2024年6月26日 08:00
オーディオ製品の多くは、意外と重量があります。
エントリークラスのアンプで10Kg、ミドルクラス以上になれば20Kgもあります。
更に、高級な真空管アンプやセパレート型のパワーアンプなどは30Kg近いものまであります。
家具屋さんで売っているリーズナブルな家庭用ラックだと、1年もしないうちに棚板がしなり始め、酷い場合には棚板が壊れて陥没してしまいます。
またラックそのものが振動し、今また復活してきたレコードプレーヤー等を置いた場合には歩くたびに音飛びを起こしてしまいます。
そこで、各社からオーディオラックというオーディオ専用の家具が販売されているのですが、普通の家具に比べて3~10倍程度の価格と高価なものになってしまいます。
何故こんなにも高いかと言うと、一枚板やパーチクルボード等頑丈で硬質な素材で作ってあるからです、大人が天板の上に何人も乗ってもびくともしません。
また、重量を重くしたうえで振動防止の各種アイデアも施されています。
では、ラックに5万も10万も出すくらいならその費用をオーディオ製品に回したいという場合はどうするか?
私のお薦めは、部屋に置いてもインテリア上違和感のない業務用の頑丈なラックです。
私はオーディオラックに杉の無垢材で6Cm厚の天然一枚ものを多数使っていますが、サブシステムやホームシアター用には病院や研究室で測定機などを乗せる為のラックを探し出して使っています。
棚板も木目調のものを選んで、部屋にマッチさせるようにしています。
一枚当たりの棚板の重量制限も20Kg以上を選べば、業務用なのでその倍の重量を乗せても規格上壊れる事はありません。
私が、最近買った物は天板入れて3段のもので都合60Kgまで収納出来ます。
また買ってから気が付いたのですが、足に軟質プラスチックの滑り止めが施されていますので、振動も有る程度抑えられオーディオには好都合です。
尚、オーディオ専門店には振動防止の各種アクセサリーが売っていますので、耐重量を計算して余裕を持った製品を購入すればどんなラックでも振動の心配はいりません。
ラック一つにも、時間をかけていろいろ探すと好都合なものが安く手に入れられるのです。
こういう工夫や、代替え品を探すのもオーディオの楽しみでもあります。
どんなことでも自分流に応用するには、何故そういう構造が必要なのかという基本的な理論を学ぶことが肝要です。
その構造や原理を知っていれば自作することも可能で、代替え品は幾らでも存在することに気が付きます。