2024年6月24日 08:00
ホームシアターで使うサブウーハーですが、買う度に何かしっくりした音が得られず数年単位で入れ替えていた時期があります。
そんな時にデノンDSW-7Lに出会ってからというもの、この重低音との15年にも渡る長かった戦いの日々が終焉します。
そのDSW-7Lをコンパクトにして、同様の効果を得られる事を期待して購入したのがDSW-7Lと同時発売された末っ子であるDSW-3L(2003年発売、3万円)でした。
DSW7Lには、本機のDSW-3Lに加えて中間子のDSW-5L及びDSW-77XGという従兄が存在します。
デノン DSW-3L
シリーズ最上位機種のDSW-7LとDSW-3L
比べてみるとDSW-7Lは光沢も有り、実に高級感を醸し出しています
DSW-7LとDSW-3Lを上から見ると形状と作りの違いが一目で解る
DSW-5LはDSW-7Lと同型小型版という感じです
DSW-77XGはDSW-7Lを少し太らせたようなスタイルをしています
周波数特性も兄貴分のDSW-7Lと同じでスペック上は決して見劣りしません、しかし音はスペックだけでは解らないのです、実際に聴き比べると雲泥の差があります。
DSW-7Lがユニット2本使いで7万円、このDSW-3Lはシングルユニットで3万円、極めて解りやすい価格設定です。
エンクロージャーの作りは圧倒的にDSW-7Lが素晴らしいです、逆に価格差と作りなどを総合して考えると倍以上も価格の高いDSW-7Lの方がはるかにコストパフォーマンスが高いんじゃないかとさえ思えます。
音質的にはDSW-7Lと同質で床から湧き上がってくるような重低音域で、SF映画などでは最高のパフォーマンスを発揮します。
ただ、鳴らし比べてしまうと、同じシリーズだとはとても思えないほどの違いが露見します。
DSW-7Lではどんなに音量を上げても箱鳴りを起こすことはなく安定した重低音を響かせますが、DSW-3Lは側板や天版がビビリまくり不要なまでの共振ノイズを発してしまいます。
音量的には決して大きくないほどの音量でも箱鳴りが入ります、これはメインシステムではとても使えません。
エンクロージャーの作り一つで、これほどの違いが出るのかと驚きます。
やはりスピーカーは確実に価格が音に出ます、サブウーハーでも同様だということがはっきり解りました。
寝室のサブシステム用でしばらく使ってみましたが、DSW-7Lに慣れてしまった耳には迫力不足に感じてしまいいつの間にかデスクトップオーディオ用や実験用となってしまっています。