのです。
この他の食品としては、メロン・梨・キウイ・マンゴー・パパイヤ・イチジク・アボカドなどの果物系に多く含まれています。
このうちパインアップルとキウイは、ハムの上に数時間置くだけでハムを溶かして穴が空くほど豊富に含まれています。
生のパインアップルを一度にたくさん食べると口の中が痛くなったり下痢を起こします、これらは口や消化器官の粘膜を溶かしてしまっているからです。
昔、狩猟民族だった南国には多くの「プロテアーゼ」を含む南国系果物が自生しています、自然界とは本当にバランスを取って成り立っているなと思います。
果物の他には、野菜ではダイコン・タマネギ・セロリ・ピーマン・パセリ(セリ類)、また味噌・納豆・ヨーグルト・キムチなど、麹・乳酸菌・納豆菌などによる醗酵食品にも豊富に含まれています。
韓国の焼肉店では、ハクサイキムチに加えてダイコンキムチやタマネギのたまり漬けが必ず出てきます、なるほど良く考えられているなと感心します。
日本人も積極的に、アミノ酸の基となるたんぱく質を消化酵素と共に摂取すべきです、何時までも若々しく健康であり続けたいのなら。
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