桜が咲き誇る本丸の地に先週も新たな果樹の植え付けと各種の探索を行うために足を運びました、そこで果樹園などを確認してみたところ庭や果樹園に野草が群を成して自生していました、ほとんど草丈が低い一年草で嫌われ者のイネ科や蔓性の宿根性の野草は一切なく安心しました。
これらの野草類の多くは食べられる野草でナズナ・ホトケノザなどは春の七草でお浸しや味噌汁でいただけます、またフキが群生していて3月はフキノトウを収穫でき4月から10月まで葉や茎を収穫できます、子供の頃にフキ味噌をおにぎりの中に詰めてフキの葉で包んだフキおにぎりを食べたものです、ちなみに私はこの味が大嫌いだったのですが今では旬を感じる味だと思えるようになりました。
そういえば道楽ビジネスとして7年ほど前に食用タンポポの研究を行っていたのですが、その頃同時に食用になる野草類も研究していていろいろ食してみた経験が生きるときがきたように感じます、取り急ぎ3月末には大量のフキノトウを収穫し、今回はフキとナズナを収穫してきました、これらを使ってお浸しなどを作ってみたのですがナズナのお浸しはホウレンソウよりも美味しいです、まるで菜の花のような香りと味がします。
おそらく野草を研究していなかったらこれらの野草に気が付きもしなかったと思います、こんなところで過去の経験が生かされるのですね、今は春先で一部の野草しか確認できていませんが今後夏に向かってどんどん新しい野草の発見があると思います、そして前オーナーは果樹園は5年以上放置していたらしく農薬は一切使っていないということでした、つまり本丸はオーガニック野草の宝庫なのです。
食用になる野草は天然の漢方薬です、ナズナは根から花まで乾燥させると薺菜(せいさい)という万病に効く古くからの漢方薬です、特に下痢や嘔吐にデトックスなどに効果がありフィトケミカルの宝庫です、7年前を思い出して今後本格的に漢方薬を研究してみようと思います、何かきっと意味があってこの地を手に入れ、そしてこの地に薬草になる野草が豊富に自生しているのですから。
またシロザやオオバコなどの葉の柔らかい野草はホウレンソウのような食感と味で勿論食べても美味しいのですが鶏やインコをはじめカメやイグアナなどのペットの餌としてもよく用いられます、私もグリーンイグアナとギリシャリクガメを飼っていたころペットのおやつにハコベやギシギシを空き地や神社で摘んだものです、本丸の野草たちがそんな懐かしい時のことを思い出させてくれました。
20歳代で観葉植物に始まった植物飼育がラボができた7年ほど前に本格復活したと思ったら、今では盆栽にテラリウムにとどんどん植物飼育道楽の幅が広がっています、更には本丸や地方拠点のオフィスのある地域に適した農耕やガーデニングも行おうとしています。
さて植物飼育の道楽が復活し満足できたのか次の愉しみごとを探す自分がいることに気付きました、そしてその矛先は生き物飼育です、小学校のころからカメやヘビに始まりハトやウサギの飼育に始終していました、社会人になってからは熱帯魚にはまっていました、そして猫を飼うようになり熱帯魚などの生き物飼育はストップしたままとなっていました。
本丸が決まり本丸の住居の隣に建ててある30畳ほどの鉄骨造りの作業小屋をどうしようかと考えていてふと浮かんだのがこの小屋全部を生き物飼育用に改良したらどうかというものでした、どこかに昔取った杵柄である生き物飼育への寂しさがあったのでしょう、またオフィスに生まれ変わる拠点物件にたくさんの生物が生息していて小さな命の触れ合いによって忘れかけていた記憶が蘇ったのかもしれません。
最初は取り潰して温室を新たに造ろうと思ったのですが温室は広い母屋のベランダに造ることにしましたので作業小屋は解体するか水耕栽培の実験室にしようかと考えていたのです、水耕栽培の実験室となると鉄板の屋根をガラスサッシにして太陽光が入るようにしないといけません、そんなリノベーションを考えていてふと浮かんだのがどうせ屋根をガラスサッシに直すのなら大きな生き物飼育小屋にもできるじゃないかということです、ということで人間が充分に住めるほどの大きさの生き物飼育小屋を造ることにしました。
そこで飼う生き物を考えたのですが鶏では近所迷惑になるかもしれないのでスタート時はウズラにしようと思います、また広い空間なので上部を上手く使えるインコなどの小鳥も一緒に飼おうかなと考えています、昔アクアリウムと並行して飼っていたグリーンイグアナも草食性なので問題なく一緒に飼えます、そんなことを考えていたら生き物飼育の計画がどんどん広がってきました、植物と生き物を同じ空間に共存させるビバリウムやビオトープも部屋に置けるので並行して愉しめます、こうしてまた一つ新たな道楽が始まろうとしています。
安住の地でガーデニングや野菜作りの準備を昨年の6月から開始していますが、自生しているシダ類や山野草などの植物だけではなく生き物もたくさん生息しており自然農準備の畑やガーデニング中の庭で各種の生物との遭遇があります。
自然農の準備を畑で行っていると毎回ヤマガラという綺麗な野鳥が雄雌ペアで遊びに来ます、作業が終わるまでずっと畑の中をチョコチョコ動き回っては昆虫の幼虫や雑草の種などを啄んでいます、ヤマガラは野鳥の中でも人懐っこさではピカイチでまるで人を怖がりません、他に行くでもなく毎回ずっとここにいるということはきっとここが気に入っているのでしょう、いつか巣箱でも置いてあげたいと思います。
ガーデニングでは大小の石を使ったレイズドベッド(花壇のように一段高くしてある庭)が4ヶ所あり全てリセットして一から造り直そうと植わっている植物を伐採したり伐根しているのですが先日冬眠しているカナヘビの巣を発見しました、6匹ほどが一つに固まって穴の中で熟睡中で持ち上げても動きません、可愛そうなので暖かくなるまで手を付けない他の場所へ同じように石の隙間に枯草を敷いてそっと置いてあげました。
また樹木を伐根していると各種の昆虫の幼虫がたくさん出てきます、おそらく大きさからカブトムシとかクワガタムシなどの幼虫かと思いますが今年の夏は少し念入りに庭に生息している昆虫を探してみたいと思います、またトンボや蝶も数種類確認しました、更には絶滅しかかっている大きなクマバチも蜜を求めて集まってきます、クマバチはよほどのことが無い限り人を刺さないおとなしい蜂ですので保護に努めたいと思います。
手塚治虫氏は生前、「自然を人工的に作り虫を入れるのではなくて、虫が自然に集まってくる場所を造ることが尊い」という言葉を残しています、私はこの言葉に強く感銘したことを思い出してこの地でのガーデニングにも是非そういう思想を取り入れていきたいと思います、昨年末には更に果樹園も手に入れましたので気兼ねなく自由に各種の施策ができそうです。
美観を愉しむだけの人工的な庭ではなく周囲の自然に溶け込むような庭や果樹園を造っていきたいと思います、大切な植物たちが鳥や虫に食べられたらどうしようなどという身勝手な思考は持ち合わせていません、植物も動物も共存できる環境が人間にとっても好ましいのです、そして今の時代にあって大自然を毎日のように身近に愉しめるということは何とも言えない贅沢なことだと思います、こうして自然と触れ合える道楽事がどんどん広がっていくのでしょう。
20歳代から観葉植物の世話を行うようになってから植物育成の虜になってしまった私が常に思い描いてきたのがガーデニングです、つまり自分の世界観で自由に造る庭です、この50数年間は街を歩けば街路樹や道路脇の植え込み、そして一戸建ての家の庭を観察し続けて自分なりの好みのスタイルが頭の中に出来上がっています、庭のスタイルもこの50年で大きく変わってきています。
現在のブームはどちらかというと全ての樹木が自然形で剪定されている造り込まれていない庭です、その意味からいうと安住の地で最初に購入した物件にある庭は4ヶ所あるのですがどれもプロの剪定士による盆栽や盆景のような樹形で植わっている全ての植物が自然界には絶対に存在しない樹形になっています。
ということで自分流の庭を造るためのガーデニングを行うにあたり全てを一旦リセットすることにしました、毎年2回プロの剪定士が入っていたそうで年間の維持費も結構な額になっていたそうです、お金を払って自分の好みの庭を維持できるのであれば幾ら払ってもよいのですが自分の好みではない庭に費用をかける気になりません。
そしてなによりもガーデニングとは自分で剪定するからの愉しい道楽なのです、他者に頼らなければできないことであればそれはガーデニングではなくて家の一部となってしまい賃貸マンションの花壇と何も変わりません、それは私にとって耐えがたい状況となります、自由にできるのにできないという意味においてです。
ということで大きな樹木はプロにお任せすることにして低灌木や宿根草などの伐根を夏から開始しています、もう大小100本近く抜いたとおもいますが半年経ってやっと2番目に大きな庭のリセットが完了しました、とにかく大きな石で作られた庭なので何かをするにしても石が邪魔して自由に抜けないのです。
まあ少しづつ動かせる範囲で石も動かして理想の庭を目指して大いに愉しんでいきましょう、そしてガーデニングに完成は無いのです、先のプロにやってもらうと一旦完成後はどんどん退化しますが自分でガーデニングすれば常に進化し続ける庭となるのです、ということでガーデニングに関しては別に立てたブログの方で順次記録を残していきたいと思います。
20歳後半から20年以上もアクアリウムと観葉植物道楽を愉しんでいた私ですが、猫を飼い始めてから猫にも熱帯魚や植物にも害が出始めたので一旦猫以外の動植物飼育を全て止めてしまいました。
どこかで寂しい気持ちがあったのでしょうか、5年前にラボ1号である食と健康&オーディオラボという第二のプライベート空間が誕生してから観葉植物を足の踏み場もないくらいに置き、以来ずっと植物とトコトン触れ合える道楽の復活タイミングを見計らっていました。
そして我慢の限界を超えた今春についに隠居後の安住の地への拠点となる庭と畑付きの物件を購入し、合わせてテラリウムと盆栽など植物と思いっきり触れ合える所謂生体箱庭道楽が復活してしまいました、復活した瞬間に工具類やガラスケースに鉢と植物類を買いまくり毎日のように何個も荷物が届きました、そしてあっという間にラボ1号が観葉植物に加えてシダやコケに侵食されてしまいました。
アクアリウムや観葉植物道楽で使っていた水槽や浄化装置に各種ツールなど高額叩いて購入したもの全てを捨ててしまったので今思えばもったいないことをしたと残念な気持ちになります、ただ昔の装置や道具と今のものでは桁違いに性能が違うので買い替え時期だった考えて一から揃え直しています。
ラボ1号のオーディオラックにシダやコケが侵食中

同時に8年ほど前から食と健康道楽でオーガニックハーブなどをベランダ菜園で楽しんでいたのですが、加えて部屋の中でも1年中楽しめる野菜の水耕栽培の研究&実験も始めてしまったのでラボ1号の中は今や植物だらけになってしまいました。
野菜の水耕栽培は10年以上も前からいつ始めようかと考えていたことです、「やりたい事はやりたい時ではなくやれる時に行う」という自論の「待ちの成功術」どおりにジャストなタイミングで開始しました、そして畑を使った自然農法と水耕栽培の記録用ブログと生体箱庭の記録用ブログと2つも新たにブログを立ててしまいました。
テラリウムや盆栽と野菜の自然栽培や水耕栽培は実は相性がすごくいいのです、装置や道具など共通して使えるものが多く、例えば植物育成用のナローバンドライトを付けた室内用グロウテントは弱った観葉植物やテラリウム素材の治療や早期育成に使えます。
他に消毒や病原菌治療薬に液体肥料の希釈に使うシリンジや各種のガラス容器などラボ1号はいつの間にかバイオ研究所のような状況に風変わりしてしまいました、常用オーディオの上にもコケテラリウムでいっぱいです、この爽やかな森林浴にも似たマイナスイオンに包まれるのを本当に待っていました、心身状態は益々元気いっぱいです。