2025年10月24日 08:00
2025年10月24日 08:00
2025年6月27日 08:00
アクアリウムファンなら知らない人はいないウィローモスですが、これはれっきとした水生のコケです、とにかく水槽に入れておくだけでどんどん増えていく生命力が強いコケです。
たくさん増やしたい場合は水槽よりもバケツに入れて外に置くだけで勝手に増えていきます、水が減ったら足すだけで液体肥料とか余計な手間は何一つ要りません、日光に当てておけばいいだけです。
そんなウィローモスもロングシャーレに入れると観葉植物のように部屋のインテリアとして使えます、ライティングすれば緑色に輝き見ごたえがあります。
ウィローモス・タイプA<線形葉>
ウィローモス・タイプA<線形葉>(拡大)
ハイゴケを細くしたような葉の形状で普通に流通しているタイプ
ウィローモス・タイプB<ヒノキ形葉>
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ウィローモス・タイプB<ヒノキ形葉>(拡大)
シノブゴケのような葉の形状であまり見られない希少種
見ごたえある形状をしていますが繁殖にはちょっと工夫が必要
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並べて飾ると綺麗です
この状態で週一で水替えを行うだけで年に3倍ほどに増えてきます
2025年5月23日 08:00
東京のとある場所の花壇で見つけた正体不明のコケです、私の知識不足だと考え図鑑やネットでいろいろ調べてみたのですが結局3年経った今でも解らずにいます。
見た感じではフデゴケやシッポゴケのようですが胞子嚢の形は別のコケのように見えます、そして一緒に生えていた植物ですが右側は間違いなくシダ類ですが、このシダもまた図鑑に載っていません、もしかしたら普段よく見るイノモトソウの繁殖葉ではなく成長過程における栄養葉なのかもしれません、左は形や大きさから山野草の一種ですね。
そんなわけで全てが謎なのです、ただあくまでも推測ですがおそらく買ってきたテラリウムのコケなどの植物が増殖し手に負えなくなって捨てたのではないかと思うのです、そしてこの花壇の中で環境適合して自生してしまったものと考えています、それにしてもこういうワンスポットで自生している複数の謎の植物と出会うと頭が混乱します、これもまた植物道楽の楽しみでもあるのです。
2025年4月 4日 08:00
2024年11月26日 08:00
コケ類は実に多様な容姿で葉寸も数ミリから10センチほどと幅が広く日本だけで生息が確認されているだけで1,700種を超えます、しかし多くの日本人がイメージするコケは間違いなくホソウリゴケかギンゴケだと思います、ホソウリゴケとギンゴケは日本全土だけではなく海外のどこに行っても見かけるハリガネゴケ科のコケで地球上に最も広く生息しているコケだと思います。
中でもホソウリゴケは道路の脇やビルの隙間と本当にどこにでも生えています、しかし他のコケの多くが生息地としている山林や川の淵などには不思議と生えていません、つまりハリガネゴケ科のコケは山林ではなく過酷な環境の人里に生息することで種を保存するように進化したコケだと言えます。
ハリガネゴケ科のコケは乾燥や直射日光にめっぽう強く、ホソウリゴケは茶色か黒色になり仮死状態で何年間も生きられます、そして雨が降って水分を取り込むとあっという間に緑色に変色し脇芽を出して成長していきます、逆に他のコケ類には最適な環境の湿気のある半日陰では蒸されたように葉が黄色になり腐ってしまいます。
どこにでも生えているホソウリゴケ
多くの人のコケのイメージがこういう感じだと思います
ホソウリゴケなどのハリガネゴケ科のコケは一つ一つの葉は極めて細く短いのですがドーム状にコロニーを形成しながら生息域を広げていきます、そのコロニーの中心部は枯れた葉でできておりスポンジ状の構造になっています。
つまりこのスポンジ状の構造で土埃を捉え水分を保持しながら活着して風に飛ばされないようにしているのです、こういった知恵を獲得したホソウリゴケだからこそ人里で生息できるのだと思うのです。
コロニーを形成して種の保存を行うホソウリゴケ
さてこのホソウリゴケの利用価値ですが加湿に弱いのでテラリウムなどには不向きです、逆に盆栽や盆景では乾燥に強く表面の土が乾くのを防いでくれるので昔から多用されています、したがってホソウリゴケの購入はテラリウムショップではなく園芸店や盆栽ショップになります、ネット販売でも安く大量に購入できます。
過酷な環境で生息するホソウリゴケは各種の書籍に室内で繁殖させるのはほぼ不可能だと書かれていますが私は標本にしているし他のコケと異なる管理をして室内繁殖にも成功しています、上手に完全成長させたホソウリゴケはまるで別物のように薄緑色に輝く美しい姿を現します、見た目も触感もビロードのようでとても自然界に生息している植物とは思えません。
室内繁殖でも完全成長を遂げてくれたホソウリゴケ
一つだけ注意点としてどこにでも生えているコケにお金を払いたくないと自分で採取することは止めた方がいいです、これはどのような植物にも適応される事項です、何故なら家に持ち帰り水を与えた瞬間に虫が湧いてきたり寄せ植えした他の植物にカビが生えたりするからです。
コケはあくまでも盆栽に使うとしても清潔な環境で育てられ出荷前に洗浄消毒された安全なものを使いましょう、支払ったお金はコケ代ではないのです、安全にコケと愉しむための保険料なのです。
ホソウリゴケ(拡大)
葉の大きさと軸の細さはおそらくコケ類最小
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