今年の5月連休はこれほど多忙になるとは予想できませんでした、昨年は5月連休を挟んだ2週間はスローライフの前倒しよろしく実にスローなる道楽事を存分に楽しめたのですが、一転今年はグローバル展開も相まってアメリアと台湾の会社との商談やらメイン事業会社からの隠居を目前とした引継ぎやらクライアントとの会食やらで1日も休みが取れなかったのです、これはビジネス人生の中で初めてのことかもしれません。
そして更に連休明けも先週末まで一日も休めることはありませんでした、「春前が最も寒し」と言うように「隠居前が最も忙しい」のかもしれません、まあそれもようやく今週辺りから徐々にゆっくりできそうな感じがしてきました、怒涛の如く流れた多忙の波が静まりかけています。
そんな一日も休めなかった多忙を極めた今年の5月連休ですが、連休の中日に突然のように降って沸いてきた実に現事業とリアルタイムにマッチングする特許アイデアがあります、面白いものでいつも特許性のアイデアは多忙のリズムと同期するのです、人間の脳は多忙さを極めるとノルアドレナリンが出るのか危機回避しようと脳が一気に活性化するようです。
つまり完全なスローライフに入ったらきっとどんどん脳は老化していくのかもしれません、その予防の意味で多くの道楽ビジネスを立ち上げています、稼ぐ必要のない道楽ビジネスでも如何にコストを抑えて効率よく行うことができるかなど実に多くのソリューションを行わなくてはならないのです、「多趣味な人はボケない」と何かで読んだ記憶がありますが本当なのかもしれません。
東京のラボ1号のベランダや拠点オフィスの庭や畑で植物に囲まれている現在、四季をものすごく強く意識するようになりました、ビジネスの世界に身を置いていると季節ごとの寒さ暑さは当然意識しますが季節によって生活行動が変わることはほぼありません。
それが植物と接しているとそうはいかないのです、寒くなれば寒さ対策や植物の調子によっては植え替えや剪定もします。暖かくなって芽が吹きだせば土の中の栄養素のことを考えなければならないし水やりの回数もどんと増えてきます。
何よりも植物を意識するのが新しい葉が出てきたり花が咲いたりして姿を変えるときです、特に春と秋の変化は大きいので本当に毎日眺めても飽きがきません、また鉢が小さくなったことや不要な脇枝が伸びすぎたことなどを心配してしまいます。
20代から30代後半までマンションのベランダや室内で観葉植物をたくさん育てていましたがこれほど四季を意識することはありませんでした、この歳になってまさか四季をこれほど意識し翻弄されて生活するようになるとは思いもしませんでした。
でもこの四季の気温や湿度、そして匂いを感じながら悠々自適に生きられるなんて幸せなことだと思います、自然と共に生きるとはこういうことなのかもしれません。
人口に対する65歳以上の高齢者率は年々増加し全国平均で40%に迫る勢いですが地方都市はこの比ではなく既に50%以上のところもあります、ここ安住の地でも約50%となっており事実周辺は高齢者家族ばかりです。
リノベーションを依頼している各種業者もほとんどが60歳以上で最高齢は工事の指揮を執っている棟梁で現役の84歳です、でも肌艶はいいし健康そのものです、また皆さんアイデアも豊富で話を聞いている以上は若々しいしゃべり方で年齢をまったく感じさせません。
街の中心部を歩いてみても若者は都会に出て行ってしまうようで20歳代から40歳代の人をほとんど見ることがありません、多くの地方都市がこんな感じなんだろうと推測できます。
そんな高齢者社会においてのスローライフを思い描くのですが高齢者の世話を高齢者が行うような社会になっていくのだろうと思います、まあそれはそれである意味においてはパラダイスなのかもしれません、同じ年代というのは何故か親近感が沸き話も合いますから争いも少ないのだと思います。
そして地方の良いところは与え合う文化が定着しているところです、それぞれの持っているものを持っていない人に分け与える文化は故郷で経験しているので本当に素晴らしい世界だと思います、まだここに住んでいないのですが既に野菜やフルーツなど多くのものを頂きました、だから私もレストランで作ってもらったグリルや地方では手に入らないようなものをお土産に持ってきます。
ここに安住しスローライフが始まったらいったいどんな世界が広がるのでしょう、少なくても周囲は高齢者ばかりですが不思議と不安はありません、地方の高齢者は本当に皆さん元気で逞しく頼りになるのです。
2年ほど前から未来のスローライフにおけるボケ防止を意識して経営者駆け込み寺や高齢者企業支援などのサイトを幾つか立ち上げました、私の信条である準備に早すぎることはないということを実践したというわけです。
いざ始めようと思っても用意が無ければ準備に数年かかります、更にはサイトが周知され検索されるまでには長期間を要します、それではせっかくの気持ちが萎えてしまいます、そんな経験を若い頃からしてきて常に5年10年先を先取りするように行動開始するのが私流なのです。
最初の問い合わせまでには1年以上は猶予があると考えての早期準備だったのですが、驚くことにサイトオープンの半年後くらいから検索に引っかかるようになったのかポツンポツンと問い合わせが入るようになりました、緊急性を要しない問い合わせには丁重に準備中であることを伝えています。
それでも早期に施策しないと好機を逃すと感じた1社とは早々に契約し、第三者割り当て増資や資本政策などのコンサルティング契約を締結し月額報酬に加えて2回に渡る第三者割り当て増資での成功報酬を得るまでに至りました。
メイン事業法人から隠居し定額報酬がゼロになったとしても、公的年金と自己年金に加えてボケ防止策として行う予定の各種コンサルティングでの報酬総額は独り身の私には充分過ぎるほどの経済基盤となります。
つまり常に1社とコンサルティング契約できていれば悠々自適に永遠に終わることのない理想郷構築を楽しみながら暮らせ、更には道楽ごとでの大きな設備投資やいざというときの貯蓄もしていけるという確証が得られたわけです、この実績は気持ちのうえで未来のスローライフへの大きなバックボーンとなりました。
ぼんやりとしていたスローライフビジョンでしたが早期準備によって思わぬ結果が得られくっきりと見えるようになりました、加えて理想郷構築や道楽事での計画は日々規模が大きくなってきています、やりたくてもできなかった40年分の理想の生活がようやく実現させることができる時が訪れたようです、これが私流の「天の時を待つ」ということです、天は40年も私を待たせましたが特大の「待った」ことへの褒美を齎せてくれたようです。
隠居後の理想郷スローライフとはきっとこんなスタイルになるのだろうという擬似体験をこの5月のゴールデンウィーク中に行ってしまいました、なんと連休中は一度も家に居なかったのです、毎日どこかのラボでビジネスを忘れ道楽事を愉しみ夜は仲間を呼んで馴染みの店をハシゴして飲食に明け暮れました。
昨年末にラボ2号が都内に、そしてこの春は未来の理想郷の地にリーディング拠点兼ラボ3号ができました、理想郷のリーディング拠点兼ラボ3号にはリノベーションの打ち合わせに、ラボ1号にはベランダ菜園の手入れと今年の苗の植え付けに、ラボ2号ではオーディオの整備にと必ずどこかのラボで道楽事を大いに愉しみました。
リーディング拠点兼ラボ3号の行き来は行楽シーズンということもあり打ち合わせ後に観光名所の絶景を楽しみリーディング拠点兼ラボ3号の畑に生えていたフキやノビルなどの野草も収穫してきました、わざわざ混雑する観光地へ出かけなくても充分に気分転換でき疲れることもなく最高の場所を手に入れたと再認識できました。
ラボ1号では購入後10年以上経ち大きくなりすぎて部屋に置けなくなった観葉植物をばっさりカットして家の中に再度置けるように再生しています、ちょうど再生植え付け後1年経って4種6鉢の観葉植物を買ってきた頃の大きさに戻せました、また毎年行っているベランダ菜園ではハーブ類を今年も自家製培養土に2種類植えました、毎年6月から11月まで収穫しては摘みたての超新鮮状態で各種料理でいただきます。
休みの日にぶらりマイペースに行くところが無い、もっといえば定年退職後に行くところが無いという人がほとんどです、私は隠居後にこの状態を一番苦痛だと考えました、だから動けるうちに必至に稼ぎ隠居後には気楽に行ける場所を目的別に多数持って毎日憂い無く暮らせるようにしたかったのです。
この状況こそが私の隠居後の理想郷そのものでありスローライフの原点です、理想郷とは何も物理的な一つの存在を示しているのではないということです、このスローライフなる状況が隠居を目前にして出来上がったことに大いに満足感を得ています、朝目覚めて今日は何処で何をしようかとワクワクする日々、これを理想のスローライフと呼ばずになんと呼ぶのでしょう。