内径18mmの試験管でコケテラリウムを実験的に造りました、これの凄いところは1年以上も経って水もあげてないのにずっと湿度を保ち生き続けていることです。
手間いらずで身近に生きたコケを堪能できる試験管コケテラリウム、いろいろなコケでチャレンジしています、ただ製作にはかなりコツが要ります、普通のピンセットでは上手く植えることができません、そこで水槽用の長いピンセットとトリミング用のハサミを使って植えました。
試験管コケテラリウム

拡大図

保湿性の高いソイルを使ったので逆さにしても落ちません

☆創作ノート
・コケ ヒノキゴケ、スギゴケ
・ソイル ピートモス、バーミキュライト
・ケース 内径18mm試験管、コルク蓋
ブルーの綺麗なグラタン皿を使用してコケ盆景を造りました、盆景は乾燥しやすいので乾燥に強いホソウリゴケを使い石庭のように小石をレイアウトしてみました。
砂は洗わなくてもすぐ使えるアクアリウムで有名なGEXの洗浄消毒済み珪砂を使用しています、袋から出してそのまますぐ使えるので昔からよく使います、川砂などを採取して使ってもよいのですが洗浄をしっかりしてから天日で乾燥させ殺菌しないとカビが発生しますので注意が必要です。

☆創作ノート
・コケ ホソウリゴケ
・装飾素材 小石(青色泥岩石)
・ソイル 洗浄消毒済みアクアリウム用珪砂(GEX)
・盆 グラタン皿
昨年の春に購入した物件は大幅リノベーションを施しオフィスになりました、そこには大小4つのレイズドベッド化されたガーデンがあります、そのうちの駐車場脇の小さなNo2ガーデンをまず最初にリセットしました、その理由は大きな樹木が植わってなくナンテンやアジサイなどの低木樹木が数本とシランやハナショウブなどの下草類でしたので業者を頼らずにできると思ったからです。
やり始めて後悔したのがこのガーデン脇にある大きな藤棚でした、藤の枝を伐採し株を伐根するのにチェーンソーとスコップを使い2人がかりで3時間もかかりました、どこまでも広がる根は太くて樹木ではなく蔓性植物なので繊維が強くチェーンソーでもなかなか切ることができなかったのです、棚は流石に素人では無理なので解体のプロにお任せしました。
またナンテンやアジサイも低木だからとタカをくくっていたのですがナンテンは根が硬くアジサイは根が深く本当に苦労しました、ナンテンがこのガーデンや周囲に10株以上一人生えしており多くのガーデンプランナーの「お薦め庭木10選」に入っているのとは真逆に「植えてはならない庭木10選」にも入っている意味がよくわかります、低木でいいのですがとにかく樹勢が強くどこからでも根や種から新芽が生えてきて伐根するにも根が硬く広く張っているので容易に伐根できないのです、まさに庭木界のドクダミのようです。
リセット前の石造りのレイズドベッドに仕立てられた小さなNo2ガーデン
全オーナーの残置物を廃棄するための臨時廃棄物置き場と化していました
一方向の写真では全容が見えませんがナンテンの株がここだけで5株以上あります

庭石の脇に植わっていた藤の大株
1回めは枝の部分を伐採に2回めに幹と根っこを伐根しました
この藤の伐根で新しくガーデンを造るのを何度も諦めようと思ったことか・・・

リセット後に石の形が露になったNo2ガーデン
今後徐々に自分好みに植栽していきます
この頃には残置物も全て廃棄され庭も畑も真っ新状態になりました

リセットして動かせる石は動かし少しレイアウトを変えようと思います、その後は好みの洋風の自然形の樹木を中心にガーデニングしていきます、最後になりましたが記録を残すためにガーデンに番号を付けて解りやすくしています。
大小の筒形ボトルに入れた標本型コケテラリウムが現在多数売られています、小さなものでは試験管に大きなものでも直径12Cmほどのロングシャーレ型のガラス容器で造られます。
価格はコケの種類によって異なりますが、一番安い直径2Cmほどの試験管型で1~2,000円ほど、ロングシャーレ型では3~5,000円ほどです。
私は生態観察記録を目的に新たにコケを入手する度に標本型コケテラリウムを造っています、今回はそういった標本型コケテラリウムのホソウリゴケ版です。
ホソウリゴケは地球上で最も多いコケではないかと思うほどどこにでも自生しています、ただ不思議なことに山野ではなく人里に多く自生しており電柱やビルの壁に道路脇とどこでも見ることができ、多くの人の中でのコケのイメージがこのホソウリゴケではないかと思います。
ホソウリゴケが人里に多く自生できるのは非常に乾燥に強いことがあげられます、乾燥すると黒っぽくなりカビのように見えます、ところが雨が降ると色鮮やかな明るい緑色になり山のように盛り上がってきます、この盛り上がった際に古い仮根がスポンジ状になり水分を蓄えるのに機能します。
盆栽などではこの機能を生かして鉢の土が乾燥するのを防止するためにホソウリゴケを多用しています、逆にコケなのに多湿には弱くテラリウムに用いると多湿によって腐ってしまいます、したがって標本にするなら蓋をしないでオープンな状態で飼育し土が乾燥したら水分を与えるようにすれば成長を愉しむことができます、完全成長したホソウリゴケは非常に感触がよく動物の皮膚のようです。
ホソウリゴケを使った標本型コケテラリウム
加湿すると蒸れて腐ってしまうのでガラス容器では管理が大変です

ホソウリゴケ(拡大)
一つの個体は極めて細くて小さい

完全成長したホソウリゴケの感触は毛並みの良い動物の皮膚のようです

☆創作ノート
・コケ ホソウリゴケ
・ソイル アクアリウム用珪砂(スマイルペットクラブ)
・ケース 小型ロングシャーレ(9Cm長)
大小の筒形ボトルに入れた標本型コケテラリウムが現在多数売られています、小さなものでは試験管に大きなものでも直径12Cmほどのロングシャーレ型のガラス容器で造られます。
価格はコケの種類によって異なりますが、一番安い直径2Cmほどの試験管型で1~2,000円ほど、ロングシャーレ型では3~5,000円ほどです。
私は生態観察記録を目的に新たにコケを入手する度に標本型コケテラリウムを造っています、今回はそういった標本型コケテラリウムのカモジゴケ版です。
カモジゴケは日本髪を結うときに使用する添え髪であるカモジに形が似ていることから名づけられたコケで葉の向きがランダムで葉先がカールしています、アラハシラガゴケの葉を長くしてカールさせたような葉形で大きく育つとフサフサと茂りなかなか見ごたえのあるコケです。
テラリウムでは芝生などに模されてテラリウム向きというよりもコケジオラマ的に使うと良いかもしれません、メインになるコケではなくメインになるコケやシダなどを目立たさせる脇役的なコケです。
カモジゴケを使った標本型コケテラリウム
葉先がカールしているので牧場や草原を模すのに向いている

カモジゴケ(拡大)
拡大するとシッポゴケに似ているが葉長が短く先端が内側にカールしている

☆創作ノート
・コケ カモジゴケ
・ソイル コケ専用ソイル(華みやび)、アクアリウム用洗浄済小石(GEX)
・ケース ロングシャーレ(9Cm長)