春になると一斉に食用に向く野草類が豊富に生えてくるので花粉さえ飛ばなければ本当にこの季節が好きです、ここ理想郷の地でもフキノトウに始まりオオアラセイトウ(ハナダイコン)やノビルなど食用とされる野草類が秋まで収穫できます。
学びのために昨年からスタッフに手軽な調理法で食べてもらっていますが味も食感も野菜よりも癖も無く甘くて美味いと評判です、それもそのはずでこれらの野草類は飢餓植物として戦中戦後はあちこちで栽培されていたものです、それがいつの間にか見向きもされずに野生化したのです。
子供の頃に嫌というほど食べてきた野草を今更育ててまで食べようとまでは考えていませんが、旬の食材としてこれらの食用野草は高級料亭では確実なニーズがあります、また高級料亭で何度か接待して頂きますが僅かな量なのにかなり高額な料理として扱われているのです。
そういった料亭で食べれば高額な旬な味を好きなだけ無料で収穫して食べられる幸せに感謝しつつ、旬の味を愉しむ程度に毎年食べることができれば春を待つ喜びもひとしおで人生に彩を与えてくれると思っています。
春先のフキノトウとオオアライセイトウの季節が終わると今度はノビル・フキ・タビラコ・シロザ・スベリヒユ・ミョウガ・シソなどが収穫できる季節が来ます、四季を感じさせてくれる食用野草類は道楽ビジネスの天然栄養学的な視点での野草研究にも適材です、出来る限り保存させることを意識して庭と果樹園の整備を進めています。
もう一つ、これらの野草を保護するのは大天災がいつ起こるか解らない時代を生きぬく準備も兼ねています、現在出回っている野菜の多くは大天災が起これば栽培不可能です、でも野草類はしっかり育ちます、そんな貴重な先人の記録がしっかり残っているのです。
1年前から地方オフィスの畑に加えて今年から理想郷本丸の畑や果樹園に天然木材で作った大きな箱をたくさん並べています、オフィスの畑には16台、理想郷本丸の畑には取り急ぎの大小20台、果樹園には途中経過で16台設置しました、さらに畑や果樹園に16台を追加で増設しようとしています、都合70台弱の箱をいたる所に設置しています。
この箱の中には果樹園や庭にあった枯れかけた果樹や庭木を伐採した木端や枝に枯草や枯葉類を入れ土をかけてあります、こうすることで有機物が熟成して土に返る都度に窒素を生成し肥料が不要となります、この窒素の生成にはバクテリアとカビの仲間の菌類が担っています。
また箱にすることで耕す必要もなく箱そのものが畝になっていますので栽培面積を密にすることができちょっとした空き地があれば野菜が作れるようになります、その他この箱には各種のオリジナルな仕組みが施されており雨が続いても根腐れせず、雨が長期間降らなくても中の土が乾燥しないようになっています。
この新たな栽培法のアイデアを数年前に思いついて東京ラボのベランダで数年間実験を繰り返しました、そして実用に耐えるものだという確信を得て大きさなどもノウハウから導き出して各種の野菜に適合するかを実験中です。
無肥料で作る完全有機栽培の仕組み、更に野菜によって最適な有機物を探そうと思っています、こうして理想郷の本丸は有機栽培研究所としてスタートしました、そして住居になっていた鉄筋コンクリート造りの建物は全面改造して研究施設兼加工工場として使えるように内外装の工事を進めています、この進化の過程が何とも言えない愉しい時間なのです。
地方オフィスの物件を購入して3回目の春、本丸の物件を購入して2回目の春を迎えます、春は花粉症がなければ気候的には最高なのですが厄介なのは至る所で雑草が生えてくることです、畑や果樹園は勿論のこと生えてほしくない庭や住居の周囲にもびっしり生えてきます。
さてそんな雑草ですがここにきて気付くことがあります、それは雑草の種類が年々変わってきてるということです、長年放置されていた畑には最初はヤブガラシ・ドクダミ・オヒシバなど厄介な雑草がびっしり生えていたのですがサツマイモやカボチャなどを植えて収穫しているうちに徐々に減ってきたのです。
現在ではオオイヌノフグリやホトケノザなど簡単に抜ける花の咲く雑草がほとんどです、そして土の質もだいぶ変わりました、最初は粘土のように硬かったのですが現在ではさらっとしており雨が降っても固まることはありません。
こういった雑草の種類が変わることで土壌の状態を測るという土壌理論が確立しています、生えている雑草の種類を見てその土壌に適合する野菜を育てればよいという指標として利用されています、その意味では現在のオフィスの実験農場の土壌はほぼどんな野菜でも育つ土壌に変化したということが解ります。
この理論を知ってからというものオフィスや本丸の土壌の状態が解るようになり何をしなければならないかということも計算できるようになりました、本当に自然とは面白いです、土壌の状態によって雑草も住み分けしているということですから。
自然の状態に人間の手が一度でも加わり人間の都合によって栽培する植物を植えた瞬間、そこはもう自然の状態ではなく人工的に造られた土壌に変化してしまうのです。
いくら自然農法と言っても本当の意味での自然ではないということです、道楽農業で自然の摂理を日々学ばせてもらっています、本物の自然農法とはいったい何なのだろうか、何を以て自然農法と言えるのだろうか、土も起さない種も撒かない雑草も刈らない放置農法とは本来の農業なのだろうか。
子供の頃から閉所恐怖症ではないのですが扉や襖など部屋の仕切りやクローゼットといった閉じた空間が何故か嫌いなのです、だから引っ越すと必ず最初に行うことがドアや仕切りを外すことです、部屋も仕切りを外してワンルームにしてしまうしクローゼットもドアを開けっ放しにしてタンスではなくオープンラックを入れています。
この理由の一つが空気が淀んで埃が溜まりやすいというのと埃によってダニなどが発生するのが嫌というのがあります、また掃除がしにくいとか閉じた世界が閉塞感を感じて気持ちがよろしくないというのもあります。
でも半面で大好きなものが小箱だったりします、これが自分の中でも不思議な趣向だと思いますが理由は未だに解りません、特に好きなのが天然木でできた小箱です、小箱を見つけると使う予定もないのに買ってしまいます、ラボにもたくさんの小箱があります、またオーディオのスピーカーもその意味では小箱です、だから音も重要ですが置いておきたくなるデザインを選んで買ってしまいます。
また小箱とまではいかないまでも小さめのキャビネットも好きです、小さな引き出しを見るとなんとも言えない魅力を感じてしまうのです、そんなわけで使い道も無い小箱が私の生活空間にたくさんあります、それでも尚もまた気に入ったものがあると買ってしまうという何とも理解しがたい行動をします。
きっと生活空間から切り取られた特別な空間を意識しているように感じます、その切り取られた空間に神秘的な意識が働きます、だから引き出しの中は極力整然とさせておきたいのです、そして不要なものを隠す目的ではなく大事なものをしまっておく空間にしたいと思うのです、これからもどんどん木製の小箱が増えていくでしょう、どの小箱に何を入れておいたかという意識と記憶は私独特のビジネス感覚とマッチしているのかもしれません。
理想郷の地に創ったオフィスも今年の夏が過ぎた頃から有効に使っていこうと計画しています、そんな計画を前倒しして昨年暮れごろから徐々にオフィスらしく什器や道楽ビジネスの小物類を移動させています、そしてこの地に慣れるために昨年の6月から月に何度か宿泊するようになり既に20泊を超えます。
そんな理想郷の地での宿泊でずっと何か物足りなさを感じていました、それはジャズを聴けないということです、しかし什器や各種の環境が揃わないとオーディオを持って行ったところで設置すらできません、そんなジレンマを吹き飛ばすように年初にコンパクトなオーディオセットを取り急ぎリビングルームに設置しスタッフとナイトキャップにウイスキーを飲みながらジャズを愉しみました。
また寝るときにはいつものように小音量で流し続けました、そうしたらなかなか寝付けなかったこの地で初めて自然に入眠し熟睡できました、やはり私には何をするにもジャズが必須なようです、ブログなどを書くときは勿論のこと仕事中もヘッドホンでずっと聞きながら行っています、音楽のない世界は私には過酷な環境と感じるようです。
そんなわけでオーディオがようやく使えるようになりやっとここが自分の住む環境だという認識ができるようになりました、海外出張の時もホテルにジャズを愉しめる環境があるかどうかが重要な問題です、当然有線放送やVOD設備の有るホテルを選びます、私にはジャズを愉音で聴ける空間の有無は最優先事項のようです。
ところで、この2年ほど農業関連の作業や道楽で忙しくオーディオ道楽が思うようにできなかったのですが、将来の自給自足生活に希望が見えてきたのか突然のように眠っていたオーディオの虫が再び起きだしてしまいました。
今では時間があればアンティークオーディオショップのネットショップを徘徊しています、そして過去買い損ねたスピーカーや気になっていたコンポ類を値段を気にせず買い漁っています、最も過酷で終わりのないスーパー道楽がまたもや復活してしまいました。