梅の初収穫から2週間後の先月末に再度梅の収穫を行いました、今回は前回よりもだいぶ大きくなっており一般にスーパーなどで売られている大きさになっていました、今回もバケツ一杯約10Kgを収穫してきました、前回の記事で採れすぎる梅をどうしようかという話をしましたがいろいろ調べて大いに使えることが解ってきましたので今回は保存方法にチャレンジしてみました。
ところで梅はものすごいパワーを秘めていることが解りました、栄養素的にはクエン酸とビタミンEの豊富さが特筆すべき事項です、特にビタミンEは若返りの薬として中国や韓国では梅エキス入りジュースが市販されていて栄養ドリンクのように日常的に飲まれています、また鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラル分が豊富で食べるサプリメントだと著名な栄養士がSNSで紹介していました。
ビタミンEは細胞膜が活性酸素により壊されるのを防ぎ、また壊された細胞膜を修復する効果があります、この効能に注目されアンチエイジングだけではなく癌予防薬としても大いに期待されています、またWHOの推奨量をみると年齢を増すごとに多くなっています、これらを考えると本丸の果樹園には10本以上も梅の木が生えており、毎年たくさんの実が採れるという事実は老後の安住の地として必然であったかのように結論付けられます。
さて大量に梅を消費する方法ですが梅ジャムや梅ペーストを造り置いて翌年まで利用するという方法です、梅は加熱するとあっという間にドロドロに溶けます、梅ペーストは蒸して潰すだけ、梅ジャムは若干の水と砂糖を加えて煮詰めるだけです、種を取り出してから加熱するよりも種ごと加熱して後から取り出す方が実際にやってみるとかなり楽です、またクエン酸とビタミンEの働きで冷蔵庫で半年以上、冷凍すれば1年以上は持つようです。
梅ペーストは酢と同じクエン酸が豊富ですので酢の代わりにオイルを加えるだけでサラダドレッシングになり、蒸し鶏や酢の物のタレとして調味料代わりになります、また餃子や唐揚げのタレに応用すると思いのほか美味しいようです、トンカツにレモンの代わりにかけるという手もあります、梅ジャムはトーストやヨーグルトと合わせて使えます、またそのままアンチエイジングのサプリメント代わりにお湯で溶かして飲んでも美味しいです。
毎年大量の梅が採れます、近くのスーパーでは生梅1Kgで消費税込みで2千円以上していました、1Kgなどほんの少しの量です、梅1本の木から雨や風で落下しなければ40Kg以上採れるそうです、なんか使い道が無く伐採しようと思っていた梅の老木ですが、現在の心境を素直に言うとお金の成る木のように思えてきたのはあまりにも都合良すぎるでしょうか。
理想郷本丸には梅の老木が10本以上あります、3月初旬に来た際に梅の花が満開でそれは見事な景色でした、前オーナーからはあまり実が付かないと言われていたので心配でしたが不安とは裏腹にいずれの木にもたくさんの梅の実が付きました、そこで5月連休明けに来た際にかなり早摘みですがまだ固い青梅を10kgほど初収穫しました。
私は固い青梅の方が熟れた梅よりも好きです、なんといってもこの固い青梅で造った梅酒は辛口で最高なのです、そしてカリカリ梅と一般に言われる塩漬けはおつまみ代わりにもなっていいのです、ということで東京に戻り初収穫した固い青梅を使って梅酒と塩梅とピクルスを造りました、塩梅は1週間ほど経ったら一部を糠床に入れて青梅の糠漬けも造れます、実は青梅を糠床に入れるとカビが生えないのです、青梅にはホルマリンの3,000倍にもなる殺菌効果があるのです、その意味では青梅は非常に使い勝手がいいのです。
本来梅は6月中旬くらいが収穫の最適期です、このころになると黄色くなって完熟します、完熟した梅は生食してもほとんど青酸化合物が消えているので安全に食せます、また売られているような柔らかい梅干しやコンポートが造れます、また梅ジャムや梅ペーストも造れます、梅ペーストはあまり知られてないのですが調味料として酢の代わりに使えサラダドレッシングで使うとさっぱりした風味で非常に美味いです、しかも天然なので安全ですしアンチエージングやデトックスなどの薬効成分も豊富です。
しかし予想以上の量が収穫できることが解り逆に悩ましくなります、というのは生産農家を行うつもりはなくあくまでも自家製の梅酒や塩梅を1年分作れればいいと思ってたのですが、この量だと身内みんなで分けても10年分ほどになります、今回も手の届く範囲だけで上の方は手つかずで大きな実がたくさん付いています、この大量に採れる梅を何か上手く使う方法はないだろうか、ここ最近はそんなことばかり考えています、ということである意味平和な日々を過ごしています。
今年の5月連休はこれほど多忙になるとは予想できませんでした、昨年は5月連休を挟んだ2週間はスローライフの前倒しよろしく実にスローなる道楽事を存分に楽しめたのですが、一転今年はグローバル展開も相まってアメリカと台湾の会社との商談やらメイン事業会社からの隠居を目前とした引継ぎやらクライアントとの会食やらで1日も休みが取れなかったのです、これはビジネス人生の中で初めてのことかもしれません。
そして更に連休明けも先週末まで一日も休めることはありませんでした、「春前が最も寒し」と言うように「隠居前が最も忙しい」のかもしれません、まあそれもようやく今週辺りから徐々にゆっくりできそうな感じがしてきました、怒涛の如く流れた多忙の波が静まりかけています。
そんな一日も休めなかった多忙を極めた今年の5月連休ですが、連休の中日に突然のように降って沸いてきた実に現事業とリアルタイムにマッチングする特許アイデアがあります、面白いものでいつも特許性のアイデアは多忙のリズムと同期するのです、人間の脳は多忙さを極めるとノルアドレナリンが出るのか危機回避しようと脳が一気に活性化するようです。
つまり完全なスローライフに入ったらきっとどんどん脳は老化していくのかもしれません、その予防の意味で多くの道楽ビジネスを立ち上げています、稼ぐ必要のない道楽ビジネスでも如何にコストを抑えて効率よく行うことができるかなど実に多くのソリューションを行わなくてはならないのです、「多趣味な人はボケない」と何かで読んだ記憶がありますが本当なのかもしれません。
東京のラボ1号のベランダや拠点オフィスの庭や畑で植物に囲まれている現在、四季をものすごく強く意識するようになりました、ビジネスの世界に身を置いていると季節ごとの寒さ暑さは当然意識しますが季節によって生活行動が変わることはほぼありません。
それが植物と接しているとそうはいかないのです、寒くなれば寒さ対策や植物の調子によっては植え替えや剪定もします。暖かくなって芽が吹きだせば土の中の栄養素のことを考えなければならないし水やりの回数もどんと増えてきます。
何よりも植物を意識するのが新しい葉が出てきたり花が咲いたりして姿を変えるときです、特に春と秋の変化は大きいので本当に毎日眺めても飽きがきません、また鉢が小さくなったことや不要な脇枝が伸びすぎたことなどを心配してしまいます。
20代から30代後半までマンションのベランダや室内で観葉植物をたくさん育てていましたがこれほど四季を意識することはありませんでした、この歳になってまさか四季をこれほど意識し翻弄されて生活するようになるとは思いもしませんでした。
でもこの四季の気温や湿度、そして匂いを感じながら悠々自適に生きられるなんて幸せなことだと思います、自然と共に生きるとはこういうことなのかもしれません。
人口に対する65歳以上の高齢者率は年々増加し全国平均で40%に迫る勢いですが地方都市はこの比ではなく既に50%以上のところもあります、ここ安住の地でも約50%となっており事実周辺は高齢者家族ばかりです。
リノベーションを依頼している各種業者もほとんどが60歳以上で最高齢は工事の指揮を執っている棟梁で現役の84歳です、でも肌艶はいいし健康そのものです、また皆さんアイデアも豊富で話を聞いている以上は若々しいしゃべり方で年齢をまったく感じさせません。
街の中心部を歩いてみても若者は都会に出て行ってしまうようで20歳代から40歳代の人をほとんど見ることがありません、多くの地方都市がこんな感じなんだろうと推測できます。
そんな高齢者社会においてのスローライフを思い描くのですが高齢者の世話を高齢者が行うような社会になっていくのだろうと思います、まあそれはそれである意味においてはパラダイスなのかもしれません、同じ年代というのは何故か親近感が沸き話も合いますから争いも少ないのだと思います。
そして地方の良いところは与え合う文化が定着しているところです、それぞれの持っているものを持っていない人に分け与える文化は故郷で経験しているので本当に素晴らしい世界だと思います、まだここに住んでいないのですが既に野菜やフルーツなど多くのものを頂きました、だから私もレストランで作ってもらったグリルや地方では手に入らないようなものをお土産に持ってきます。
ここに安住しスローライフが始まったらいったいどんな世界が広がるのでしょう、少なくても周囲は高齢者ばかりですが不思議と不安はありません、地方の高齢者は本当に皆さん元気で逞しく頼りになるのです。