アクアリウムファンなら知らない人はいないウィローモスですが、これはれっきとした水生のコケです、とにかく水槽に入れておくだけでどんどん増えていく生命力が強いコケです。
たくさん増やしたい場合は水槽よりもバケツに入れて外に置くだけで勝手に増えていきます、水が減ったら足すだけで液体肥料とか余計な手間は何一つ要りません、日光に当てておけばいいだけです。
そんなウィローモスもロングシャーレに入れると観葉植物のように部屋のインテリアとして使えます、ライティングすれば緑色に輝き見ごたえがあります。
ウィローモス・タイプA<線形葉>

ウィローモス・タイプA<線形葉>(拡大)
ハイゴケを細くしたような葉の形状で普通に流通しているタイプ

ウィローモス・タイプB<ヒノキ形葉>

ウィローモス・タイプB<ヒノキ形葉>(拡大)
シノブゴケのような葉の形状であまり見られない希少種
見ごたえある形状をしていますが繁殖にはちょっと工夫が必要

並べて飾ると綺麗です
この状態で週一で水替えを行うだけで年に3倍ほどに増えてきます

昨年購入した住居の庭のあちらこちらにマツバギクが植えられていました、マツバギクは南アフリカ原産の多肉植物の一種で2つの属があります、一つは赤紫の花を咲かせるデロスパルマでもう一つは黄色や真っ赤な花を咲かせるランプランサスです。
多肉植物だけあって何れも日当たりの良い場所を選び乾燥にはぺっぽう強いです、逆に湿地帯だと枯れてしまいます、また庭のグランドカバーに用いると勝手にどんどん増えていき年に一度は根元近くまで刈り込んであげないと手が付けられなくなります。
1株植えただけで勝手にどんどん広がっていくデロスパルマ
道路の方まで伸びていたので根元近くまで強剪定してもこの勢いで繁殖します

よく見ると可憐な花でちょっとしたグランドカバーに用いると大変使いやすいと思います

山合いの岩肌などでよく見かけるノキシノブは岩肌から髪の毛が生えているような雰囲気もありちょっと不気味な植物でもあります、本来のシダのような葉の広がりも茎立ちもないのですがれっきとしたシダの仲間です。
昨年購入した不動産の庭石にもびっしりと生えていました、シダ類なので日陰を好みますので東京などでも神社やお寺の庭石などにもよく見られます。
園芸として楽しむ人は少ないと思いますが時折大型テラリウムやビバリウムで使う例を見ますので湿地帯の自然な風景を表現するにはいいのかもしれません、私も一時期栽培していましたが家の中での繁殖は非常に難しいです、ベランダで放置栽培するのが良いようです。
昨年購入した家の庭石に自生しているノキシノブ
長いものだと30Cmにもなります
下に見えるシダはカタヒバ

糸のように細い茎と葉で可憐な黄色い花を咲かせるイトバハルシャギクは昔から野草ファンに愛され続けています、ガーデニングでの樹木の下を埋めるグランドカバーや鉢植えで大事に育てられています。
キク科の植物ですが花の形は小さなヒマワリのようです、「春に車輪のような花を咲かせる細い葉のキク」という意味から「細葉春車菊」と名ずけられました。
アメリカ原産で園芸店では英名の「コレオプシス」として売られている例が多く、近年では改良された赤い色や八重咲のものも出回っています。
シランの下に埋もれるように咲くイトバハルシャギク

イトバという名が示すように葉は非常に細長く糸のようです

多年草の宿根草で冬に土を掘り根を確保さえすれば、その根を鉢に向きなどを気にせず適当に植えるだけで春には勝手に生えてきます、非常に生命力が有るので扱いやすい園芸山野草です。
東京のとある場所の花壇で見つけた正体不明のコケです、私の知識不足だと考え図鑑やネットでいろいろ調べてみたのですが結局3年経った今でも解らずにいます。
見た感じではフデゴケやシッポゴケのようですが胞子嚢の形は別のコケのように見えます、そして一緒に生えていた植物ですが右側は間違いなくシダ類ですが、このシダもまた図鑑に載っていません、もしかしたら普段よく見るイノモトソウの繁殖葉ではなく成長過程における栄養葉なのかもしれません、左は形や大きさから山野草の一種ですね。
そんなわけで全てが謎なのです、ただあくまでも推測ですがおそらく買ってきたテラリウムのコケなどの植物が増殖し手に負えなくなって捨てたのではないかと思うのです、そしてこの花壇の中で環境適合して自生してしまったものと考えています、それにしてもこういうワンスポットで自生している複数の謎の植物と出会うと頭が混乱します、これもまた植物道楽の楽しみでもあるのです。
